アイ・オー・データ、初の有機ELゲーミングモニター発表 応答速度0.03msを実現
アイ・オー・データ機器は8月20日、同社初となる有機EL(QD-OLED)を採用した27型ゲーミングモニター「LCD-GDQ271UEL」を発表した。8月下旬に出荷予定で、価格はオープン価格となる。

10周年記念モデル第4弾として開発
同製品は、GigaCrysta10周年記念モデル第4弾として開発された。OLEDパネルの中でもQuantum Dot技術を採用したQD-OLEDパネルを使用している点が特徴だ。
有機EL(OLED)パネルは液晶パネルと比べてコントラストが非常に高いことが最大の特長で、1,500,000:1という桁違いに高いコントラストで映像を映し出し、より没入感のある映像体験を実現するとしている。
圧倒的な応答速度で動きの激しいゲームに対応
最大の特長は、超高速な応答速度0.03ms[GTG]を実現した点である。有機EL(OLED)パネルは自発光方式で画素を制御するため、液晶ディスプレイに比べて応答速度が圧倒的に速い。残像感の少なさにより、FPSゲームやレースゲームなどの動きの激しいゲームで、瞬間の判断が勝敗を分けるタイトルでも圧倒的な視認性の高さで快適なプレイをサポートする。
その視認性の高さは、VESAにより策定されたモーションブラー(映像のブレ)の評価基準であるClearMR 15000認証を取得できる映像品質の高さとなっている。
広色域パネルでDCI-P3カバー率99%を実現
Quantum Dot技術を採用することで広色域を実現している。同製品に採用されているQuantum Dot技術は、RGBの発光スペクトルを可能な限り狭めることで色の純度を高め、より鮮やかな映像表現を実現する。色域規格「DCI-P3」のカバー率99%と再現性が高いため、よりリアルな再現表示を行うことが可能だ。
焼き付き保証と日本メーカーならではの工夫
有機EL(OLED)パネルで気になる「焼き付き(輝度低下)防止技術」を各種搭載し、「3年間の焼き付き保証付き」としている。これにより、はじめて有機EL(OLED)モニターを導入する方も安心して購入できるとしている。
また、同社独自のこだわりとして、メンテナンス通知の表示位置や通知方法にも日本メーカーらしい細やかな工夫が施されている。
文字のにじみを軽減するQD-OLED方式
同社が採用するQD-OLEDパネルは画素がRGB(赤緑青)となり、W(白)の画素を使用しない方式である。W(白)の画素を使用したWOLEDパネルと比べて文字のにじみが軽減され、より明瞭に表示する。ゲーミング性能を活かしながら、ビジネス用途やクリエイティブ作業など幅広く利用できるとしている。
超薄型設計でスタイリッシュな外観
本体最薄部3.9mmの超薄型設計で、見た目もスタイリッシュに仕上げた。スリムな台座は机のレイアウトを邪魔しない設計となっている。
主要仕様は以下の通り。パネルタイプはOLED 27型ワイド、表示方式はQuantum Dot技術を採用したQD-OLED、最大表示解像度は2560×1440、最大リフレッシュレート(最大解像度時)は280Hzとなっている。
スピーカーは5W+5W(ステレオ)を搭載し、スタンドはワンタッチ方式+ゲーミングスタンドを採用した。付属品には電源コード(PSE適合品)、DisplayPortケーブル、ACアダプター、台座ネック、台座、リモコン、動作確認用電池(アルカリ)×2、必ずお読みくださいが含まれる。保証は3年保証、無輝点保証、焼き付き保証が付く。


