プロゲーマー待望の一台 VAXEEとNINJUTSOが放つ超低遅延の傑作 VAXEE x NINJUTSO SORA Wireless (4K) レビュー
SORA Wireless (4K)
購入方法と販売店
主な特徴
項目 | 仕様 |
---|---|
メーカー | VAXEE x NINJUTSO |
モデル名 | SORA Wireless (4K) |
センサー | PAW3950 |
重量 | 59-60g |
無線技術 | VAXEEの4Kワイヤレス技術を採用 |
競技用モード | パフォーマンスに特化した競技用モードと省電力に特化した通常モード |
無線干渉耐性 | 安定したパフォーマンスを実現 |
形状 | NINJUTSO SORA(第1世代)を基にしたデザイン |
ボタン設計 | 丸みを帯びた前面デザインにより、安定性と快適性を両立 |
付属品 | 4Kレシーバー、2メートルのUSB-Cケーブル、ユーザーマニュアル |
その他 | ドライバーレスのプラグアンドプレイ |
このマウスについて
VAXEE x NINJUTSO SORA Wireless (4K)(以下、VAXEE x NINJUTSO SORA Wireless)は、2024年11月28日に発売された、VAXEEとNINJUTSOが共同開発した競技向けワイヤレスゲーミングマウスです。左右対称デザインを採用したこのマウスは、パームグリップ、クローグリップ、フィンガーチップグリップなど、多様なグリップスタイルに対応し、中サイズの手に快適なフィット感を提供します。特に中型の手サイズのゲーマーに最適化された設計となっています。
基本設計は第一世代のNINJUTSO SORAを原型としており、最新世代のSORA V2とは異なるモデルです。第一世代SORAの優れたマウスデザインとVAXEEの安定した無線接続技術を組み合わせることで、プロのeスポーツ選手やゲーマーに新たな選択肢を提供するとし、特にVAXEEの品質へのこだわりを重視するユーザーに向けた、プレミアムな製品として位置づけられています。
最新世代のPAW3950センサーを搭載し、VAXEEの高速かつ低遅延な安定したワイヤレス接続により、最大4,000Hzのポーリングレートを実現。本体重量はわずか60gと軽量で、素早い動きと精密な操作を可能にする理想的なゲーミングマウスとなっています。さらに、接続モードの切り替えにより、最高のパフォーマンスと省電力性能を状況に応じて選択できます。
豊富なカラーバリエーションは販売店によって異なります。ホワイトとグレーは日本国内のVAXEE JAPAN公式サイトで購入できます。
ブルー、レッド、オレンジ、ピンク、ブラックは、ふもっふのおみせまたはふもコレで取り扱っています。
付属品
VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessのパッケージには、高速な4Kポーリングレートを実現する専用のレシーバーが同梱されています。また、充電や有線接続時に使用できる2メートルのUSB-Cケーブルも付属しており、十分な長さで使い勝手が良くなっています。付属品は必要最小限に抑えられており、無駄のないシンプルな構成となっています。
外見と特徴
形状と剛性
- 左右対称形状:第一世代のNINJUTSO SORAと同じ、さまざまなグリップスタイルに適した左右対称デザインを採用。
- サイズ:中型の手に最適化された寸法設計。
- シルエット:マウスは後部(リアハンプ)が最も高く、両側面がV字状に傾斜しています。この設計により、親指、薬指、小指で確実にホールド可能。また、くびれ部分から後面にかけて緩やかに太みを増す形状により、パームグリップ、クローグリップ、フィンガーティップグリップなど、あらゆる持ち方に自然にフィット。
- 軽量化設計:穴あき加工なしで約60グラムを実現。
- 高剛性構造:軽量ながら堅牢な設計で、激しいゲームプレイにも安定した性能を発揮。軋みやたわみのない高品質な作りにより、確実な操作感を実現。
メインボタン
- デザイン:メインボタンは左右側面のシェルで挟まれる構造です。通常のグリップでは問題ありませんが、ボタンの端に指を置く持ち方の場合、シェルと指が干渉する可能性があります。
- クリック感:搭載されているスイッチは適度な押し込み抵抗と、クリアな「カチッ」という感触を実現しています。メインボタンを強く押し込んでもガタツキがほとんど感じられません。
- クリックトラベル:プリトラベルの遊びは標準的な距離で、クリック後のストロークは浅めに設定されています。
サイドボタン
VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessのサイドボタンは、丸みを帯びた突起形状を採用しています。表面は艶があり滑り止め加工はありませんが、親指が自然に触れる位置に配置され、優れた操作性を実現しています。ストロークの深さは適度で、クリック感も明確に感じられます。こうした細部へのこだわりが、高い操作性につながっています。
センサー位置
VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessのセンサーは、マウス本体の中央に最適な位置で配置されています。手の大きい筆者の使用テストでは、パームグリップとクローグリップのどちらの持ち方でも、親指と小指を結ぶライン上にセンサーが自然に位置することが確認できました。この理想的なセンサー位置により、直感的な操作性とエイム精度の向上を実現しています。
コーティング
VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessは、高品質な滑り止めコーティングにより、手汗をかきやすい筆者でもグリップテープなしで安定した把持が可能です。
より確実なグリップを望む方のためには、サードパーティ製のグリップテープも有効な選択肢です。グリップテープを使用すれば把持力が高まり、長時間のゲームプレイでも安定した操作性を保てます。使用環境や好みに応じてグリップテープを選択することで、最適な操作感を実現できます。
LEDインジケータ
VAXEE x NINJUTSO SORA WirelessのトップシェルとボトムシェルにはLEDインジケータを搭載しています。このLEDは装飾的な要素ではなく、実用性を重視した機能です。トップシェル側のインジケータはバッテリー残量や充電状況を、底部のインジケータはDPI設定(マウスの感度)、LOD設定、ポーリングレート設定といった重要な情報を、色の変化によって直感的に表示します。
スクロールホイール
VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessのスクロールホイールは、操作性を重視し、原型のSORAよりも低い位置に配置されています。この配置により、指の動きを最小限に抑えながら、正確で素早いスクロール操作を実現しています。スクロールホイールは、プラスチック製のホイールにラバーリングを組み込んだ構造で、最適なグリップ力を提供します。また、ラバーリングの凹凸パターンも原型のSORAとは若干異なる設計となっています。
スクロール時は、各ノッチ間をスムーズに移行しながら、適度な「カチカチ」という触覚フィードバックを提供します。スクロール操作時の抵抗感は絶妙で、ホイールクリックは明確な「カチッ」という感触により、優れた操作性を実現しています。
重量
VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessは、実測で59.9グラムという軽量性を実現しています。穴あき加工を施さずに高品質なプラスチック筐体を採用し、優れた耐久性と剛性を維持しながら軽量化を達成しました。マウス本体の重心は後方よりやや低めに設定されており、これにより素早い動きと正確なコントロールのバランスが取れた、安定した操作感を実現しています。
バッテリー持ち
実際の使用環境での詳細なバッテリー持続時間は以下の通りです
- 4,000Hzポーリングレート設定
- 競技用モード:約29時間
- ※通常モードは2Kおよび4Kポーリングレートに非対応
- 1,000Hzポーリングレート設定
- 競技用モード:約38時間
- 通常モード:約115時間
これらの測定値は一般的な使用環境下での結果ですが、実際の持続時間は使用状況や設定により異なります。高性能なバッテリーにより、充電を気にすることなく長時間のゲームプレイや作業が可能です。また、ポーリングレートを低く設定することで、さらなる長時間使用を実現できます。
持ち方
VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessは、中サイズの手に最適な左右対称マウスです。後部が最も高く、V字状の側面形状により、親指、薬指、小指で効果的にホールドできます。くびれから後面にかけての形状により、パーム、クロー、フィンガーティップなど、様々なグリップスタイルに対応します。
大きな手のユーザーとしては、パームグリップとクローグリップの両方で快適に使用できます。パームグリップでは手のひら全体で包み込み安定した操作が可能で、クローグリップでは指先での素早い動きや微細な調整が可能です。どちらのスタイルでも、形状が自然にフィットし、確実なコントロールを実現します。
長時間のゲームプレイでも疲労が少なく、快適な操作感を維持できます。3~4時間以上の継続使用でも、手首や指の疲労が少なく、安定したパフォーマンスを発揮できます。
プラグ・アンド・プレイ
VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessは、プラグ・アンド・プレイに対応しています。これにより、専用のソフトウェアをインストールすることなく、マウス本体の設定を簡単に行うことができます。DPI設定(マウスの感度)、LOD設定(マウスとマウスパッド間の読み取り距離)、ポーリングレート設定(マウスの位置情報の更新頻度)など、ゲーミングマウスとして重要な設定項目をすべてマウス本体のボタン操作だけで調整することができます。この機能により、オフライン環境でも素早くセットアップが可能で、ユーザーの利便性を高めています。
形状比較
VAXEE x NINJUTSO SORA WirelessをSORA 4KとSORA V2と形状比較すると、細部に違いはあるものの、全体的な大きさやシルエットはSORA 4Kとほぼ同じです。SORA V2と比較すると、やや大きいサイズとなっています。
細部を見ていくと、SORA 4Kではメインボタン先端が直線的に切り落とされ厚みのある断面を持っているのに対し、VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessでは丸みを帯びたデザインに変更され、指先の快適性が向上しています。また、スクロールホイールは従来より低い位置に配置され、より深い凹凸パターンによってグリップ力が強化されています。サイドボタンも丸みを帯びた形状に改良され、底面ではプラグ・アンド・プレイ対応のためのLEDインジケータの追加、ボタンの多機能化、そしてセンサー周りのソール形状がサークル状に変更されています。
VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessは、NINJUTSO SORA初代モデルをベースに改良を加え、前面の丸みにより指先への快適な接触と素早い動きへの安定性を実現しています。人間工学に基づいた設計により、パーム、クロー、フィンガーチップなど様々なグリップスタイルに対応し、特に手のひら幅17-19cmの中型ハンドサイズに最適化されています。
入力遅延測定
- 入力遅延測定の条件と免責事項等について(クリックで開きます)
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ゲーミングマウスの性能評価において、入力遅延の測定は重要な要素です。当サイトでは、NVIDIAが開発した遅延測定ツールLDAT(Latency Display Analysis Tool)を使用して、マウスの入力遅延を計測しています。LDATは、ゲームやアプリケーションにおけるクリックからマズルフラッシュまでの遅延を、迅速かつ正確に測定するツールです。
測定の仕組みは、光センサーをディスプレイ表面に取り付け、マズルフラッシュを検出します。測定したいマウスが実際にクリックされてからマズルフラッシュ発光までの時間を高精度で計測することで、マウスの実際の応答性能を客観的に評価できます。当サイトではこの測定における最小値を掲載しています。
ただし、マウスを総合的に評価する際は、入力遅延だけでなく、前述の形状、重量、ボタン配置なども重要な判断材料となります。LDATの測定結果と他の要素を総合的に分析することで、より自分に適したゲーミングマウスを選択できるでしょう。
他のゲーミングマウスの入力遅延データは、こちらで見れますプロゲーマー待望の一台 VAXEEとNINJUTSOが放つ超低遅延の傑作 VAXEE x NINJUTSO SORA Wireless (4K) レビュー免責事項等について免責事項・著作権
測定結果
Mouse Firmware:工場出荷状態 Receiver Firmware:工場出荷状態
有線接続での性能について
VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessの有線接続(1000Hz)における入力遅延は、競技モードで3.8ms、通常モードで4.0msを記録しています。これらの数値は、現代のゲーミングマウスとして極めて優れた性能を示しており、特に競技モードでの3.8msという数値は、プロゲーマーレベルの要求にも十分に応える反応速度です。有線接続時のこの高い応答性は、ゲーム中の素早い動きや正確な照準合わせに大きく貢献します。
無線接続での性能について
VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessは、VAXEEのワイヤレス技術により、無線接続時でも業界最高水準の入力遅延性能を達成しています。
- 2000Hz設定時:3.5ms(競技モード)
- 有線接続時よりも優れた入力遅延を実現
- 高速な動きを必要とするFPSゲームに最適な設定
- 4000Hz設定時:3.7ms(競技モード)
- 超高速なポーリングレートにも関わらず、安定した低遅延を維持
- より滑らかなカーソル移動と精密な動きを実現
- 1000Hz設定時:
- 競技モード:4.1ms – 一般的な無線ゲーミングマウスと比較して優れた性能
- 通常モード:4.5ms – バッテリー寿命と性能のバランスが取れた設定
入力遅延結果とバッテリー消費のバランスを考慮すると、マウスの性能を最大限引き出すには競技モードでポーリングレート2K設定が最適です。バッテリー持続時間を重視する場合は、通常モードでワイヤレス接続のポーリングレート1K設定でも4.5msという低遅延を実現できるため、こちらの設定がおすすめです。
競合製品との性能比較
Logicool Pro X Superlight 2と比較すると、VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessは同等かそれ以上の性能を示しています。特に2000Hzおよび4000Hz設定時の競技モードでは、Logicool Pro X Superlight 2の各モード(3.7ms-4.6ms)を上回る性能を達成しています。
まとめ
VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessは、両社の共同開発による高性能ゲーミングマウスです。PAW3950センサーを搭載し、高精度なトラッキングと低遅延を実現することで、FPS競技でも安定したパフォーマンスを発揮します。59-60gという軽量設計により、長時間のプレイでも疲労を抑え、素早い動きと精密なエイムを可能にしています。
接続面では、VAXEEの最新4Kワイヤレス技術により、最大4000Hzのポーリングレートを実現しています。性能重視の競技用モードとバッテリー重視の通常モードを搭載し、用途に応じて切り替えが可能です。また、高度な無線干渉耐性技術により、Wi-FiやBluetooth機器が近くにある環境でも安定した接続とパフォーマンスを維持できます。
デザインは、NINJUTSO SORA初代モデルをベースに改良を加え、前面の丸みにより指先への快適な接触と素早い動きへの安定性を実現しています。人間工学に基づいた設計により、パーム、クロー、フィンガーチップなど様々なグリップスタイルに対応し、特に手のひら幅17-19cmの中型ハンドサイズに最適化されています。
操作面では、専用ソフトウェアを必要とせず、本体のボタン操作のみでDPI、LOD、ポーリングレートなどの各種設定が可能です。入力遅延性能においては、VAXEEが開発した最新のワイヤレス技術により、競技モード2000Hzで業界トップクラスの3.5ms遅延を実現し、4000Hz設定でも3.7msの低遅延を維持しています。通常モードでは4.5msの低遅延を保ちながらバッテリー寿命を延長できます。
総じて、VAXEE x NINJUTSO SORA Wirelessは、高性能センサー、優れた無線技術、人間工学設計を融合した競技向けゲーミングマウスとして高い完成度を誇ります。59-60gの軽量設計、最大4000Hzポーリングレート、3.5msの超低遅延に加え、ソフトウェア不要のプラグ・アンド・プレイ対応や用途に応じたモード切り替えなど、優れたユーザビリティを備えたゲーミングマウスとなっています。
[サンプル提供:NINJUTSO]
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ホワイトとグレーは日本国内のVAXEE JAPAN公式サイトで購入できます。
ブルー、レッド、オレンジ、ピンク、ブラックは、ふもっふのおみせまたはふもコレで取り扱っています。
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