【レビュー】Pulsar X2H v3 SIZE2丨53gの超軽量ゲーミングマウス!8000Hz対応で遅延を極限まで削減
Pulsar X2H v3 SIZE2 ワイヤレスゲーミングマウス
主な特徴
項目 | 仕様 |
---|---|
メーカー | Pulsar |
モデル | X2H v3 |
センサー | XS-1 Flagship Sensor |
ポーリングレート | 最大8000Hz0(別売8Kドングル必要) |
重量 | 53g ± 1g |
LOD | 0.7mm、1mm、2mmの3段階 |
最大DPI | 32,000(10単位でDPI調整可能) |
最大IPS | 750 |
最大加速度 | 50g |
寸法 | 長さ: 120.4mm 幅: 65mm 高さ: 39mm |
スイッチ | 光学式スイッチ |
付属品 | X2H v3 ワイヤレスマウス x 1、ワイヤレスレシーバーアダプター x 1、ワイヤレスレシーバー x 1、USB-Cケーブル x 1 |
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
購入方法と販売店
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
このマウスについて
Pulsar X2H v3 SIZE2は、前モデルの左右対称型ワイヤレスマウス「X2H SIZE2」から大きく進化しました。穴抜きデザインを使用せずに公称53gの軽量性を実現し、センサーも高精度のPAW3395(最大4000Hz対応)から最新のPulsar XS-1(最大8000Hz対応)へとアップグレードされました。高性能ドングルは引き続き別売りとなっており、最大8000Hzのポーリングレートを活用するには、別売りのPulsar 8K Dongleが必要です。
Pulsar X2H v3 SIZE2は、中~大サイズの手に最適な大型左右対称マウスとして設計されています。以前のPulsar「X2」デフォルトモデルと形状は同じで、リアハンプがより高く、ウエストがより細い形状となっています。この設計変更により、つかみ持ちスタイルのゲーマーにとってグリップの安定性が向上し、手のひらのサポート性も強化されています。
- 重量:53g ± 1g と非常に軽量
- センサー:XS-1 Flagship Sensor搭載
- 最大32,000 DPI(10単位で調整可能)
- ポーリングレート:最大8000Hz(別売8Kドングル使用時)
- 形状的特徴
- 中~大サイズの手に最適な左右対称デザイン
- リアハンプが高く、ウエストが細い形状
- つかみ持ちに適した設計
- その他の特徴
- 光学式スイッチ採用
- LODは0.7mm、1mm、2mmの3段階調整可能
- サイズ:120.4mm x 65mm x 39mm
Pulsar X2H v3 SIZE2は、軽量性と高性能を両立したゲーミングマウスです。大きな手のゲーマーや、大型かつ軽量な左右対称マウスを求めている方にとって、最適な選択肢といえるでしょう。
付属品とPulsar 8K ドングル
Pulsar X2H v3 SIZE2の付属品は、マウス本体、1Kドングル、ステッカー、取扱説明書、約1.5メートルのUSBケーブルと、必要最小限の構成となっています。別売りのPulsar 8K ドングルは洗練されたシンプルデザインを採用しており、下部のLEDインジケーターがマウスの接続状態やバッテリー残量警告を分かりやすく表示します。
外見と特徴
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309227.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309152.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309764.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309874.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309705.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309819.jpg)
形状と剛性
- 左右対称形状:前モデルの「X2H」と変わらず、様々なグリップスタイルに対応する左右対称デザインを採用しています。
- サイズ設計:SIZE2は、手の大きさが中型から大型のユーザーに最適な寸法となるよう設計されています。
- シルエット:マウス本体は後部(リアハンプ)が最も高く設計され、両側面がボトムシェルに向かってV字状に傾斜しています。この設計により、親指、薬指、小指でマウスを効果的にホールドできます。また、マウスの最も細いくびれ部分から後面にかけて徐々に太みを増す形状は、パームグリップ、クローグリップ、フィンガーティップグリップなど、様々な持ち方に自然に対応します。
- 軽量化設計:トップシェルは穴抜きを排除し、ボトムシェルのみに効果的な穴抜きを施すことで53gの軽量化を実現。高い剛性と構造的強度を維持しながら、理想的な軽量化を達成しています。この絶妙なバランスにより、素早い動作から長時間のプレイまで、優れた操作性を実現します。
- 高剛性構造:非常に軽量かつ堅牢なゲーミングマウスに仕上がっています。この特性により、激しいゲームプレイ中も安心して使用できます。軋みやたわみがなく、高品質なゲーミングマウスとしての性能を発揮します。
メインボタン
- デザイン:メインボタンは左右側面のシェルに挟み込まれる構造です。ほとんどのユーザーには影響ありませんが、ボタンの端に指を置くグリップスタイルでは、シェルと指の動きが干渉する可能性があります。
- クリック感:光学式スイッチによるクリック検出により、チャタリングを防止します。クリック時は適度な硬さと、はっきりとした「カチッ」という触感が特徴です。
- クリックトラベル:短いプリトラベルと標準的なポストトラベルを組み合わせた設計を採用しています。
サイドボタン
Pulsar X2H v3 SIZE2のサイドボタンは、丸みを帯びた突起形状で設計されています。親指が自然に触れる位置に配置されており、操作性に優れています。
センサー位置
Pulsar X2H v3 SIZE2のセンサー位置はマウス本体の中央に配置されており、筆者の手の大きさと握り方では親指と小指を結んだライン上に自然と位置します。
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309081.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309028.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309282.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264308908.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264308975.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309986.jpg)
コーティング
Pulsar X2H v3 SIZE2は、手汗をかきやすい筆者でも、グリップテープなしで確実な把持を可能にする高品質な滑り止めコーティングを採用しています。
グリップテープの使用も効果的な選択肢です。テープを使用することで把持力が更に向上し、長時間のゲームプレイでも安定したグリップを維持できます。個人の好みや使用環境に合わせてグリップテープを選択することで、より快適な操作性を実現できます。
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
LEDライト
Pulsar X2H v3 SIZE2は左側面にLEDライトを搭載しています。このLEDは単なる装飾ではなく、DPI設定(マウスの感度)などの重要な情報を異なる色で視覚的に表示する実用的な機能を備えています。
スクロールホイール
Pulsar X2H v3 SIZE2のスクロールホイールは、使いやすさと操作性を重視し、やや低めに配置されています。この配置により、指の動きが最小限で済み、素早く正確なスクロール操作が可能です。スクロールホイールは、プラスチックホイールにラバーリングを組み込んだ構造で、理想的なグリップ力を実現しています。
スクロール時の感触は、各ノッチ間を滑らかに移行し、明確な「カチカチ」感はありません。適度な抵抗感があり、操作感は強すぎず軽すぎない絶妙なバランスです。ホイールクリックは明確な「カチッ」という感触があり、非常に使いやすく設計されています。
重量
Pulsar X2H v3 SIZE2は実測値53.1gの軽量設計を実現しています。高品質なプラスチックを採用し、優れた耐久性と剛性を保ちながら徹底的な軽量化を達成しました。マウス本体の重心は低く設計され、バランスポイントはやや後方に位置しています。
バッテリー持ち
Pulsar X2H v3 SIZE2のバッテリー持続時間は、最も電力を消費する8,000Hzのポーリングレート設定でも、実測で約18時間の連続使用が可能でした。
この測定は一般的な使用環境下での結果ですが、個々のユーザーの使用パターンや設定により変動する可能性があります。優れたバッテリー性能により、充電の頻度を抑えながら中断のないゲームプレイや作業を楽しめます。また、ポーリングレートを下げることで、さらなる長時間使用が可能になります。
持ち方
Pulsar X2H v3 SIZE2は、中~大サイズの手に最適な左右対称マウスです。マウス本体は後部が最も高く、両側面がボトムシェルに向かってV字状に傾斜する構造を採用。この設計により、親指、薬指、小指で効果的にホールドできます。さらに、マウスの最も細いくびれ部分から後面にかけて徐々に太みを増す形状により、パームグリップ、クローグリップ、フィンガーティップグリップなど、様々な持ち方に自然に対応します。
大きな手のユーザーの視点から、このマウスはパームグリップとクローグリップに最適です。長時間のゲームプレイでも疲労が少なく、快適な操作感を維持できます。形状が指先から手のひらまで自然にフィットするため、素早い動きと繊細な操作の両方を正確にこなせます。
ソフトウェア
Pulsar X2H v3 SIZE2は、インストール型の「Pulsar Fusion2 Mice Software」に対応しています。以前の「Pulsar Fusion Wireless Mice」から大幅に改善され、ユーザーインターフェースが格段に向上しました。このソフトウェアでは、DPI調整、ポーリングレート、LOD、ボタン割り当て、デバウンスタイム、スリープモードなどの多彩な設定が可能です。最大6つのプロファイルを登録でき、完全な日本語対応と直感的なインターフェースにより、マウスの性能を最大限に活用できます。
他のマウスと形状比較
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733259742991.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733259743024.jpg)
サイズ比較において、Pulsar X2H v3 SIZE2は競合モデルと比較すると全長はほぼ同等の寸法となっていますが、形状に大きな特徴があります。他の多くのマウスがマウス本体の中央部分が最も高くなるデザインを採用しているのに対し、このマウスは後方寄りが最も高くなる「リアハンプ」形状を特徴としています。この設計により、手のひら全体でマウスを包み込むようなグリップスタイルのユーザーに、より自然なフィット感を提供することができます。
入力遅延測定
- 入力遅延測定の条件と免責事項等について(クリックで開きます)
-
ゲーミングマウスの性能評価において、入力遅延の測定は重要な要素です。当サイトでは、NVIDIAが開発した遅延測定ツールLDAT(Latency Display Analysis Tool)を使用して、マウスの入力遅延を計測しています。LDATは、ゲームやアプリケーションにおけるクリックからマズルフラッシュまでの遅延を、迅速かつ正確に測定するツールです。
測定の仕組みは、光センサーをディスプレイ表面に取り付け、マズルフラッシュを検出します。測定したいマウスが実際にクリックされてからマズルフラッシュ発光までの時間を高精度で計測することで、マウスの実際の応答性能を客観的に評価できます。当サイトではこの測定における最小値を掲載しています。
ただし、マウスを総合的に評価する際は、入力遅延だけでなく、前述の形状、重量、ボタン配置なども重要な判断材料となります。LDATの測定結果と他の要素を総合的に分析することで、より自分に適したゲーミングマウスを選択できるでしょう。
他のゲーミングマウスの入力遅延データは、こちらで見れます【レビュー】Pulsar X2H v3 SIZE2丨53gの超軽量ゲーミングマウス!8000Hz対応で遅延を極限まで削減免責事項等について免責事項・著作権
測定結果
Mouse Firmware:v1016 Receiver Firmware:v0123 Motion Sync:オン
有線接続での性能について
有線接続(1000Hz)での入力遅延測定の結果について
- 有線接続(1000Hz)での入力遅延は4.6msとなっています。これは、現在市場に出回っている主要な競合製品と比較するとやや高めの数値です。例えば、同じ条件下でのLogicool G PRO X SUPERLIGHT 2(3.3ms)やLAMZU MAYA X(4.0ms)と比較すると、1.3ms~0.6msほどの差が生じています。ただし、実際のゲームプレイにおいて、この程度の差を体感できるユーザーは限られているかもしれません。
無線接続での性能について
無線接続時の入力遅延については、ポーリングレートの設定によって以下のような変化が見られました
- 1000Hz設定時: 5.1ms(標準的な設定での測定値)
- 2000Hz設定時: 4.6ms(最適な性能を発揮)
- 4000Hz設定時: 4.6ms(2000Hzと同等の優れた性能)
- 8000Hz設定時: 5.2ms(超高速ポーリングレートよる若干の遅延増加)
注目すべき特徴として、2000Hzと4000Hz設定時に最も優れた遅延値(4.6ms)を達成しています。この値は有線接続時と同等の性能で、両設定はFPSゲームなどの競技シーンで最適なパフォーマンスを発揮できます。8000Hz設定時には若干の遅延増加が見られますが、実用上はほとんど影響ありません。バッテリー消費と遅延性能のバランスを考慮すると、2000Hz設定が最適な選択です。
Pulsar X2H v3 SIZE2は、高ポーリングレートでの無線使用時に優れた性能を発揮しており、プロゲーマーやハードコアゲーマーの要求に十分応えられる製品と言えます。
まとめ
Pulsar X2H v3は、中~大サイズの手を持つゲーマーのために設計された、高性能な軽量左右対称ワイヤレスゲーミングマウスです。主な特徴は以下の通りです。
スペック
- 重量は実測で53.1グラムと驚異的な軽量化を実現
- 軽量化設計:トップシェルに穴抜きを施さず、ボトムシェルのみに効果的な穴抜きを配置することで軽量化を実現
- 高い剛性と構造的強度を維持しながら、理想的な軽量化を達成。この絶妙なバランスにより、素早い動作と長時間のプレイ、両方で優れた操作性を実現します
- 光学式スイッチの採用により、チャタリング(二重クリック)問題を実質的に解消
- 最新のPulsar XS-1フラグシップセンサーの詳細性能
- 最大8000Hzのポーリングレートによる超低遅延を実現(8Kドングル別売)
- 高度なDPI設定システム
- 10単位での微細なDPI調整により、プレイスタイルに合わせた正確なカスタマイズが可能
- 人間工学に基づいた最適な寸法設計
- 長さ120.4mm:手のひら全体をサポートする理想的な長さ
- 幅65mm:安定したグリップを実現する最適な幅
- 高さ39mm:手首の自然な角度を維持する高さ設計
- グリップスタイル別の使用感
- パームグリップ:手のひら全体でマウスを包み込む、安定感のある持ち方が可能
- クローグリップ:手のひらでリアハンプを支え、指先で正確にコントロールできる持ち方が可能
- フィンガーティップグリップ:指先だけで軽やかにコントロールできる持ち方が可能
扱いやすい形状と優れた使用感
- 形状設計の詳細
- 後部のリアハンプが手のひらの自然な曲線に完全にフィット
- V字型の側面設計により、多様なグリップスタイルに対応
- 親指、薬指、小指が自然な位置に収まり、安定した把持力を実現
- 長時間使用での快適性
- 表面処理による優れたグリップ感と汗対策
- 手首への負担を軽減する重心設計
詳細な性能分析
- ポーリングレート別の性能特性
- 2000Hz設定時の特性
- 4.6msという優れた低遅延を実現し、競技シーンに最適な性能を発揮
- バッテリー消費とレスポンス性能の理想的なバランスを達成
- 4000Hz設定時の特性
- 2000Hz同様の4.6msの低遅延を維持
- マウスカーソルの動きがより細かく、より滑らかな軌道を描写
- 2000Hz設定時の特性
高度なソフトウェアとカスタマイズ機能
- Pulsar Fusion2 Mice Softwareの特徴
- 日本語対応の使いやすいインターフェース
- DPIを10単位で細かく調整可能
- ポーリングレートを1000Hz~8000Hzまで設定可能
- LODを3段階(0.7mm/1mm/2mm)で調整可能
- 各ボタンの機能を自由にカスタマイズ可能
- デバウンスタイムの調整も可能
- バッテリー節約のためのスリープモード設定
- 6つまでのカスタムプロファイルを保存可能
Pulsar X2H v3は、プロゲーマーやハードコアゲーマーの厳しい要求に応える高性能ゲーミングマウスです。高速で精密な動きが求められるFPSゲームはもちろん、一般的なゲーミング用途まで幅広く対応し、あらゆるゲームジャンルで優れたパフォーマンスを発揮します。
Pulsar X2H v3は、筆者が実際に長期間使用して性能を徹底的に検証した結果、その優れた軽量性、高精度なセンサー性能、そして快適な使用感から、現在販売されているゲーミングマウスの中で最も自信を持って推奨できる製品の一つです。特にFPSゲームのプレイヤーにとって、理想的な選択肢となるでしょう。
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309489.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309081.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264309028.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264308975.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264308862.jpg)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/uploads/2024/12/1733264308749.jpg)
レビューした製品
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://gearmetrix.jp/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
執筆者