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WALLHACK、限定ガラスマウスパッド「Gravity Yume」発表会を開催。イラストレーターとのトークセッションで熱狂

Ernest

 デンマークに本社を置くガラス製マウスパッドメーカーWALLHACKは、12日に東京・池袋パルコの「Café&Bar RAGE ST」にて新製品「Gravity Yume」の発表会を開催した。「RAGE ST」はeスポーツ観戦やゲーム関連イベントが楽しめるカフェ&バーで、ゲーマーの交流拠点として知られている。

Gravity Yumeを持ちながら入場したWALLHACKのAndreas Golles氏

 世界限定999枚の販売となるガラスマウスパッド「Gravity Yume」は、イラストレーターのSOLANI氏がデザインを手掛けている。司会進行は元日本テレビアナウンサーでeスポーツ実況解説者の篠原光氏が務め、会場は多くのファンで賑わった。当初の予想を大きく上回る来場者数に、SOLANI氏も「数倍、数十倍くらい下手したらいらっしゃっている」と驚きを隠せない様子だった。

eスポーツ実況解説者の篠原光氏
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SOLANI氏の「吸い込まれる瞳」へのこだわり

 トークセッションではSOLANI氏が制作の経緯や苦労を語った。WALLHACK側からの依頼は「吸い込まれるような瞳」をテーマにしたもので、SOLANI氏はそれを表現するために「口元を隠す」というこだわりを持って制作に臨んだという。この口元を隠すというポイントは、「目にしか視線がいかないように設計している」というSOLANI氏の強いこだわりであり、他のデザイン案が出た際も譲らなかったポイントだ。

イラストレーターのSOLANI氏

 「普段はこういう物になって出るのが前提の仕事はそれほど受けていません。自分が欲しいと思うものや、美しいプロダクトにならないという残念さを味わいたくないという思いがあります」とSOLANI氏は語った。SNSなどで見ていてWALLHACKなら信頼できるという判断があったからこそ、今回の仕事を引き受けたという。

 イラストの制作期間は約2〜3ヶ月。WALLHACKのクリエイティブチームとSOLANI氏が互いにアイデアを出し合い、切磋琢磨した結果の作品だ。興味深いことに、「Gravity Yume」という名称自体もSOLANI氏のデザイン提案が基になっており、それがWALLHACKの世界観をさらに広げることになったとWALLHACKのHiroki Tabata氏は説明した。

WALLHACKのHiroki Tabata氏(中央)

 「最初は拳を握っていて、そこからエネルギーが湧き出ているようなデザイン案がありました。この表現は日本のアニメーション文化では伝わりやすいのですが、他の文化圏では伝わりにくい面もあり、様々なデザイン案を検討しました」と同氏は振り返る。結局、最初のデザインコンセプトに近い形で決定したという。

 デザイン面では、ガラス製という特性を考慮し、通常よりコントラストを強くつけている。「暗い部分をすごく暗くし、明るいところは白飛びさせて、光を受けた時にぼやけないようにしました」とSOLANI氏。また、デスクに置かれることを想定し、どの角度から見ても目が印象的に映るよう工夫されている。

 「瞳を書き込むのが好きではないんです。絵の構成要素を減らしていきたいというのが基本的な考えなのですが、今回は瞳を最も大事にしたかったので、普段よりも多くの書き込みをしています」とSOLANI氏自身のスタイルとの違いについても語った。

 SOLANI氏自身はイラスト制作にトラックボールを使用しており、マウスやマウスパッドは使わないという。そのため、自身のイラストがマウスパッドになるという経験は珍しいものだった。「デスクに置くものだから、プレイヤーの気が散らないようにして欲しいと言われましたが、正直どういうものなら気が散るのかもわからなかった」と当初の戸惑いも明かした。

 興味深い話題として、SOLANI氏のゲームの趣味についても触れられた。「FPSはすごく苦手で、最初の練習エリアみたいなところで無理かもと思ってやめたぐらい」と笑いを誘いながらも、「モンスターハンター」「エルデンリング」「デスストランディング」「サイバーパンク2077」などを好んでプレイするという。特に「サイバーパンク2077」は人生で一番好きなゲームだとし、「世界観を掘り下げてくれるタイトルや、ディレクターの作家性が強く出ているタイトルが好き」と語った。また、初めて触れたゲームは「ポケットモンスター赤」で、それ以降全シリーズをプレイしており、現在はDS世代から順に再プレイ中だという。

 イラスト制作の着想源については、「映画とアニメをよく見ます。平面の静止画よりも映像から受ける情報量の方が多く、表現したいものが頭に浮かびやすい」と語り、特に「キルラキル」などのアニメーションスタジオTRIGGERの作品に影響を受けていることを明かした。

盛り上がった抽選会と会場の熱気

 トークセッションの後は抽選会が行われ、WALLHACKのオリジナルグッズが5名に、「Gravity Yume」の事前購入権が5名に、そしてSOLANI氏のサイン入り限定マウスパッドが1名に贈られた。サイン入りマウスパッドはSOLANI氏自身が会場で実物を初めて見て、その場でサインを入れるという貴重なものとなった。

決して広くない会場はファンでいっぱいに

 抽選会では、アパレル製品を全部持っているというファンに対し、急遽サンプル品のマウスパッドがプレゼントされるというサプライズもあった。リアルなイベントならではの温かい交流が生まれた瞬間だ。司会の篠原氏も「こういうことが起きますので、ぜひまたWALLHACKブースがいろんなところに出展したさいに足を運んでいただけたら」と会場を盛り上げた。

抽選会ではなぜか近い番号ばかり当選するという謎の現象も

 抽選会は予想以上の盛り上がりを見せ、当選者には大きな拍手が送られた。特に最後のSOLANI氏サイン入りマウスパッドの当選者には、SOLANI氏自ら手渡しするという特別な演出も。会場からは大きな歓声が上がり、多くのファンがスマートフォンを取り出して、その瞬間を記録していた。

マウスの外箱にサインしたSOLANI氏
SOLANI氏のサイン入り限定マウスパッドを受け取る参加者

 「日本のコミュニティのパワーがすごく刺激になっています。この開発モチベーションは今日集まってくださった皆さんがくれているんです」とWALLHACKのAndreas Golles氏は語った。デンマークの企業ながら、日本市場への強い関心と敬意がうかがえる発言だった。

WALLHACKのAndreas Golles氏

 「Gravity Yume」は、ただのゲーミングデバイスではなく、「物としてすごく美しい、机に飾るようなイメージで作った」とSOLANI氏が語るように、アート作品としての側面も持ち合わせている。実際、会場では多くの来場者が実物のマウスパッドに見入り、その美しさに感嘆の声を上げていた。

 会場は21時まで開放され、DJも参加してBGMが流れる中、ファンとWALLHACKスタッフ、そしてSOLANI氏との交流の時間が続いた。SOLANI氏は「時間の許す限り」ファンとの交流に応じる姿勢を見せ、多くのファンが記念撮影や直接の会話を楽しんでいた。

熱心に退場時間までファンのサインに応じるSOLANI氏
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