東海理化、業界初のラピッドトリガー機能搭載アケコン用ボタンモジュールキット発売
東海理化は15日、自社ゲーミングギアブランド「ZENAIM」から、市販のアーケードコントローラーに組み込み可能な『ZENAIM ARCADE CONTROLLER BUTTON MODULE KIT』を9月25日に発売すると発表した。価格は2万9,700円。
製品には、φ24のボタンモジュール14個、φ30のボタンモジュール1個、各種ハーネス、PCボードが同梱される。アクチュエーションポイントは0.10mm〜0.65mm、リセットポイントは0.05mm〜0.60mmで調整可能だ。押下圧は50gf、接続方法はUSB(Type-C)となっている。
販売はZENAIM公式サイトで開始予定となっている。

無接点磁気検知方式スイッチ技術を応用
東海理化は、自動車部品技術を応用した無接点磁気検知方式スイッチ「ZENAIM KEY SWITCH」を搭載したロープロファイルキーボードを第一弾製品として展開している。

今回発売する製品は、このスイッチ技術を応用し、市販のアーケードコントローラーにラピッドトリガー機能を搭載可能にするボタンモジュールキットである。
従来、市場においてラピッドトリガー機能搭載のコントローラーは存在していたものの、完成品を購入するしか選択肢がなく、広がるカスタム需要に応える製品はなかった。本製品はボタンと基板、それらを接続するハーネスをセットにしたキット構成で、既存のアーケードコントローラー本体に組み込んで使用できる。

トッププロ選手との共同開発で実用性を追求
製品開発においては、ZETA DIVISION所属選手との共同開発を実施した。ボタンのストローク量、配置、本体の高さ・幅・奥行き、デザインなど細部に至るまで、数多くの試作を経て完成させ、競技シーンでの実用性を徹底追求したという。




ストローク量はわずか0.75mmに設定されている。物理的な入力速度を高めつつ、誤入力のリスクを最小化するZENAIM独自の理論値に到達したとしている。さらにラピッドトリガー機能により、最適なON/OFF位置の調整が可能で、ハードとソフトの両面で理想的な高速レスポンスを実現している。

1億回超の耐久試験をクリア
採用されているZENAIM KEY SWITCHは、1億回を超える耐久試験においても押下時の打感変化がほとんど見られず、圧倒的な耐久性を誇るという。
磁気検知式スイッチ搭載のアケコンボタンの性能を最大限に引き出すため、MOTION HACK(ラピッドトリガー機能)、温度補正機能、ユーザーキャリブレーション機能の3つの機能をすべて搭載している。

専用ソフトウェアで細かなカスタマイズが可能
専用ソフトウェアにより、ボタンごとのリマップやMOTION HACK(ラピッドトリガー)を含むAP/RP設定を0.05mm単位で細かく設定することが可能だ。さらにSOCDクリーナー機能やユーザーキャリブレーション機能を搭載し、最大4つまでメモリー登録ができる。ユーザーのプレイスタイルに合わせて自在にカスタマイズできる仕様となっている。







