ダウンロード版がついにパッケージ版を逆転、ゲーム関連支出も増加傾向
リサーチ会社のクロス・マーケティングは、6月~7月にかけ、全国15~69歳のコンシューマーゲーム定期プレイヤー1,159名を対象に「ゲームに関する調査(2025年)」を実施した。調査結果から、ゲームソフト購入においてダウンロード版がパッケージ版を初めて上回り、ゲーム内課金やDLC(ダウンロードコンテンツ)への支出も増加していることが明らかになった。

プレイ頻度と支出の変化
調査によると、コンシューマーゲームを月1回以上楽しむユーザーの59%が「毎日」または「2~3日に1回」とゲームを頻繁にプレイしており、この数字は昨年よりもやや高く推移している。プレイ時間については54%が1年前と「変わらない」と回答し、31%が「長くなった」と答えた。
支出面では59%が「変わらない」としながらも、28%が「増えた」と回答。この「増えた」という割合はここ4年間で最も高く、ゲーム内課金や機器の値上げが影響していると推察されている。

人気ジャンルとタイトルの傾向
直近1年間でプレイされたゲームタイトルは、男性では年代によって上位タイトルに差が見られた一方、女性は「あつまれどうぶつの森」が全年代で2~4割台とトップを占めた。
ジャンル別の人気は「アクションRPG」が35%で最も高く、次いで「アクションゲーム」34%、「スポーツ・レーシングゲーム」27%と続く。年代別では40~50代の「アクションRPG」と15~19歳の「アクション」「サンドボックス」のプレイ率が4割台と特に高い結果となった。
デジタル化が進むゲーム購入習慣
ゲーム購入媒体に関する最も注目すべき変化は、「全てダウンロード版で購入する」20%と「パッケージ版も購入するが、ダウンロード版の方が多い」23%を合わせた43%がダウンロード版をメイン購入手段としていることだ。この傾向はパッケージ版からデジタル版へのシフトが本格化したことを示している。
直近1か月のゲーム関連支出を見ると、「ソフトの購入」57%、「ゲーム内でのアイテム課金、ガチャ」38%、「ダウンロードコンテンツ」30%がトップ3を占め、いずれも4年間で最高水準となっている。
調査の詳細はクロス・マーケティングのウェブサイトから確認できる。

