ZENAIM、新型ゲーミングキーボード2製品を発表-価格を大幅に引き下げ
ZENAIMは18日、「ZENAIM KEYBOARD2 mini」と「ZENAIM KEYBOARD2 TKL」の2製品を発表した。miniは3万2,780円で9月25日、TKLは3万9,600円で10月14日に販売を開始する。

2製品を順次発売、価格設定を見直し
ZENAIMが発表した新製品は、60%サイズの「ZENAIM KEYBOARD2 mini」とテンキーレスサイズの「ZENAIM KEYBOARD2 TKL」である。いずれもJIS配列とUS配列を用意する。


「手が届きにくい」との声を受けコスト構造を見直し
同社の開発チームによると、今回の価格設定には「もっと多くの方にこのキーボードを体験していただきたい」という想いが込められている。これまで「手が届きにくい」という声があったことを受け、mini(60%)サイズの新モデル開発を機にコスト構造を徹底的に見直したという。
開発チームは「次期製品の開発にあたっては、変えてはならない部分と変えるべき部分を明確にするため、メカ部品、基板、電子部品を含めて、チーム全体で徹底的な洗い出しと議論を行った」と説明している。
物価高騰の中で実現した原価低減
原価を下げる上での障壁について、開発チームは「昨今の物価高騰や人件費の上昇が大きな壁だった」と振り返る。外部環境が真逆の流れにある中で、想定通りに進まないことも多く、難しさを痛感したという。
それでも価格を抑えることができた理由として、「量産に関わるすべてのコストの見直しを行ったから」と説明している。調達部、生産技術部、生産部、そしてサプライヤーの協力を得ながら、製品に使われる一つひとつの部品の仕様や調達ルートまで細かく再検討した。
具体的には、樹脂部品や金属加工部品の製造工程の改善、数百点にのぼる電子部品の中から数円でもコスト削減の可能性があれば別の部品への置き換えや使用量削減を検討した。性能を犠牲にしないため、品質試験による検証も同時に実施している。
また、需要予測をもとに生産ロットを拡大し、サプライヤーとの価格交渉も繰り返した。製品の設計から調達、製造までを一貫して見直し、関係者全員で諦めずに改善を続けてきたことが、今回の価格改定を実現できた最大の理由だとしている。

「WELL GAMING」コンセプトの体現目指す
開発チームは「ZENAIMブランドの立ち上げ初期から、ユーザーの皆さまからいただいた応援の声、そして改良や機能に関するご要望に、私たちは向き合ってきた。その積み重ねが、今回の新製品のリリースにつながった」と述べている。
今回の製品には「より多くの方に手にとっていただき、ZENAIMを体験していただきたい」という想いと、それを実現するために関係者一同が取り組んだ改善のストーリーが織り込まれているという。
同社は今後もユーザーの反響とご要望の声を受け、さらなる改良と進化を続けていくとしている。「ユーザーとデバイスが、そしてユーザーとブランドが共鳴し、互いに高め合う関係こそが、ZENAIMの掲げる『WELL GAMING』というコンセプトの体現である」と説明し、幸福なゲーム体験をともに作り上げていくとの方針を示した。
両製品ともZENAIM公式サイト、ヨドバシカメラ公式通販サイト、ヨドバシカメラ各店で販売される。店舗での取り扱い詳細は後日発表されるとのことだ。



長らくお待たせしました。
— YUKI HASHIMOTO (@S0RAMEME) August 18, 2025
多くの皆さんに手にとって頂きたい価格にするため、コスト低減せねばならず、部品1点1点の見直しと製造工程の見直しに時間がかかっておりました。
また今回2色成形キーキャップもギリギリまで成形トライし続けましたが、ZENAIMの品質基準をクリアできなかったこともあり、… https://t.co/zfXVbQ2lbK

