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【実機レビュー】Razer DeathAdder V3 HyperSpeed!55g軽量化で2000万台売れた名機が進化

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Deathadder V3 Hyperspeed

DeathAdderシリーズは、多くのゲーマーにとって思い入れのある製品です。PCゲームを始めた際の最初のマウスとして、その名を覚えている方も多いでしょう。

しかし、従来のDeathAdderシリーズには「サイズが大きすぎる」という課題が常にありました。特に日本人ユーザーにとって、この問題は看過できないものでした。

そんな中、世界で2,000万台以上の販売実績を誇るDeathAdderシリーズから、待望の小型軽量モデル「DeathAdder V3 HyperSpeed」が登場しました。従来モデルから12%以上の軽量化を実現し、55gという驚異的な軽さを達成しています。

本記事では、このDeathAdder V3 HyperSpeedの実力を徹底検証します。特に、小型化による使用感の変化や、入力遅延の性能について詳しく解説していきます。

結論を先に述べると、本機は単なる廉価版ではなく、むしろDeathAdder V3 Proを超える可能性を秘めた完成度の高いマウスに仕上がっています。コストパフォーマンスを重視するゲーマーにとって、最適な選択肢となるでしょう。

Razer Deathadder V3 Hyperspeedについて

EloShapesよりSS掲載許可を取得済み

Razer Deathadder V3 Hyperspeedは、DeathAdderシリーズの最新モデルです。従来のV3 Proと比べて一回り小さく設計され、12%以上の軽量化を実現しました。右手用エルゴノミックデザインのゲーミングマウスとして設計され、Razerのゲーミングマウスで初めて「動的感度(Dynamic Sensitivity)」機能を搭載しています。

公式サイトの説明によると、本製品は高性能なRazer Focus X 26K オプティカルセンサーを採用。最大26,000 DPI、500 IPSのトラッキング速度、40Gの最大加速度、99.6%の解像精度を実現しています。サイズは122.2×64.8×41.3mmで、重量は55gと軽量に仕上げられています。

接続方式はHyperSpeed Wireless(2.4GHz)とUSB Type-C有線接続に対応しており、バッテリー駆動時間は公称値で1000Hz時で最大100時間、別売のHyperPolling Wireless Dongleを使用した8000Hz時では最大20時間となっています。

スイッチには第3世代Razerオプティカルマウススイッチを搭載し、9000万回のクリック耐久性を実現しています。また、滑らかなコーティングにより、手が汗ばむ状況でも安定したグリップ感を維持できます。専用ソフトウェア「Razer Synapse 4.0」では、動的感度の設定やマウスパッド表面のキャリブレーション、100単位ごとのポーリングレートの調整など、詳細なカスタマイズが可能です。

パッケージと付属品

Razer Deathadder V3 Hyperspeedのパッケージには、マウス本体、Razer HyperSpeed Wireless USBドングルとそのアダプター、約1.2mのUSB Type-A to Type-Cケーブル、多言語マニュアル(日本語対応)、Razerロゴステッカーが同梱されています。

補足として、2000Hzから8000Hzのポーリングレートを利用する場合は、HyperPolling Wireless Dongleを別途購入する必要があります。このパッケージには無線・有線での使用に必要な基本アクセサリーがすべて揃っているため、購入後すぐに使い始めることができます。

外見と特徴

形状とサイズ

Razer Deathadder V3 Hyperspeedは、右手用エルゴノミックデザインを採用し、DeathAdder V3 Proの基本形状を継承しながらよりコンパクトに設計されています。マウスの中央部には手のひらを確実にサポートする高めのアーチを設け、薬指用のフレアも追加することで、安定したグリップ感を実現しています。

本体の寸法は長さ122.2mm、幅64.8mm、高さ41.3mmで、パームグリップとクローグリップに最適化されており、小~中型の手のサイズのユーザーに適しています。表面には汗ばむ状況でもグリップ感を維持できる滑らかなコーティングを施しており、ユーザーコミュニティからも高い評価を得ています。

従来のDeathAdder V3 Proと比較すると、長さ4.7%、幅4.9%、高さ6.5%のダウンサイジングを実現。この最適化された設計により、優れた軽量性と操作性を両立し、長時間のゲームプレイでも快適な使用感をもたらします。

シルエットとくびれ

DeathAdder V3 Hyperspeedのシルエットは、マウスの左側面に親指が自然に収まる快適なサムポケットを形成する適度なくびれが設けられています。V2以前のモデルと比べて緩やかなカーブを採用したことで、より自然な親指の配置が可能となり、安定したグリップ感を実現しています。

右側面には薬指と小指の配置を考慮した緩やかな膨らみがあり、手前側にも微妙な膨らみを設けることで指先の位置決めが容易です。小から中サイズの手のユーザーにとって、パームグリップやクローグリップでの使用に適しており、手の自然な曲線に沿ったデザインにより優れた使用感を生み出しています。

剛性

DeathAdder V3 Hyperspeedは、高品質なプラスチック筐体を採用し、軽量55gながら優れた耐久性と剛性を実現しています。本体を強く握っても歪みやたわみが発生せず、シェルの組み立て精度も高く、トップシェルとサイドシェルの継ぎ目もほとんど目立ちません。

構造面では、穴あき加工を施さないソリッドシェル設計と、内部の基板をしっかりと固定することで、優れた構造的安定性を実現しています。これにより通常使用時の剛性問題を最小限に抑え、Razer DeathAdder V3 Hyperspeedは軽量性と高剛性を両立した設計となっており、長期使用においても安定したパフォーマンスを維持できます。

メインボタンとサイドボタン

DeathAdder V3 Hyperspeedのメインボタンは、第3世代オプティカルマウススイッチを搭載し、9000万回のクリック耐久性を実現しています。クリック前の遊び(プリトラベル)が極めて短く設計されており、最小限の動きでクリックが可能です。クリック感は非常にクリスピーでとても歯切れが良いです。

左右のメインボタンには、指の形状に合わせた滑らかな凹形状のフィンガーガイドを採用しており、快適な操作感をもたらします。

メインボタンは左右側面のシェルで挟まれる独特の構造となっています。通常のグリップスタイルでは問題なく使用できますが、ボタンの端に指を置く持ち方では、クリック時にシェルと指が干渉する可能性があるため注意が必要です。

サイドボタンは左側面に2つの大型ボタンを配置しています。直線的でフラットな形状と適度な大きさ、自然な配置により、親指での操作性に優れています。表面には滑り止め加工が施され、素早い操作時でも確実なクリックが可能です。さらに、遊びやぐらつきのない、適度なストローク深さと明確なクリック感を備え、優れた使用感を実現しています。

センサー位置

DeathAdder V3 Hyperspeedのセンサーは、DeathAdder V3 Proとは異なり、本体中央よりも前方に配置されています。この配置により、指先での直感的なエイミングと繊細なコントロールが可能になります。特に細かい調整が必要な場面で威力を発揮し、マウスの動きに対する優れた追従性により、自然な操作感を実現しています。

センサーの位置は多様なグリップスタイルに適合するよう設計されており、手首を支点とした繊細な動きから腕全体を使った大きな動きまで、安定したトラッキングを実現します。前方配置のセンサー位置により、フロントセンサーを好むユーザーのエイム精度向上が期待できます。

コーティング

DeathAdder V3 Hyperspeedのコーティングは、高品質で滑らかな触感が特徴です。Viper V3 Proと同じスムースタッチコーティングを採用しており、手汗をかいた状態でも安定したグリップ感を維持できます。

長時間のプレイでも快適性とグリップ力が持続する設計となっています。手触りが良く滑りにくいグリップ感を提供し、従来のDeathAdder V3 Proの粒状コーティングと比較して、よりなめらかな質感に仕上がっています。

実用面では、長時間使用時の快適性と基本的なグリップ性能に優れています。ただし、DeathAdder V3 Proの粒状コーティングに慣れているユーザーは、新しいコーティングの触感に違和感を覚える場合があります。

LEDインジケータ

DeathAdder V3 HyperSpeedのLEDインジケータは、マウス本体前部のスクロールホイール付近に配置されています。シンプルな単色LEDを採用し、RGBライティングは非搭載です。このLEDはDPIレベルとバッテリー残量の表示に使用されます。

DPI設定は、デフォルトで400、800、1600、3200、6400の5段階が用意されており、DPIサイクルボタンでの切り替え時にLEDで設定を確認できます。バッテリー残量は5%未満で赤色LEDが点滅して警告を表示し、充電中は充電状態をLEDで示します。

このように、DeathAdder V3 HyperSpeedのLEDインジケータは、必要な情報を最小限のデザインで表示する実用的な仕様となっています。RGBライティングを省くことで、バッテリー効率と実用性を優先しています。

スクロールホイール

DeathAdder V3 Hyperspeedのスクロールホイールは、非常に細かいドットパターンで滑り止め処理されたラバー製です。ある程度のグリップ性を備えていますが、指先に汗をかいている場合は滑ることがあります。ホイールの高さはDeathAdder V3 Proと比較して低めの位置に設計されており、指でスムーズに操作できるよう使いやすさを重視しています。

操作感は、明確なノッチ感と静かな動作が特徴であり、Viper V3 Proの改良型に近いスクロール感を実現しています。操作時の抵抗感は適度なバランスで、快適な使用感を提供します。ホイールクリックは、押下時に明確なフィードバックを感じられる、しっかりとしたクリック感を備えています。

重量

DeathAdder V3 Hyperspeedの重量については、公称値で55g、実測値では53.2gという軽量な設計を実現しています。本体の小型化と低重心設計により、前モデルのDeathAdder V3 Proと比較して約12%もの大幅な軽量化を達成しました。

この軽量設計により、マウスの取り回しが格段に向上し、素早い動きから繊細な操作まで、より正確なエイミングが可能になっています。また、長時間のゲームプレイにおいても手首や指への負担が軽減され、快適な操作性を維持することが期待できます。特にFPSゲームなど、素早い動きが要求されるゲームジャンルにおいて、その恩恵を実感できる設計となっています。

バッテリー持ち

DeathAdder V3 Hyperspeedのバッテリー性能は、標準的な使用環境において優れた持続性を誇ります。1000Hzポーリングレート設定時には最大100時間の持続時間を実現し、1日3時間程度の通常使用なら約1ヶ月間の充電なしでの運用が可能です。

別売りのHyperPollingドングルを使用して8000Hzポーリングレートで動作させた場合は、バッテリー持続時間が最大20時間まで減少します。4000Hz設定でも同様に、標準使用時と比べて持続時間は大幅に短くなります。

充電はUSB Type-C接続に対応しており、充電中でも使用可能です。バッテリー残量は本体のLEDインジケーターで確認でき、Razer Synapseソフトウェアでより詳細な残量確認が可能です。

実際の測定では、1000Hzポーリングレート設定時のバッテリー持続時間は約99時間、8000Hz設定時は約19時間でした。

持ち方

「かぶせ持ち」は、手全体でマウスを包み込むように持つスタイルで、安定感が高く、特にローセンシ設定のユーザーやエルゴノミクス形状を好む方に適しています。

「つかみ持ち」は、指先でマウスを固定し、手のひらの付け根と母指球でマウス後部を支える持ち方です。この持ち方では指の動きの自由度が高く、細かい操作が容易です。DeathAdder V3 HyperSpeedは小型化により、つかみ持ちの操作性が向上しています。

「つまみ持ち」は、指先だけでマウスを操作する持ち方で、最も繊細な操作が可能です。本製品は55gという軽量設計と小型化された形状により、つまみ持ちでも扱いやすくなっています。

DeathAdder V3 HyperSpeedは、DeathAdder V3 Proと比べて全体的に小型化されており、様々な持ち方に対応できる設計となっています。55gという軽量設計により疲労が少なく、前方に配置されたセンサー位置によって持ち方の自由度が高くなっています。特に日本人の手のサイズに合わせた最適化が行われており、小から中くらいの大きさの手のサイズのユーザーにとって使いやすさが大きく向上しています。

ソフトウェア

DeathAdder V3 HyperSpeedの設定は「Razer Synapse 4.0」で行います。このソフトウェアは、基本的な設定から高度なカスタマイズまで幅広いオプションを提供します。基本設定では、DPI値を100から26,000の範囲で100単位ずつ調整可能で、ポーリングレートは通常使用時で最大1000Hz、HyperPollingドングル使用時は8000Hzまで設定できます。また、リフトオフディスタンスやデバウンス時間も調整できます。

ボタンカスタマイズでは、8個のプログラム可能なボタンを設定できます。HyperShift機能を使えば、セカンダリー機能の割り当てやマクロ設定も可能です。

注目すべき新機能として、動的感度(Dynamic Sensitivity)機能が搭載されています。この機能は、マウスの動きの加速度に応じてDPI設定を自動調整し、FPSゲームでの素早い振り向き動作を特に正確に行えます。動的感度設定には、クラシック、ナチュラル、ジャンプの3つのプリセットが用意されており、詳細なカスタム設定も可能です。

オンボードメモリには、DPI設定とボタン設定を含む1つのプロファイルを保存でき、Synapseなしでも使用できます。また、バッテリー残量の確認、ワイヤレスパワーセービング、低電力モードなどの電力消費に関する最適化も設定できます。

Razer Synapse 4.0は豊富なカスタマイズ機能を備え、ゲーマーの好みに応じた詳細な調整が可能です。特に動的感度設定は、プレイスタイルに合わせて最適な設定を選べる点が特徴的です。

他のマウスと比較

DeathAdder V3 Proと比較すると、V3 Hyperspeedは全体的に約12%小型化されています。具体的には、長さが128.0mmから122.2mmへ、幅が68.0mmから64.8mmへ、高さが44.0mmから41.3mmへと縮小され、日本人の手のサイズにより適した形状となっています。

DeathAdder V3 Proからの主な変更点として、サイズ、重量、センサー性能に加え、以下の細かい改良が施されています。マウススケートが大判サイズになり、センサー周辺のソール形状が変更され、サイドボタンの前後の区別がより明確になり、底面に1Kドングル収納ポケットが追加されました。

Logitech G Pro X Superlight 2 DEXと比べると、V3 Hyperspeedは母指球部分に顕著な膨らみと側面に深いくびれを持つデザインを採用し、親指が自然な位置に収まるよう設計されています。Superlight 2 DEXは全体的なサイズ感がひとまわり大きく、側面から見た高さはV3 Proに近い大きめのマウスとなっています。

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Pulsar Xlite Vシリーズ Miniとの比較では、両モデルとも右手用エルゴノミクス形状を採用していますが、Xlite Vシリーズ Miniの方がよりコンパクトなデザインとなっています。一方、DeathAdder V3 Hyperspeedは小~中型の手のサイズのユーザーに最適化され、特にパームグリップとクローグリップに適しています。

形状面では、右手専用のエルゴノミクスデザインにより、パームグリップとクローグリップの両方に対応しています。親指部分には適度なくびれと快適なサムポケットを備え、小指側の膨らみが安定したグリップ感を提供します。

このように、DeathAdder V3 Hyperspeedは、DeathAdder V3 Proシリーズの特徴を継承しながら、より幅広いユーザーに適合するよう形状とサイズが小型化されています。

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入力遅延測定

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入力遅延測定の条件と免責事項等について(クリックで開きます)

ゲーミングマウスの性能評価において、入力遅延の測定は重要な要素です。当サイトでは、NVIDIAが開発した遅延測定ツールLDAT(Latency Display Analysis Tool)を使用して、マウスの入力遅延を計測しています。LDATは、ゲームやアプリケーションにおけるクリックからマズルフラッシュまでの遅延を、迅速かつ正確に測定するツールです。

測定の仕組みは、光センサーをディスプレイ表面に取り付け、マズルフラッシュを検出します。測定したいマウスが実際にクリックされてからマズルフラッシュ発光までの時間を高精度で計測することで、マウスの実際の応答性能を客観的に評価できます。当サイトではこの測定における最小値を掲載しています。

ただし、マウスを総合的に評価する際は、入力遅延だけでなく、前述の形状、重量、ボタン配置なども重要な判断材料となります。LDATの測定結果と他の要素を総合的に分析することで、より自分に適したゲーミングマウスを選択できるでしょう。

他のゲーミングマウスの入力遅延データは、こちらで見れます
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免責事項等について
免責事項・著作権
免責事項・著作権
測定条件
項目備考
CPURyzen 9 7950X3D
Mother BoardASRock B650 livemixerを使用。マウスはLightning Gamingポートに接続
マウス以外のUSB機器は接続せず、キーボードはBluetooth接続
GPURTX3090
DisplayDell AW2524HF
GameVALORANTの射撃演習場で測定。設定はフルスクリーンモード、ローインプットバッファモードをオン。Nvidia Reflex Low Latencyはオン+ブースト。垂直同期はオフ、グラフィック設定は低。
Mouse DPI800に固定
Mouse Polling Rate1000Hzからスタートし、最大ポーリングレートまで測定
デバウンスタイム変更できるものは最小値に設定
クリック回数100回
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msはミリ秒の略で、1秒の1000分の1を表す時間の単位です。コンピューターやゲーミングデバイスの性能を測定する際によく使用されます。

例えば、マウスの入力遅延を測定する際にmsが使われています。入力遅延とは、マウスをクリックしてから、そのアクションがコンピューターに認識されるまでの時間のことです。

これらの数値が小さいほど、マウスの反応が速いことを意味します。ゲーミングマウスの場合、低い遅延値(つまり、より小さいms値)が求められ、それによってゲーム内でのより速い反応が可能になります。

測定結果

Mouse Firmware:1.0.6.0 Receiver Firmware:2.0.2.0 Motion Sync:オン

DeathAdder V3 HyperSpeedの入力遅延性能は、ワイヤレスマウスでありながら非常に優れた結果を示しています。特筆すべきは2000Hzポーリングレート時の性能で、最小入力遅延がわずか3.3msを記録し、有線接続のG PRO X SUPERLIGHT 2 DEXと同等の性能を達成しています。これは同じRazerブランドのDeathAdder V3 Pro(4.0ms)をも上回る優れた数値です。

ポーリングレート別の入力遅延値を見ると、2000Hz設定で3.3ms、8000Hz設定で3.4ms、1000Hz設定で3.8ms、4000Hz設定で3.9msとなっています。特に2000Hz設定時に最も優れた性能を発揮し、プロゲーマーの要求にも十分応える入力遅延性能を実現しています。ただし、2000Hz以上の設定を活用するには別売りのHyperPolling Wireless Dongleが必要となるため、マウスの性能を最大限に引き出すにはこの追加購入を検討する必要があります。

まとめ

DeathAdder V3 HyperSpeedは、Razerの長年の技術と経験を結集した完成度の高いゲーミングマウスです。55gの軽量ボディと日本人の手のサイズに最適化された設計、高剛性な筐体、そして高品質なコーティングにより、優れたグリップ感を実現しています。

性能面では、2000Hz時の最小入力遅延値3.3msという卓越したレスポンス性能を誇り、Focus X 26Kセンサーによる精密なトラッキングと、1000Hz時で約99時間持続する長時間バッテリーを搭載。さらに、新機能の動的感度(Dynamic Sensitivity)により、マウスの動きに応じてDPI設定を自動調整し、FPSゲームでの素早い動作をサポートします。

価格は17,280円ながら、上位モデルのV3 Proに迫る性能を実現しています。人間工学に基づいた右利き用エルゴノミクス形状、小・中サイズの手に最適なサイズ感、軋みやたわみのない高剛性な構造、実測53gの軽量ボディ、クリアな反応性のメインボタン、使いやすい位置のサイドボタンなど、実用的な機能を備えています。

総じて、DeathAdder V3 HyperSpeedは、プロゲーマーから一般ユーザーまで幅広い層が満足できる、バランスの取れたゲーミングマウスです。特に日本国内において、エルゴノミクス形状のゲーミングマウスを求めるユーザーにとって、サイズと重量の面で最も魅力的な選択肢の一つとなるでしょう。

購入方法と販売店

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関連商品

公称スペック

項目仕様
センサーFocus X 26K オプティカルセンサー
最大DPI26,000
トラッキング速度500 IPS
最大加速度40G
重量約55g
サイズ(長さ×幅×高さ)122.2mm × 66mm × 41.3mm
接続方式Wireless / 有線(USB-A to C)
バッテリー持続時間1000Hz時:約100時間 8000Hz時:約20時間
ボタン数5個
スイッチ第3世代光学式スイッチ
スイッチ耐久性9000万回
形状右手用エルゴノミクス

執筆者

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