eスポーツ観戦経験者は24.8%、男性30代で33.5%が最高値―クロス・マーケティング調査
マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングは8月5日、全国15~69歳のゲームプレイヤーを対象とした「ゲームに関する調査(2025年)eスポーツ編」の結果を発表した。eスポーツの視聴・観戦経験者は24.8%で、男性30代が33.5%と最も高い割合を示した。

eスポーツ観戦経験、男性30代が突出
クロス・マーケティングが実施した調査は6月27日から7月3日にかけて、コンシューマーゲームまたはスマホゲームを月1回以上プレイし、「eスポーツ」の名称を認知している1,906人を対象にインターネット調査で実施された。
eスポーツの視聴・観戦経験について、全体では24.8%が経験ありと回答した。性年代別では男性30代が33.5%で最も高く、男性20代が30.7%、男性40代が27.3%と続いた。女性では20代が29.5%、40代が27.9%と、男性の同年代に近い割合を示している。
大会への参加経験は全体で5.0%にとどまったが、男性30代では9.2%が参加経験ありと回答し、他の年代を大きく上回った。

格闘ゲームが視聴意向トップ
eスポーツが行われているゲームタイトルとして想起されるものでは、「ストリートファイターシリーズ」「Fortnite」「Apex Legends」が上位3位を占めた。その他、「ぷよぷよシリーズ」「VALORANT」「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ」「スプラトゥーンシリーズ」「鉄拳シリーズ」などが挙げられた。

今後視聴したいジャンルでは「格闘ゲーム」が14.5%で全体トップとなった。ただし、コア層である男性30代では「スポーツゲーム」「格闘ゲーム」「シューティング」が高い割合を示している。今後の大会参加意向も同様の傾向を示し、男女10代では「音楽ゲーム」への関心が高めとなった。

視聴理由は「ゲーム展開の面白さ」が最多
eスポーツ観戦経験者473人に視聴理由を聞いたところ、「ゲーム展開が面白いから」が30.0%で最も多く、「自分も同じゲームをやっている、やったことがあるから」が24.9%、「ゲームの技術・ヒントを得られるから」が24.5%で続いた。
特に女性40代では「ゲーム展開が面白いから」が51.2%と、全体を大きく上回る結果となった。

オリンピックeスポーツゲームズの認知は35.5%
eスポーツがオリンピックの正式競技に決定し、「オリンピックeスポーツゲームズ」が開催されることを知っている人は35.5%だった。年代別では男女ともに60代が最も高く、男性48.9%、女性53.9%となった。一方、10代は他年代より認知率が低く、男性23.4%、女性26.5%にとどまった。

「オリンピックeスポーツゲームズ」の観戦意向については41.2%が「観戦したい」と回答した。このうち「実際に会場に行って観戦したい」人は8.9%だった。女性より男性の方が観戦意向は高く、特に男性40代では48.6%と半数近くが観戦意向を示している。

調査は2021年から継続実施されており、今回で5回目となる。eスポーツ市場の拡大とともに、観戦者層の特徴や意識の変化を継続的に追跡している。



