天下一キーボードわいわい会 Vol.8に行ってきたぞ!自作キーボード未経験でもたのしめるんですか!?体験レポ
「天下一キーボードわいわい会(以下、天キー)」というイベントをご存知でしょうか。日本最大のキーボードミートアップといわれる天キーVol.8に参加してきました。

以前記事で出したキーボードマーケットとは違い、入力機器の即売会ではなく自作キーボードコミュニティのミートアップで、参加者が各々自慢のキーボードを持ってきて見せたり、キーボード好き同士で交流したり、国内のキーボード開発者から直接話を聞いたりすることができるイベントです。
六本木の住友不動産六本木グランドタワーで行われ会場からは東京タワー森ビルを望めるまさに東京の中心地で天キーは開催されました。

当日の様子
当日は会場直後から超満員!キーボードを持ち込むためにスーツケースを持参して持ち込む人も多く、荷物置き場もかなりパンパンになっていました。キーボード持ち込むためにキャリーケース…?どんだけ持ってくるつもり?と思っていましたが、個人の方でも3~4台キーボードを持ち込む方も多くそれぞれ2kgの重量があるらしくリュックじゃ心もとないなと納得しました。
Vol.8の今回は一般300人+初参加や学生枠の50人の合計350人が参加していて、企業ブースも個人ブースも多くの人でにぎわいを見せていました。

入場者には名札が用意されていて、今回は名札に貼れるシールが配布されていてリニア好きやタクタイル好きなど一目で分かるように工夫されていました。

開会直後から開会式があり、moimate代表兼、天キー主催者のゆかりさんが開会式のMCを務めていました。Cherry MX互換スイッチのみでエントリーできて、好みの打鍵感を投票で決めるキースイッチ総選挙など今回の天キーで開催されるイベントについての説明や協賛企業の紹介、会場内のルールなど簡潔にまとめてくださりました。場慣れ感がすごかったなぁ、さすが8回目の開催だなとおもいました。

開会式の後はサリチル酸氏の初心者向け天キーの楽しみ方講座。
天キーや別のコミュニティミートアップであるキー部などの運営をしながら、自身のブログ「自作キーボード温泉街の歩き方」なども運営するサリチル酸氏から天キーの楽しみ方をコミカルなスライドとともに教えてもらいました。初参加の方が思ったよりも多く、初めての人がこれだけいるなら、、、と僕自身も安心できたのでこの講座はありがたかったです。

企業ブース
天キーVol.8は計14社が協賛していて書ききれないのでピックアップして書きます。
遊舎工房
言わずと知れた自作キーボードの聖地、遊舎工房。今回は店舗で扱いのある製品を展示していて、遊舎工房にある多くのキースイッチを試せるキットやタイピングコンテストも行われていました。


遊舎工房のかんばんちゃんステッカーも販売していたぞ!可愛すぎ!

DIGIART(旧Nuphy Japan)
Nuphy Japanから名前が変わったDIGIARTさん。今回はマウントが浮いてるY2K 76 Hotswap Mechanical Keybaord Kitや初公開されたラピッドトリガー対応キーボードのAir60 HEが展示されていました。
Y2K 76は押し心地が新感覚で面白かった。ガスケットマウントが担う打鍵時の衝撃吸収を基盤の下についているスプリングのような部品で行っていて、自分が触ってきたゲーミングキーボードに付属していたガスケットマウントとは比べ物にならないほど沈み込んでキーボードの自由さを感じたぞ!




Keychron
言わずと知れたキーボードメーカーKeychron。今回は既存製品を展示していて、人気のKeychron V2/V3シリーズをはじめエルゴノミクスキーボードのK11なども展示していました。Keychronマウスも展示していて、Keychron M3 Mini Metal editionを愛用してたのでちょっと嬉しくなりました。
今年の後半からKeychronのゲーミング周辺機器ブランドである「Lemokey」の展開を視野に入れているとのことですでにワクワクしています。個人的にはLemokeyから発売されているマウスの「G1」が楽しみなんですけど、ハイハンプ(ケツ高)形状の「G2」が国内では人気が出そうだなぁと思っています。
現在、海外のクラウドファンディングサービスKickstarterにて予約注文が始まっている「Lemokey L5 HE」もポーリングレート最大8,000Hzの0.01mm単位の精度を誇る磁気キーボードでトレンドをしっかり押さえており非常に楽しみです。



FCL COMPONENTS
名作キーボードLibertouchを販売していたFCL COMPONENTS(旧富士通コンポーネント)。新設計のメンブレンキースイッチを搭載したLibertouch Engineering sampleやキースイッチを展示。情報解禁も天キー当日のものとなっていて、天キーが開催された5月4日に発売されました。
今回展示されたLibertouch Engineering sampleは二度と作れないプレミアモデルで価格は7万9,200円。量産性を無視したアルミニウムの削り出しキーボードケースやエンジニアリングサンプル専用の内部構造となっているそうです。JP・US25台ずつの計50台限定の発売となり、遊舎工房のオンラインショップで発売されています。


ZENAIM
ZENAIMは現在発売中のZENAIM KEYBOARDやZENAIM KEYBOARD 60%、ZENAIM ARCADE CONTROLLERの展示がされていました。
ZENAIM KEYBOARDの試作品やZENAIM KEYBOARD 60%に搭載される新設計のガスケットマウント機構が初めて展示されていて、ガスケットマウントを使用した時にキーボードの真ん中のキーが沈み込みてしまうことや外側がキーが沈み込まなすぎるという点を独自設計のマウント機構を用いて解消する仕組みのようです。


WORKAHOLIC
今回天キーにはキーボードの会社だけなく、オフィスチェアの会社まで協賛に来ていました。良い打鍵は良い姿勢から、良い姿勢は良い椅子から。WORKAHOLICは、有料完全予約制のチェアコンシェルジュサービスです。
天キーではチェアコンシェルジュが一体どういったものなのか、正しい姿勢とはどういったものなのかについて教えていただきました。
特にFPSなどで活躍するのは前傾チルト機能がある椅子で、ハーマンミラーのアーロンチェア、オカムラのシルフィー、エルゴヒューマンのチェアが当てはまるそうです。人の体型は人それぞれなので自分にとって何が最適なのか、用途に合わせてどういった椅子が自分にとって良いのかを親身に聞いてくれるWORKAHOLICのチェアコンシェルジュサービス。なんと月末金曜日には予約無しでも入れる無料開放日があるそうです。詳細は下記のWORKAHOLICのホームページをご覧ください。



個人ブース
約350人の参加者のほとんどがキーボードや自作のアイテムを持ち込んでいて、非常に賑わいを見せていました。






かっけ~!!!スケルトンのキーキャップにケースもサイドのかっこよさがあり得ないくらいい『イイ』。Akamaはスケルトンデザインが好きすぎて、イヤホンはShure SE425メタルを使っているし、スマホはNoting Phone(2)をメインで使っています。こういうの、惹かれるな~。

なんだこれは!?低予算アニメのデフォルメされたキーボードみたいなキーボードを発見しました!シリコンのような見た目でしたが思ったよりもしっかり硬いキーキャップで面白い!

レーシングゲーム用のハンドルみたいなキーボード(?)3Dプリンターで作られていて製作者さんの自宅で実際に使用されているもののようです。

今回の天キーで一番心惹かれたのはこの3Dプリンタ製キーボード。なんと手の大きさに合わせてケースを印刷して作る自作キーボード!自分は手がかなり大きいので自分の手に合ったキーボードが作れるのは魅力的!
販売されたら絶対買う。けどブラインドタッチぎりぎりのakama君。果たしてエルゴノミクスキーボードを使いこなすことができるのか。

こ、これもキーボードなんですか…?実際に打鍵することもできました。このおにぎりキーボードに電源ボタン設定して梅干し押してパソコン立ち上げて~

本当にいろんなキーボードがあってキーボードという入力機器の自由度の高さを改めて感じました。キーボードって奥が深いなぁ…キーボードの固定観念を破壊された一日でした。
天キー恒例参加者限定プレゼント抽選会!
天下一キーボードわいわい会恒例のプレゼント抽選会が今回も行われました。さまざまな景品をスタッフを含め、参加者全員で奪い合うこのプレゼント抽選会には協賛企業から提供されたキーボード本体やキースイッチなどのパーツが当たります。
会場の大きなスクリーンに景品と参加者名が映り、映った人が商品を獲得という仕組みとなっています。

中でも最後に発表された景品の「好きなHHKBのモデル1台」が発表されたときにはどよめきにも似た歓声が上がり会場は熱狂に包まれていました。
それ以外にもZENAIMの「ZENAIM KEYBOARD」やGloriousの「GMMK 3 キースイッチセット」などゲーミングキーボード本体やアクセサリーも当選した方がいました。正直に言うと、うらやましい。
閉会式
プレゼント抽選会の後は惜しまれながら閉会式が行われました。

スタッフとしても参加していたサリチル酸氏が携わるキーボードイベントのキー部の予告や、キーボードマーケットの告知、キースイッチ総選挙の結果発表などが行われました。
閉会式後にスタッフスペースにたくさん人が並んでいてプレゼント抽選会の景品を受け取っているのに羨望のまなざしを送っていました。イイナァ。
おわり(感想)
天キーは自作キーボード未経験でも楽しめるイベントでした。
ゲーミングキーボードの畑にしか足を踏み込んだことがなかったのでメカニカルスイッチと磁気スイッチがあって、ルブをスイッチに塗ればなんかよくなるらしいくらいの認識でした。
自作キーボードについても見た目や音の違いを楽しむものという認識でした。
無意識のうちに向けていた自作キーボードへの固定観念を粉々にされた一日でした。自作キーボード用のパーツについての話も一般参加の自作沼に首までハマっているような方々に教えてもらえて楽しかったです。マウスのクリックに使われるようなスイッチを使ったキーボードも作ろうとしたら作れるらしく、PCBプレート(キーボードの基盤)を自作される方もいるようです。
キーボードって自由だ。
本当に楽しかったです。主催のゆかりさんをはじめ、初心者講座を開いてくれたサリチル酸さん。スタッフの皆さん、やさしく色々教えてくれて写真撮影の許可をくださった参加者の皆さん。本当にありがとうございました。ぜひまた参加したい。次は自作したキーボードをもって参加したいな~。

2009~14年のアニメがとても好き
手がとても大きくて、自分に合うマウスを探し求めている
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