ゲーミングマウスパッド
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シングルレビュー:Kanami Nana Mousepad

GMX
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レビューサンプル提供は、GrowthArts様より頂きました。心より感謝申し上げます。

この記事では、Kanami Nana Mousepadをレビューしていきます。

Kanami

Kanami Nana Mousepad

Kanami Nana Mousepadは、全世界250枚限定のゲーミングマウスパッドで、Kanamiとアーティストa.t.chamのコラボレーションによって生み出されたマウスパッドとのことです。

バランスコントロールタイプに属するゲーミングマウスパッドで、横方向・縦方向・斜め方向とも、安定した滑りを提供します。マウスの滑り心地は、アムンゼン織り特有の少し凹凸を感じるザラザラとした感覚でした。

サイズは490×420×4.0mmの1種類のみの展開です。

Kanami 販売価格 7,000円-
GrowthArts 販売価格 7,200円-

評価

A Tier (S/A/B/C/D) – 24/04/02

滑り具合(動摩擦力)

バランスコントロールタイプ

表面硬度(タイプE2で測定)

45 : MID(独自基準)

類似硬度マウスパッド:PureTrak P-51 Mustang Black / Odin Gaming ZeroGravity / ESPTIGER QingSui 3 Pro

硬さのばらつき(S/A/B/C/D)

Sランク :ばらつき無し

スペック(公称)

表面ハイブリッド表面素材
裏面安定性を提供するポロンラバーバック
ステッチング 高品質な下面ステッチエッジ
パッケージングカスタムアートフラットボックス
寸法490×420×4.0mm

長所

・縦横斜め方向の切り返し前と後で、滑り具合の係数(平均動摩擦係数)がほとんど同じなので、滑り具合に差がない

・荷重150g条件で、切り返し前(往路)の初動の重さ(最大静摩力)は、横方向(X-axis)・縦方向(Y-axis)・斜め方向(45deg)でほとんど同じ値で揃っている

注意点

・切り返し後(復路)の縦方向(Y-axis)の初動の重さ(最大静摩力)だけが切り返し前(往路)の値よりも小さい

メモ

・数量限定マウスパッド

結論から

Kanami Nana Mousepadは、バランスコントロールタイプに属するゲーミングマウスパッドです。横方向(X-axis)・縦方向(Y-axis)・斜め方向(45deg)の滑り具合の係数(平均動摩擦係数)にほとんど差はなく、どの方向に動かしても同じ滑り具合(平均動摩擦力)でマウスを操作できる扱いやすいマウスパッドに仕上がっています。

切り返し前(往路)の初動の重さ(最大静摩力)は、横方向(X-axis)・縦方向(Y-axis)・斜め方向(45deg)でほとんど同じ値で揃っていましたが、切り返し後(復路)の縦方向(Y-axis)の初動の重さ(最大静摩力)だけが切り返し前(往路)の値よりも小さくなっており、軽い感覚でマウスが動き出してしまうのでそのポイントにだけ心に留めておけば、正確な操作が期待できるでしょう。

また、硬度が45(タイプE2)で、硬すぎず柔らかすぎないちょうどいい硬さの中間層を有しているのでほどよいストッピングアシストが得られます。

外見から確認

Kanami Nana Mousepadの、外見から分かることについて簡単に述べていきます。

梱包状態

Kanami Nana Mousepadは厚紙のフラットパッケージに梱包されており、巻き癖や反りは一切ありませんでした。

Kanamiマウスパッド Kanami Naifuと同じデザインのパッケージの中に、Kanami Nana Mousepadが梱包されていました。

表面組織の質感

Kanami Nana Mousepad
ARTISAN HIEN

Kanami Nana Mousepaは、アムンゼン織りで表面組織を手で撫でるととてもザラザラとしています。

同じアムンゼン織りのARTISAN HIENによく似ているように見えます。

ステッチ

Kanami Nana Mousepadのステッチは、滑走面よりも低いのでマウスがステッチの上に乗りあげたり、引っかかってしまうようなことはありませんでした。

ベース 

Kanami Nana Mousepadのベースは、ドットが集合したような防滑パターンとなっていました。

筆者の環境(Flexispotメラミン化粧板ブラック天板・IKEAメラミン仕上げ天板トロッテン)では、位置がずれるようなことはありませんでした。

アームカバー相性

アームカバー名相性補足
Pulsar Gaming Gears eS アームスリーブ滑らないことはないが、スムーズではない
REJECT アームカバー滑らないことはないが、スムーズではない
CW-X アームカバー×横方向との相性が良くない
WALLHACKアームスリーブ滑らないことはないが、スムーズではない
EADALIアームカバー×斜めと縦方向の相性が良くない

ここから先を読む前に

ここから先は、結論で述べた内容を説明するために初動と滑りについて評価していきますが、内容が少しずつ難しくなると思うので摩擦に関する単語や分かったことについて簡単にまとめた補足ページをここに置いておきます。書いてある内容などがもし分からなかったら、下記のページを別タブで開きながら続きを読んでいただければ幸いです。

トピック:マウスパッドの摩擦係数と摩擦力の話
トピック:マウスパッドの摩擦係数と摩擦力の話

また、専門的な単語を極力避けるために以下のように置き換えます。

  • 最大静摩擦係数は、初動の重さ係数(最大静摩係数)
  • 最大静摩擦力は、初動の重さ(最大静摩力)
  • 平均動摩擦係数は、滑り具合の係数(動摩擦係数)
  • 平均動摩擦力は、滑り具合(動摩擦力)
  • 平均動摩擦力の標準偏差は、表面の粗さまたは滑り心地の滑らかさ

摩擦測定は横方向・縦方向・斜め45度方向の3方向ごとに、マウスが止まっている状態から動かしたシーンを想定した切り返し前(往路)と、動いている状態から反対方向へ切り返した、切り返し後(復路)の2つのパターンで測定しています。

なお、滑りの評価は係数が一定であることが分かったので滑り具合の係数(動摩擦係数)で行います。初動の評価は荷重150gの条件で測定された初動の重さ(最大静摩力)で評価していきます。

初動と滑り具合の評価

Kanami Nana Mousepadは、非常に優れたバランスコントロールタイプのゲーミングマウスパッドです。

縦横斜め方向問わず、安定した滑りを実現しています。

切り返し前(往路) – Kanami Nana Mousepad

横方向(X-axis)

初動の重さ
(最大静摩力)
75.1gf
滑り具合の係数
(平均動摩擦係数)
0.14

縦方向(Y-axis)

初動の重さ
(最大静摩力)
77.5gf
滑り具合の係数
(平均動摩擦係数)
0.15

斜め45度方向(45deg)

初動の重さ
(最大静摩力)
78.5gf
滑り具合の係数
(平均動摩擦係数)
0.15
切り返し前(往路)の初動の重さ(荷重150g時)

Kanami Nana Mousepadの初動の重さ(最大静摩力)は、横方向(X-axis)・縦方向(Y-axis)・斜め方向(45deg)とも全て、ほぼ同じ値で揃っていました。

これはつまり、切り返し前(往路)ではどの方向に動かしても、ほとんど初動の重さ(最大静摩力)に差がないことが分かりました。

切り返し前(往路)の滑り具合

Kanami Nana Mousepadの滑り具合の係数(平均動摩擦係数)は、表のとおり横方向・縦方向・斜め方向とも0.14-0.15でした。

これは横方向・縦方向・斜め方向とも、ほとんど同じ滑り具合(平均動摩擦力)でマウスを操作できることを示しています。

滑り具合の係数(平均動摩擦係数)を測定した区間の、波形本体を巨視的に見れば大きく波打つ事はなく乱れのない波形なので、安定した滑りが期待できます。

微視的に見ればアムンゼン織り特有のギザギザが目立つ波形なので、マウスの滑り心地は凹凸を感じるザラザラとした感覚でした。

切り返し後(復路) – Kanami Nana Mousepad

横方向(X-axis)

初動の重さ
(最大静摩力)
73.9gf
滑り具合の係数
(平均動摩擦係数)
0.15

縦方向(Y-axis)

初動の重さ
(最大静摩力)
67.7gf
滑り具合の係数
(平均動摩擦係数)
0.15

斜め45度方向(45deg)

初動の重さ
(最大静摩力)
76.6gf
滑り具合の係数
(平均動摩擦係数)
0.15
切り返し後(復路)の初動の重さ(荷重150g時)

Kanami Nana Mouseの初動の重さ(最大静摩力)は、縦方向(Y-axis)を除いて、切り返し前(往路)の値とほぼ変わらないことが分かりました。

  • 横前:75.1gf / 横後:73.9gf
  • 縦前:77.5gf / 縦後:67.7gf⇒切り返し後(復路)のほうが初動の重さ(最大静摩力)が軽い)
  • 斜前:78.5gf / 斜後:76.6gf

縦方向(Y-axis)の初動の重さ(最大静摩力)は、切り返し前(往路)よりも切り返し後(復路)のほうが軽くなることに留意しつつ扱えば、正確な操作ができるでしょう。

切り返し後(復路)の滑り具合

Kanami Nana Mouseは、滑り具合の係数(平均動摩擦係数)は、表のとおり横方向・縦方向・斜め方向とも全て0.15でした。

  • 切り返し前(往路)の滑り具合の係数(平均動摩擦係数)とほとんど同じ⇒前も後も同じ感覚で使える
  • 横方向・縦方向・斜め方向の滑り具合の係数(平均動摩擦係数)がだいたい同じなので、方向別の滑り具合(平均動摩擦力)に差がないことを示しています

切り返し前(往路)と同様、滑り具合の係数(平均動摩擦係数)を測定した区間の、波形本体を巨視的に見ると大きく波打つ事はなく乱れのない波形なので、安定した滑りが期待できます。

微視的に見ればアムンゼン織り特有のギザギザが目立つ波形なので、マウスの滑り心地は凹凸を感じるザラザラとした感覚でした。

他のマウスパッドと比較

表面硬度

Kanami Nana Mousepadは、硬度45(タイプE2で測定)でMIDに分類しました。よく似た表面硬度を持つ製品として、PureTrak P-51 Mustang Black / Odin Gaming ZeroGravity / ESPTIGER QingSui 3 Proが挙げられます。硬すぎず柔らかすぎないちょうどいい硬さの中間層を有しているのでほどよいストッピングアシストが期待できます。

初動の重さ(最大静摩力)

荷重が大きくなるほど初動の重さ係数(最大静摩係数)が小さくなり、一定でないため他のマウスパッドとの比較は割愛します。

滑り具合の係数(平均動摩擦係数)

2024年時点の布製メインストリームゲーミングマウスパッド250種類のうち、Kanami Nana Mousepadと横方向(X-axis)の滑り具合の係数(平均動摩擦係数)がよく似ていたバランスコントロールタイプのARTISAN HIEN MIDARTISAN HAYATE KOUと、滑り具合の係数(平均動摩擦係数)が小さいスピードタイプのPureTrak P-51 Mustang Blackを挙げて比較してみました。

このグラフを見てわかることは、Kanami Nana Mousepadは横方向(X-axis)・縦方向(Y-axis)・斜め方向(45deg)の滑り具合の係数(平均動摩擦係数)が、ほぼ同じ値で揃っていることが分かりました。つまり、Kanami Nana Mousepadは横方向(X-axis)・縦方向(Y-axis)・斜め方向(45deg)とも、ほとんど同じ滑り具合(平均動摩擦力)でマウスを操作することができる特徴を持っています。

横方向(X-axis)の滑り具合の係数(平均動摩擦係数)がよく似ているARTISAN HIEN MIDARTISAN HAYATE KOUと比べても、棒グラフを見ればそれは明らかでした。

まとめ

Kanami Nana Mousepadは、バランスコントロールタイプに属するゲーミングマウスパッドです。横方向(X-axis)・縦方向(Y-axis)・斜め方向(45deg)の滑り具合の係数(平均動摩擦係数)にほとんど差はなく、どの方向に動かしても同じ滑り具合(平均動摩擦力)でマウスを操作できる扱いやすいマウスパッドに仕上がっています。

切り返し前(往路)の初動の重さ(最大静摩力)は、横方向(X-axis)・縦方向(Y-axis)・斜め方向(45deg)でほとんど同じ値で揃っていましたが、切り返し後(復路)の縦方向(Y-axis)の初動の重さ(最大静摩力)だけが切り返し前(往路)の値よりも小さくなっており、軽い感覚でマウスが動き出してしまうのでそのポイントにだけ心に留めておけば、正確な操作が期待できるでしょう。

また、硬度が45(タイプE2)で、硬すぎず柔らかすぎないちょうどいい硬さの中間層を有しているのでほどよいストッピングアシストが得られるでしょう。

ひとつだけ心残りなのは、Kanami Nana Mousepadは全世界250限定のマウスパッドで入手しにくいところでしょうか。

何度も述べたとおりクセの少ない扱いやすいマウスパッドに仕上がっているので、Kanamiから同じようなクオリティで一般モデルがリリースされれば、人気となるマウスパッドになるのではないかと思いました。

一般モデルがいつかリリースされることを待ちわびつつ、Kanami Nana Mousepadレビューを〆ます。

Kanami

Nana

Kanami 販売価格 7,000円-
GrowthArts 販売価格 7,200円-

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