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Pulsar Xlite V3 SIZE2 ワイヤレスゲーミングマウス&Pulsar 4K ドングル レビュー

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Pulsar

Xlite V3 SIZE2

主な特徴

項目仕様
メーカーPulsar
モデル名Xlite V3 SIZE2(Medium)
重量約55g(±1g)
サイズ長さ: 122mm 幅: 66mm 高さ: 43mm
センサーPAW3395
最大DPI26,000
加速度50g
ポーリングレート1000Hz(4Kドングル使用時は最大4000Hz)
スイッチ光学式スイッチ
ボタン数5ボタン
エンコーダーPulsar Blue Encoder
バッテリー寿命最大約100時間(使用環境による)
接続方式2.4GHzワイヤレス技術
形状左右非対称形状
付属品マウス本体、ワイヤレスレシーバーアダプター、1Kワイヤレスレシーバー、USB-Cケーブル、ステッカー、取扱説明書等 ※4Kドングルは別売り

購入方法と販売店

Specification Connectivity: USB Type C Size: 24.2 mm x 38.5 mm x 19.1 mm / 0.95 in x 1.5 in x 0.75 in Weight: 16.1 g / 0.57 oz USB Type C cable not included

このマウスについて

Pulsar Xlite V3 SIZE2(以下、Xlite V3 SIZE2)は、2023年11月29日に日本国内で発売されたPulsar Gaming Gearsの準最新ゲーミングマウスです。右手専用の左右非対称デザインを採用し、手にフィットしやすく、長時間の使用でも疲れにくい設計です。高速で低遅延のワイヤレス接続により、最大4,000Hzのポーリングレートに対応しています。本体重量はわずか約55gと軽量で、素早い動きと精密な操作を実現します。

Xlite V3 SIZE2は、中~大サイズの手に最適な大型エルゴノミックマウスです。マウスの中央部が最も高くなっており、やや長めのテール部分が親指の付け根から薬指、小指の付け根まで自然にフィットします。特に親指側には適度なくびれと快適なサムポケットを備えており、優れたグリップサポート性を実現しています。このエルゴノミック設計により、安定した握り心地と快適な操作性をもたらします。

付属品とPulsar 4K ドングル

Xlite V3 SIZE2のパッケージには、マウス本体、ワイヤレスレシーバーアダプター、1Kワイヤレスレシーバー、USB-Cケーブル、ステッカー、取扱説明書が同梱されています。なお、4Kドングルは別売りとなります。Pulsar 4K ドングルはLEDインジケータが内蔵されており、マウスの接続状態によって点灯します。

外見と特徴

形状と剛性

  • 左右非対称形状:人間工学に基づいた設計で、パームグリップとクローグリップの両方に適した右利き用の形状を採用しています。
  • サイズ:手の大きさが中型から大型のユーザー向けに最適化された寸法設計です。
  • シルエット:マウスの中央部が最も高くなっており、やや長めのテール部分が親指の付け根から薬指、小指の付け根まで自然にフィットします。特に親指側には適度なくびれと快適なサムポケットを備えており、優れたグリップサポート性を実現しています。このエルゴノミック設計により、安定した握り心地と快適な操作性をもたらします。
  • 軽量化設計:トップシェルには穴を設けず、ボトムシェルに効果的な穴加工を施すことで55グラムの軽量化を実現しています。
  • 高剛性構造:軽量でありながら堅牢な設計により、激しいゲームプレイでも安定した性能を発揮します。軋みやたわみのない高品質な作りで、信頼性の高い操作感を発揮します。

メインボタン

  • デザイン:メインボタンは左右側面のシェルで挟まれる構造です。通常のグリップでは問題ありませんが、ボタンの端に指を置く持ち方の場合、シェルと指が干渉する可能性があります。
  • クリック感:光学式スイッチを搭載し、チャタリングのない正確な入力と適度な押し込み抵抗を実現。メカニカルスイッチとは異なる、オプティカルスイッチ特有のクリアな「カチッ」という感触が特徴です。
  • クリックトラベル:メインボタンのプリトラベル(クリックまでの距離)は適度な長さで標準的です。一方、ポストトラベル(クリック後の沈み込み)は短めに設計されています。この絶妙なバランスにより、快適な押し心地と素早い操作性を実現しています。

サイドボタン

Xlite V3 SIZE2のサイドボタンは、やや丸みを帯びた大きな突起形状で、親指の自然な位置に配置されているため、快適な操作が可能です。表面には滑り止め加工が施されており、素早い操作時でも確実なクリックを実現します。適度なストローク深さと明確なクリック感を備え、細部まで配慮された優れた操作性を提供します。

センサー位置

Xlite V3 SIZE2のセンサーは、マウスの全長に対し、やや前方に配置されています。手の大きい筆者の使用テストでは、パームグリップとクローグリップのどちらの持ち方でも、親指と小指を結ぶライン上にセンサーが自然に位置することが確認できました。このセンサー位置は理想的で、直感的な操作とエイム精度の向上を実現しています。

コーティング

Xlite V3 SIZE2は、高品質な滑り止めコーティングを採用しており、手汗をかきやすい筆者でもグリップテープなしで安定した把持を実現できます。

より確実な把持を求める場合は、同じPulsar製のグリップテープが効果的です。グリップテープを装着することで把持力が向上し、長時間のゲームプレイでも安定した操作が可能です。使用環境や好みに応じてグリップテープを選択することで、最適な操作感を実現できます。

LEDライト

Xlite V3 SIZE2の左側面にはLEDインジケーターを搭載しています。このLEDは単なる装飾ではなく、DPI設定(マウスの感度)、バッテリー残量、充電状況などの重要な情報を色の変化で直感的に表示する実用的な機能です。

スクロールホイール

Xlite V3 SIZE2のスクロールホイールはやや低めの高さで設計されており、自然な指の動きでスムーズなスクロールが可能です。ホイールには高品質なラバーリングが採用されており、確実なグリップ感と精密な操作性を実現しています。

スクロール時の感触は、ノッチ間の移行がなめらかで、程よい「カチカチ」という触覚フィードバックを提供します。スクロール操作時の抵抗感は絶妙で、ホイールクリックは適度な重みのある「カチッ」という感触により、優れた操作性を実現しています。

重量

Xlite V3 SIZE2は、トップシェルは見た目の美しさと耐久性を重視して無加工のまま保持しつつ、ボトムシェルには効果的な穴あけ加工を施すことで、実測55.6グラムという軽量化を実現しています。この軽量化において、高品質なプラスチック筐体を採用することで、優れた耐久性と剛性を損なうことなく、理想的なバランスを達成することに成功しています。

マウスの重心設計は、本体中央のやや低めに設定することで、素早い動きや急な方向転換時でも安定した操作を実現しています。この理想的な重心バランスにより、長時間のゲームプレイでも疲労が少なく、正確なエイミングを維持できます。

バッテリー持ち

Xlite V3 SIZE2のバッテリー持続時間は、ポーリングレート設定によって大きく異なります。1,000Hzでの使用時は約98時間、4,000Hzでは約17時間の連続使用が可能でした。これらは一般的な使用環境での測定値であり、実際の持続時間は使用状況や設定により変動する可能性があります。優れたバッテリー性能により、頻繁な充電を気にすることなく長時間のゲームプレイや作業に集中できます。また、必要に応じてポーリングレートを調整することで、さらなる長時間使用も実現できます。

持ち方

Xlite V3 SIZE2は、中~大サイズの手に最適な左右非対称マウスです。マウスの最高点が中央部分にあり、やや長めのテール部分が親指の付け根から薬指、小指の付け根まで自然にフィットします。特に親指側には適度なくびれと快適なサムポケットを備えており、優れたグリップサポート性を実現しています。このエルゴノミック設計により、安定した握り心地と快適な操作性を実現。素早い動きが求められる場面でも、確実なコントロールが可能です。

大きな手のユーザーは、パームグリップとクローグリップの両方で優れた操作性を発揮できます。手のひら全体でマウスを包み込むように持つことで、安定した操作が可能です。マウスの形状が手のアーチに自然とフィットし、手首への負担を軽減します。マウスの側面形状が指のポジショニングをサポートし、確実なコントロールを実現します。

エルゴノミックデザインと最適な重量バランスにより、両方のグリップスタイルで長時間使用時の疲労を最小限に抑えられます。3~4時間を超える継続的なゲームプレイでも、手首や指の疲労が少なく、安定したパフォーマンスを維持できることが特徴です。

ソフトウェア

Xlite V3 SIZE2は、インストール型の「Pulsar Fusion Wireless Mice」を使用します。このソフトウェアでは、DPI調整、ポーリングレート、LOD、ボタン割り当て、デバウンスタイム、スリープモードなどの多彩な設定が可能です。最大4つのプロファイルを登録でき、完全な日本語対応と直感的な操作性により、初心者でも迷わず設定できます。このユーザーフレンドリーなインターフェースにより、マウスの性能を最大限に活用できます。

他のマウスと形状比較

サイズを比較すると、Xlite V3 SIZE2はDeathadder V3 ProやLAMZU THORNなどの大型エルゴノミクスマウスとほぼ同等のサイズなので、大きな手を持つユーザーでも快適な操作が可能です。握り心地については、LAMZU THORNは自由度の高い設計である一方、Xlite V3 SIZE2はDeathadder V3 Proと同様に、マウスの形状が自然と最適な持ち方へと導く設計となっています。

入力遅延測定

Q
入力遅延測定の条件と免責事項等について(クリックで開きます)

ゲーミングマウスの性能評価において、入力遅延の測定は重要な要素です。当サイトでは、NVIDIAが開発した遅延測定ツールLDAT(Latency Display Analysis Tool)を使用して、マウスの入力遅延を計測しています。LDATは、ゲームやアプリケーションにおけるクリックからマズルフラッシュまでの遅延を、迅速かつ正確に測定するツールです。

測定の仕組みは、光センサーをディスプレイ表面に取り付け、マズルフラッシュを検出します。測定したいマウスが実際にクリックされてからマズルフラッシュ発光までの時間を高精度で計測することで、マウスの実際の応答性能を客観的に評価できます。当サイトではこの測定における最小値を掲載しています。

ただし、マウスを総合的に評価する際は、入力遅延だけでなく、前述の形状、重量、ボタン配置なども重要な判断材料となります。LDATの測定結果と他の要素を総合的に分析することで、より自分に適したゲーミングマウスを選択できるでしょう。

他のゲーミングマウスの入力遅延データは、こちらで見れます
Pulsar Xlite V3 SIZE2 ワイヤレスゲーミングマウス&Pulsar 4K ドングル レビュー
Pulsar Xlite V3 SIZE2 ワイヤレスゲーミングマウス&Pulsar 4K ドングル レビュー
免責事項等について
免責事項・著作権
免責事項・著作権
測定条件
項目備考
CPURyzen 9 7950X3D
Mother BoardASRock B650 livemixerを使用。マウスはLightning Gamingポートに接続
マウス以外のUSB機器は接続せず、キーボードはBluetooth接続
GPURTX3090
DisplayDell AW2524HF
GameVALORANTの射撃演習場で測定。設定はフルスクリーンモード、ローインプットバッファモードをオン。Nvidia Reflex Low Latencyはオン+ブースト。垂直同期はオフ、グラフィック設定は低。
Mouse DPI800に固定
Mouse Polling Rate1000Hzからスタートし、最大ポーリングレートまで測定
デバウンスタイム変更できるものは最小値に設定
クリック回数100回
免責事項
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msはミリ秒の略で、1秒の1000分の1を表す時間の単位です。コンピューターやゲーミングデバイスの性能を測定する際によく使用されます。

例えば、マウスの入力遅延を測定する際にmsが使われています。入力遅延とは、マウスをクリックしてから、そのアクションがコンピューターに認識されるまでの時間のことです。

これらの数値が小さいほど、マウスの反応が速いことを意味します。ゲーミングマウスの場合、低い遅延値(つまり、より小さいms値)が求められ、それによってゲーム内でのより速い反応が可能になります。

測定結果

Mouse Firmware:V1.3.3 Receiver Firmware:V0126 Motion Sync:オン

有線接続での性能について

Xlite V3 SIZE2の有線接続(1000Hz)での入力遅延は5.4msで、測定された他のマウスと比べてやや高い数値となっています。

無線接続での性能について

無線接続での入力遅延について、標準設定である1000Hzでの平均遅延は4.6msで、一般的なゲーミングやデイリーユースに最適な性能を発揮します。

2000Hz設定では平均遅延が5.0msとなり、1000Hzよりもわずかに遅延が増加する結果となりました。一方、4000Hz設定では平均遅延が4.6msと1000Hzと同等の優れた性能を示しましたが、バッテリー消費は高負荷時に通常の2-3倍程度増加することが確認されています。

競合製品との詳細な性能比較

  • Razer DeathAdder V3 Pro
    • 1000Hz: 4.3ms(Xliteより0.3ms優位)
    • 2000Hz: 4.0ms(Xliteより1.0ms優位)
    • 特徴: より一貫した低遅延性能を実現
  • Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2
    • 1000Hz: 3.7ms(Xliteより0.9ms優位)
    • 遅延の安定性: 業界トップクラスの応答性

Xlite V3 SIZE2の入力遅延は、ハイエンドモデルと比較して0.3~0.9msの差異がありますが、これは人間の知覚限界(約20ms)を大幅に下回っています。特筆すべきは、無線モードが有線モードより0.8ms優れた性能を示すことで、これは無線技術の最適化が極めて効果的に行われていることを表しています。実際の使用では、これらの遅延差は実質的なパフォーマンスにほとんど影響を及ぼしません。むしろ、マウスの形状やグリップ感といった要素の方が重要です。

まとめ

基本スペック

本製品の心臓部には、準最新のPAW3395センサーを搭載しており、最大26,000 DPIの高精度トラッキングと50Gの高加速度対応により、急激な動きでも正確な追従を実現しています。約55g(±1g)という超軽量設計でありながら、優れた剛性も確保されており、長時間の使用でも疲労を感じにくい設計となっています。

さらに、光学式スイッチの採用により、従来の機械式スイッチと比較してチャタリングを防止し、優れた耐久性を実現しています。また、クリック時のレイテンシーが最小限に抑えられ、より正確な入力が可能となっています。

接続性とバッテリー

接続性能では、標準のポーリングレート1000Hzにより、一般的なゲーミング用途に最適な応答性を実現しています。また、別売りの4Kドングルを使用すれば最大4000Hzまで引き上げることができ、eスポーツに求められる超高速な応答性を実現できます。

入力遅延については、1000Hz設定時に平均4.6msの優れた性能を示し、4000Hz設定でも同等の低遅延を維持します。バッテリー消費と入力遅延のバランスを考慮すると、1000Hz設定が最適といえます。

サイズと形状

サイズは122mm × 66mm × 43mmで、中型ゲーミングマウスとして理想的な寸法です。人間工学に基づいた右利き用エルゴノミクスデザインは、中~大サイズの手のひらの自然な曲線に合わせて最適化されており、長時間のゲームプレイでも快適な操作感が持続します。

ソフトウェア機能

専用ソフトウェア「Pulsar Fusion Wireless Mice」では、DPI設定やポーリングレートの詳細な調整、マクロ設定、LOD調整、ボタンレイテンシーの最適化、電力管理など、幅広いカスタマイズオプションを提供しています。

入力遅延性能

無線接続の入力遅延性能は、標準設定の1000Hzで平均4.6msを記録し、2000Hz設定では5.0ms、4000Hz設定では1000Hzと同等の4.6msとなりましたが、4000Hz設定時はバッテリー消費が2-3倍に増加することが確認されています。

ハイエンドモデルと比較すると0.3~0.9msの差異がありますが、これは人間の知覚限界(約20ms)を大幅に下回っており、無線モードは有線モードより0.8ms優れた性能を示すなど、実用面での性能は十分といえます。

総評

Xlite V3 SIZE2は、優れた左右非対称エルゴノミクスゲーミングマウスで、超軽量設計、高性能センサー、安定した無線接続を特長としています。約55gの軽量ボディにPAW3395センサーを搭載し、光学式スイッチにより高い耐久性と低遅延を実現しています。

1000Hz設定での入力遅延は4.6msで、競合製品との差はわずかであり、実用面で十分な性能を発揮します。人間工学に基づいた右利き用デザインにより、長時間の使用でも快適な操作感を維持できます。

バッテリーは1000Hz設定時に最大約100時間の持続時間を実現し、別売りの4Kドングルを使用すれば最大4000Hzのポーリングレートまで対応できます。価格と性能のバランスに優れ、ゲーミングから日常使用まで、幅広い用途で高い満足度をもたらすゲーミングマウスです。

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この記事を書いた人

Neu(@Neucom3)
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