VAXEEが来阪!タッチ&トライ「大阪体験会 2025」開催レポート
本記事では、1月18日に「e-sports Cafe EKICHIKA」にて開催されたVAXEE「大阪体験会」の体験レポートやインタビュー、会場で展示された最新・未発売のVAXEEゲーミングギアについてご紹介いたします。
体験会の雰囲気と概要
VAXEE大阪体験会は3部制で開催され、第1回(13:00~14:30)、第2回(14:40~16:10)、第3回(16:20~17:50)の各回90分、定員15名で実施されました。最も遅い時間帯となった第3回では、第2回からの参加者も含め、座席がほぼ満席となる盛況ぶりでした。
会場にはVAXEE CEO のXanver氏をはじめ、スタッフのEthan.C氏、MATSUE氏、VAXEE専属イラストレーターのimi氏、ZYGEN代表のNoppo氏が参加。来場者に対して、VAXEE製品の設計思想や各製品の特徴、魅力について、カウンターやプレイエリアで丁寧な説明と解説を行っていました。
発売中のVAXEEマウスとマウスパッドの全ラインナップに加え、マウスパッドのプロトタイプも展示され、来場者は自席で実機を体験できました。
来場者からは、今後リリース予定の新製品ラインナップや開発状況、発売時期、そしてゲーミングモニターの開発計画など、具体的な質問が多く寄せられました。スタッフは一つひとつの質問に丁寧に回答し、充実した質疑応答の時間となりました。
MATSUE氏との会話
今回の大阪体験会にて、MATSUE氏にいくつか質問しました。以下、質問と回答の内容をご紹介いたします。
大阪でも体験会を開催した理由について
通常、このような体験会やイベント、展示会は東京での開催が主流で、大阪などの地方都市ではほとんど開催されません。今回、VAXEEが東京以外に大阪でも体験会を開催した理由について教えていただけますか。
私がCEOのXanver氏やEthan.C氏に地元の大阪での開催を何度も提案したことも一因ですが、実は東京だけでなく日本全国にVAXEEの製品に興味を持っていただいている方がいらっしゃることを認識していました。これまで東京以外の地域では、実際に製品を体験したりスタッフと直接お話できる機会がありませんでした。
日頃からVAXEE製品をご購入・ご支援くださっている皆様のおかげで、東京や大阪での体験会を実現することができました。今後も継続的に体験会を開催し、ご支援いただいている皆様との交流や意見交換の機会を増やしていきたいと考えています。
当初は大阪の翌日に福岡での体験会も予定していましたが、適切な会場の確保や準備時間の確保が難しく、今回は見送ることとなりました。将来的には福岡での体験会開催も実現させたいと考えています。
日本のEスポーツの現状と今後の発展のためにVAXEEが取り組むことについて
日本のeスポーツシーンの現状をどう捉え、VAXEEとしてどのような取り組みで発展を支援していきたいですか?
VAXEEは、日本のeスポーツシーンが他国と比較して着実な発展を遂げていると捉えています。ただし、イベントや大会の開催には、適切な会場確保の困難さなど、インフラ面での課題が残されており、その整備が必要不可欠です。
VAXEEは、今回のような自社主催イベントの開催はもちろん、コミュニティが主催する小規模なイベントに対しても、機材提供や運営サポートなどの支援を積極的に行っていく方針です。こうした地道な活動を通じて、日本のeスポーツシーンのさらなる発展に貢献していきたいと考えています。
一般向けとプロ向けのマウスの考え方の違いについて
マウス開発において、一般ユーザー向けとプロ向けで設計思想に違いはありますか?
はい、違いはあります。プロゲーマー向けのマウスで最も重要なのは、安定した動作の信頼性です。CEOのXanver氏は、CS1.6のプロゲーマー時代に世界各国の大会で培った経験から、プロゲーマーが実際の現場で求めているものを深く理解しています。それは最新技術や高性能、超軽量といったトレンドではなく、自分の手の大きさや握り方に合った操作性と、安定した動作性能なのです。
つまり、私たちは信頼性を最重要視しています。プロゲーマーが試合のために頻繁に移動し、マウスを持ち運ぶ必要があるため、どのような環境でも変わらず確実に動作するマウスが必要だからです。この信頼性を重視する設計思想は、VAXEE設立当初から変わらない私たちのマウス開発の基本方針です。
今後のタイムラインについて
今後のVAXEE製品のアップデートや新製品について、リリース時期や詳細な内容は、VAXEE JAPAN様の監修を受けた上で、掲載しております。
ウェブベースドライバーのリリース
ワイヤレスマウスの8Kアップデート
VAXEE VXD02 Receiverに対応する全てのVAXEE製4Kワイヤレスゲーミングマウスが、ポーリングレート8Kへアップデートされる予定です。さらに、現在0msのクリック反応速度に対応していない一部モデルについても、0ms対応へのアップデートが予定されています。
新型形状のマウスを発表予定
CEOのXanver氏は、VAXEEが新型形状のマウスを試作中であり、4月頃に発表予定であるとのことです。
展示されていた新製品と未発売の製品など
VAXEE PE-D
大阪体験会で展示されたVAXEEの未発売マウスパッドPE-Dは、アームカバーとの相性を最適化し、湿度の影響を受けにくい布製ゲーミングマウスパッドとのことです。滑り具合はスピードバランスタイプで、硬度51のMIDタイプになっています。裏面は既存のPEマウスパッドと同様の仕様ですが、マウスパッドの端にはVAXEE初となるステッチとパイピング処理が施されています。
VAXEE ZYGEN PD Soft
VAXEE ZYGEN PD Softは、既存ラインナップのVAXEE PDの硬度を70から58に抑えた柔らかめのゲーミングマウスパッドです。柔らかくなったことでマウスが程よく沈み込み、操作時のブレーキ効果が向上しています。
裏面の滑り止め性能は、従来通りの優れた防滑性能を維持しています。展示されていた試作品は、従来のVAXEE PDの無地な裏面から大きく進化し、VAXEEロゴと波状の意匠が施されたデザインとなっていました。
さらに、PDの特徴であるステッチレスデザインを保ちながら、マウスパッドの端まで鮮やかなフルグラフィックプリントが施されていました。
フルグラフィックプリントに対応したPD
体験会では、VAXEE ZYGEN PD Softのほか、フルグラフィックプリントに対応したPDのプロトタイプも展示されました。これにより、今後の多彩なカラーバリエーションの展開や、コラボレーション製品の可能性が期待されます。
VAXEE Pcute 2025HNY シリーズ
会場では、今年の干支をモチーフにした新作マウスパッド「VAXEE Pcute 2025HNY」シリーズが展示されました。1月4日発売のPAモデルに加え、1月20日発売予定のPBとPE Lモデルも展示されていました。デザインを手掛けたimiさんによると、このシリーズは「華やかさ」と「活気」をコンセプトに、アジア圏で広く親しまれている干支文化を取り入れたとのことです。
VAXEE ZYGEN NP-01S V2と非売品VAXEEマウスケース
会場には、ZYGEN NP-01S V2の初回ロット購入特典となる非売品VAXEEマウスケースが展示されていました。この特典は、1月発売分(ディープブルー・ピンク)、2月発売分(ネオングリーン・グレー)、3月発売分(レッド・ホワイト)の初回ロット購入者が対象とのことです。
このケースは全てのVAXEEワイヤレスマウスに対応する耐衝撃性の高いハードタイプで、マウスはゴムバンドで固定され、裏面の収納スペースにレシーバーとケーブルを収納できます。マウススケートを保護しながら安全に持ち運べる実用的な仕様となっています。
まとめ
2025年1月のVAXEE大阪体験会には、主に10代後半から20代前半の若いゲーマーが集まり、男女比はおよそ9:1でした。この体験会は、VAXEE製品の実機を試せるだけでなく、製品に興味を持つ新規ユーザーや既存のサポーターが、VAXEEの主要スタッフと直接1対1で対話できる貴重な機会となりました。参加者は製品やサービスへの改善要望、期待、応援メッセージを直接伝えることができ、ほとんどの来場者が非常に満足したと評価する素晴らしいイベントとなりました。
VAXEEによれば、日本のユーザーは海外と比べて、製品を実際に触れて試してから購入する傾向が強いとのことです。そのため、今後はこのような体験会を日本各地の地方都市でも可能な限り開催し、日本のユーザーとの交流を深めながら、製品に直接触れていただく機会を増やしていきたいと述べていました。
[取材協力:VAXEE JAPAN]
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