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AndGAMER、新製品と開発中の製品群を発表-8月23日に渋谷で実店舗オープンへ

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 AndGAMERは8月4日、都内にてメディア向けイベントを開催し、新コントローラー「GENESIS」などの製品群の発表、渋谷に実店舗をオープンする計画を明らかにした。代表取締役の上森氏とマーケティングチームの阿曽尾氏などが登壇し、開発中の製品や将来の事業戦略の詳細を説明した。

 AndGAMERは2022年3月に設立された若い企業で、平均年齢は20代後半である。同社は累計販売数5万台を達成し、資金調達2億円を実施済みだ。上森氏は「国内ナンバーワンを目指す」と宣言した。

 同社は3つのブランドを運営している。Void Gamingは日本国内トップシェアのコントローラーブランドで、プロゲーマー向けの競技性の高い製品を提供する。AIM1はFPSゲーマー向けPC周辺機器ブランドで、洗練されたデザインと高機能性が特徴だ。VIZARD CLUBは任天堂向けゲームタイトル、特にスマッシュブラザーズ向けのカスタムコントローラーブランドである。

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渋谷店舗と新事業展開

 8月23日の午前11時から、AndGAMER Store 渋谷をオープンする予定だ。同店舗ではAndGAMER全ブランドのデバイスの体験が可能である。

 住所は東京都渋谷区神泉町8-1 フォーラム渋谷神泉1Fであり、JR渋谷駅から徒歩約9分の場所にある。

 新事業展開として、デバイス以外にエルゴノミクスブランドとアパレルブランドを2026年リリース予定であることを発表した。また、ブランドオーディションを開催し、ブランド構想を募集する。採用者はブランド責任者として事業立ち上げに参画することになる。

AIM1プロラインの技術革新

 AIM1ブランドではPROライン製品を発表した。キーボードではTTCとコラボレーションし、世界最高峰のキースイッチメーカーとの協業製品を開発した。0.001ミリのラピッドトリガーを実現し、軸ブレを極限まで抑制している。0.08msという驚異的なレイテンシーを達成し、ポーリングレートは8000Hzまで対応するという。

 カーボンプレートを含む12層構造により安定性を向上させ、ラピッドトリガーキーボードにサスペンション搭載という革新的技術を採用した。マルチスペースキーを搭載し、プレイの幅を拡大している。

 ※8月5日追記:AndGAMERによると同キーボードの販売が中止が発表された。

 ディスプレイでは有機ELを採用し、残像を大幅に低減した。応答速度0.03ms、リフレッシュレート240Hz対応で、従来の液晶モニターと比較して10倍以上の応答速度差を実現している。光の調整プロセスを完全に省略することで超高速レスポンスを実現し、色による応答速度のばらつきが液晶モニターより圧倒的に少ないとのことだ。

 また、マウス開発では中京大学の目加田教授と協力したバイオメカニクス研究を実施している。エイムを科学的に解析し、客観的データに基づくマウス開発を目指す。2026年末に研究成果を反映したマウスを発表予定だ。

新コントローラー「GENESIS」の詳細

 Void Gamingブランドから発表された「GENESIS」は、カジュアルプレイヤーも手が出しやすい価格設定でありながら競技レベルの性能を実現した。「フレンドリーな最強」をコンセプトに開発され、価格は1万2,980円で提供される。

 同製品は日本人に馴染み深いプレイステーション配置を採用し、専用ソフトウェアによる簡単操作でのカスタマイズに対応する。ゲームジャンル別の機能として、FPSではホールエフェクト2000Hzと最新TMRスティックを搭載し、高度なスティック調整が可能だ。アクションRPGでは背面ボタン2個搭載、LRボタンが通常より2個多く、ジャイロ操作にも対応する。

 格闘ゲームではクリック感のある押し心地、斜め入力しやすいラウンド十字パッド、天面6ボタン配置を採用した。MMOではF1からF4までのショートカットボタン搭載、コントローラー1台でマイクミュートや音声切り替えが可能で、ドングルを使用したワイヤレス接続に対応する。

開発の背景と苦労

 上森氏は開発について「完全オリジナルのコントローラー開発が初めてで非常に困難だった」と述べた。去年から1年以上かけて開発を進め、デザインも技術も全てが手探り状態からの開発だった。初期試作品は満足のいかない仕上がりで、製造担当者と夜まで調整を重ねたという。

 プレイステーション配置へのこだわりについて、開発者は「プレイステーション3の時代から長年FPSゲームをプレイしてきた経験を活かした」と説明した。日本ではプレイステーションの普及率が高いが、高性能PC向けコントローラーにはプレステ配置がほとんどないため、「市場にないため、自分たちで作るしかないという判断に至った」とのことだ。

ZETA DIVISIONとのコラボレーション

 そして、ZETA DIVISIONとのコラボレーションも発表した。GENESISのZETA DIVISIONコラボモデルが8月1日に発売された。黒を基調とした全体イメージとネオンカラーでクールなデザインが特徴だ。

 コラボレーションの理由について、同社は「ZETAのファンベースの大きさと深さが国内トップレベル」「eスポーツという新しいカルチャーを生んでいることに共感」と説明した。また、「トップストリーマーと世界レベルで活躍する競技部門を多数保有」していることも挙げている。

市場戦略と将来展望

 AndGAMERは、市場の変化について「直近数年間でカジュアルなゲーマーの割合が大幅に増加」していると分析している。日本のストリーマー人気が外国と比べて強く、カジュアルゲーマー増加に寄与しているとした。

 長期ビジネス展望として、プロシーンからカジュアルゲーマー層まで全体をカバーし、裾野を広げてマーケット拡大に寄与する戦略を掲げている。グローバル展開では日本が強いVTuberやアニメIPとのコラボレーションを検討し、世界展開を着々と進めて日本のゲーミングブランドとして世界で認知獲得を目指すとしている。

 TGSでの詳細情報発表とAIM1 PROライン製品の先行体験実施が予定されている。AIM1 DISPLAYのTGS先行体験も実施される予定だ。

ギャラリー

AIM1 新型ゲーミングキーボード「刹那」

 「刹那」は、TTCと共同開発した特製磁気スイッチを搭載し、製品版では分割スペースキーに対応する予定だ。

 ※8月5日追記:新キーボード「刹那」は販売中止が発表された。

AIM1 新型ゲーミングマウスパッド「電(イナヅマ)」

 電は500×500mmのスクエアサイズで、アルファセルを採用し、SOFTとHARDの2種類の展開予定だ。

AIM1 DISPLAY

Void Gaming GENESIS

Void Gaming GENESIS×ZETA DIVISION

新アパレル Tシャツ

AndGAMER Store 渋谷

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