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【レビュー】ELECOM GAMING V custom VK520LL ロープロファイル75%ゲーミングキーボード

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 エレコムが2月4日に発表した『ELECOM GAMING V custom』シリーズの75%メカニカルゲーミングキーボード「VK520LL」をレビューします。このキーボードは、ロープロファイルスイッチを搭載したコンパクトモデルで、カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開で価格は2万7,980円です。

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製品概要と基本仕様

 VK520LLは、勝てるゲームプレイを目指すユーザー向けに開発されたゲーミングキーボードとのことで、75%サイズのコンパクト設計でありながら、フルサイズと変わらない19mmのキーピッチを維持しており、キー連打や再入力がしやすい設計となっています。

 キーストロークは3.2mmで、キーの高さを抑えることで手首への負担を軽減しています。キー数は後述するスペースバーカスタマイズのギミックで日本語配列の85~86キーの可変式で、テンキーは搭載していません。本体重量は約677g(ケーブル含まず)で、サイズは27.3mm(スタンド含まず)/36.8mm(スタンド時)×325.4mm×143.8mmです。

キースイッチとキーキャップの特徴

キースイッチ仕様

 VK520LLにはGATERON製の赤軸リニアのメカニカルスイッチが採用されています。

 アクチュエーションポイントは1.7mm、動作圧は50gとなっており、ホットスワップ方式により半田ごてなどを使わずにスイッチの着脱交換が可能です。付属のキーキャップ兼キースイッチプラーを使用すれば簡単に脱着できます。

ネオクラッチキーキャップ

 キーキャップには、プロゲーマーを含むプロジェクトチームにより開発された「ネオクラッチキーキャップ」を採用しています。このキーキャップは、キーが指に食いつきつつも離れやすいラウンド形状が特徴です。特にZ~Mキーについては、左手親指での操作に最適化した特殊なアシンメトリー形状となっています。

 キーの印字には「ダブルインジェクションPBTキーキャップ」を使用しており、色の異なるプラスチック材料で文字を成形することで耐摩耗性に優れ、キー印字が剥がれにくい仕様となっています。フォントは視認性に優れたステンシル調のオリジナルフォントを採用しています。

ゲーミング特化機能

FPS向け最適化設計

 VK520LLは、FPSなどのシューティング系ゲームの指の動きに合わせてWASDをホームポジションとして周辺のデザインを最適化しています。ゲーム特有の指の動きを妨げないよう、キーの相対高さや角度が調整されています。

スペースバーカスタマイズ

 付属品として、ロングスペースバーと無変換キー+ショートスペースバーが同梱されており、自分に合う方を選択できます。この機能により、プレイヤーの好みに応じたスペースバーの長さでプレイが可能です。

接続方式と対応環境

 VK520LLの接続方式は、「ELECOM GAMING V custom」シリーズとしては初の有線・ワイヤレス両対応で、USB有線、USB2.4GHz無線、Bluetooth無線の3つの接続方式に対応しています。対応OSはWindows 11/10で、USBポートを装備またはBluetooth HOGPに対応したWindowsOS搭載機で使用可能です。

 キーボード背面のワイヤレスレシーバーの収納ギミックですが、レシーバー本体が深いところまでがっちりと収納されるので、簡単に脱落するおそれはありませんが、使用するために取り出す際は指でなかなかスムーズに取り出せない点が少し気になりました。

カスタマイズ機能とソフトウェア

EG Toolによる設定

 専用設定ソフトウェア「EG Tool」により、全てのキーの機能割り当て変更が可能です。Fnレイヤーの設定変更も可能で、よく利用する機能やショートカットをスムーズに呼び出すことができます。

 有線接続時は3パターンのプロファイル切替が可能ですが、無線時はプロファイル1のみの対応となります。キーボード本体にLEDの設定とキーの機能割り当てを保存できるメモリを搭載しているため、専用ソフトをインストールしていないパソコンでも設定通りに使用可能です。

RGBライティング

 すべてのキーに1677万色RGBライティングを搭載しており、ライティングパターンなどの設定が可能です。光り方のパターン、速度、色などは好みに合わせてカスタマイズできます。

音響設計と快適性

吸音機能

 キーボード内部にシリコン吸音パッド2枚、スポンジ吸音シート1枚の計3枚を搭載し、振動を抑制しています。これにより不快な金属音が少ない軽快な打鍵音を備えています。

角度調整機能

 手の大きさや姿勢に合わせてキーボードの傾斜を6度・9度の2段階に変更できる角度調整スタンドを搭載しています。

付属品と価格

 付属品には、レシーバー、パラコードケーブル、交換用キーキャップ、キーキャップ&キースイッチリリース、ロングスペースバーユニット、交換用ドライバー、V customロゴステッカーが含まれています。

V customシリーズ内での位置づけ

 V customシリーズには複数のモデルが展開されており、VK520LLは標準プロファイルモデルのVK520L(アクチュエーションポイント1.9mm)のロープロファイル版として位置づけられています。

左がVK520L・右がVK520LL
左がVK520L・右がVK520LL
VK520L
VK520LL
【レビュー】ELECOM GAMING V custom VK520L 75%メカニカルゲーミングキーボード
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ついに登場。ロープロファイルラピッドトリガーゲーミングキーボード ELECOM GAMING VK720ALレビュー
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まとめ

 VK520LLは、ラピッドトリガー機能を省いて基本的なゲーミング機能に特化したロープロファイルキーボードを求めるゲーマーにとって、非常に魅力的な選択肢となります。最大の魅力は、日本語配列85~86キーを採用しながらも、FPS向けに最適化されたキー配置を実現している点です。WASDをホームポジションとした周辺デザインの最適化により、ゲーム特有の指の動きを妨げることなく、普段使いでも違和感のない日本語入力が可能です。

 ロープロファイルスイッチによる3.2mmのキーストロークは、手首への負担を軽減しながらも、フルサイズと変わらない19mmのキーピッチを維持しており、長時間のゲームプレイでも快適性を保てます。特に「ネオクラッチキーキャップ」の採用により、指に食いつきつつも離れやすいラウンド形状を実現し、Z~Mキーの特殊なアシンメトリー形状は左手親指での操作に最適化されています。

 複雑なラピッドトリガー機能を搭載せず、赤軸リニアのメカニカルスイッチ(キーストローク3.2mm、アクチュエーションポイント1.7mm、動作圧50g)による確実で安定した入力感があり、ホットスワップ方式によるスイッチ交換機能、カスタマイズ可能なスペースバー、1677万色RGBライティングなど、ゲーミングに必要な基本機能は十分に備えています。

 VK520LLは、過度に複雑な機能を求めず、確実な基本性能と日本語配列での快適なタイピング環境を重視するゲーマーにとって、理想的なロープロファイルゲーミングキーボードといえるでしょう。

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Gear MetriX 編集長
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