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【WOB Crush80 Proレビュー】5層フォーム搭載で音質抜群!クイックリリース機能で分解組立簡単のワイヤレス高級TKLキーボード

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WOB Crush80は、高級感あふれるCNCアルミニウム筐体と優れたカスタマイズ性で、多くのキーボード愛好家から注目を集めているメカニカルキーボードです。しかし、「高価格帯のキーボードは本当に価値があるのか」「どのような特徴があるのか」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

WOBKEYは、前作のRainy75で培った技術と経験を活かし、さらに進化したCrush80を開発。5層にも及ぶ吸音材構造や、打鍵感をカスタマイズできるマウントシステムなど、細部にまでこだわり抜いた設計を実現しました。

本記事では、WOB Crush80の詳細なスペックから、優れた機能性、カスタマイズオプション、そして実際の使用感まで、徹底的にレビューしていきます。これから高級メカニカルキーボードの購入を検討されている方に、最適な選択肢となることでしょう。 結論として、WOB Crush80は、その価格に見合う優れた品質と、豊富なカスタマイズ性を備えた、キーボード愛好家やコンテンツクリエイター向けキーボードと言えます。

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WOB Crush80について

キーボードレイアウトとデザイン

WOB Crush80は角張ったフォルムと洗練されたデザインを特徴とするテンキーレスキーボードです。スプリットスペースとUS配列に対応し、35.5 x 13.7 x 4cmのコンパクトなサイズを実現しています。

ホットスワップ対応PCBを採用し、バックライトはオン/オフ切り替え可能なPCBとサイドRGBライティングを装備。LiteバージョンとProバージョンでは、バッテリー容量、スイッチ、RGB機能、プレートオプションが異なります。

本体はカラーリングによって異なりますが、180または220メッシュの研磨による絹のような滑らかな表面仕上げを施したCNCアルミニウム製で、ステンレススチール製のバッジが付いたバックウェイトと隠しレシーバー収納スペースを備えています。

革新的な機構として、5秒で分解可能なクイックリリース機能があり、ボールキャッチ式の磁気構造によりドライバーなどの工具不要で簡単に分解できます。また、PCBとバッテリーは磁気POGOピンで接続されています。

接続方式はUSB-C有線接続、Bluetooth 5.0、2.4GHz無線接続の3つを実装しています。

静音性については、追加PCBフィルム、ポロンケースフォーム、最適化されたフォームレイヤリングなどにより、均一で力強く、クリアなサウンドプロファイルを実現しています。

このキーボードは、プレミアムな機能と高品質な材料を組み合わせ、予算に優しいプリビルトTKLキーボードの新しい基準となっています。

バッグと付属品

WOB Crush80には豊富な付属品が同梱されています。

基本パッケージには、収納バッグ、Crush80キーボード本体、組立・メンテナンス用のキャッチボール用ネジ4個と中枠用ネジ1個、日本語・英語マニュアル、ケーブル、スイッチプラー、収納袋、交換用スイッチ3個が付属しています。シリコンパッド4個、シリコン製ゴム足2個、PET製底部スポンジシート、衝撃吸収シリコンパッド2個も同梱されています。付属品は個別の小袋に分類されており、整理されています。

モデルによって付属するプレートの仕様が異なります。ProモデルはFR4プレート(アルミ板とPCの中間的な感触の高密度繊維素材)、一方、LiteモデルはPPプレートが付属します。

収納面では、持ち運び時の保護として最適な専用バッグが付属しています。持ち手がないですが、このバッグはあくまでキーボードの保護用としての役割さえ果たせばいいし、キーボード本体を収納したあとバッグごとリュックなどに入れることを想定すると持ち手がないほうがリュックの中身が嵩張らずに済むので個人的にはこれで良いかと思います。

また、バックプレート中央のWOBロゴが刻印されたプレート部分は取り外し可能で、内部に2.4GHzドングルの収納スペースとして使用できます。

これらの充実した付属品により、メンテナンスやカスタマイズに必要なパーツがすべて揃い、持ち運び時の保護も万全です。

カラーバリエーション

Makuake製品ページより引用

WOB Crush80は、Proモデルが10色(Black、Silver、Blue、Pink、White、Red、Navy、Yellow、Purple、Warm Silver)、Liteモデルがブラックとシルバーの2色を展開しています。

特殊な着色工法には陽極酸化と電気泳動を使用。通常の塗装よりも鮮やかで耐久性が高く、繊細で滑らかな触感を実現。バックプレートウェイトの仕上げは本体カラーごとに異なり、ステンレス氷晶やPvDストーンウォッシュなど多様なウェイトデザインを採用。光の角度によって様々な視覚的な質感を楽しめ、キーキャップも本体カラーに合わせた専用デザインとなっています。

特にProモデルは豊富なカラーバリエーションがあり、ユーザーの好みや設置環境に合わせた選択が可能です。

ケースと内蔵フォーム

WOB Crush80のケースは、CNC加工されたA6063を採用し、180または220メッシュの研磨で絹のような滑らかな表面仕上げを実現しています。35.5 x 13.7 x 4cmのコンパクトなサイズながら、革新的な組立構造を特徴としています。

最も注目すべき点は、ボールキャッチ式マウントによる工具不要の分解設計です。トップケースを上に引き上げるだけで、わずか5秒で分解できるクイックリリース機能を搭載し、バッテリーとPCBの接続には磁気POGOピンを採用しています。高級感あふれるバックウェイトの中央にはステンレススチール製のバッジを装備し、このバッジは取り外して2.4GHzレシーバーの収納スペースとしても活用できます。

また、アルミニウム合金のケースとPCBガスケット、内蔵フォームのPCBフォーム・ポロンケースフォームを最適な層構造で配置することで、均一かつ力強く、クリアなサウンドプロファイルを実現しています。ProモデルとLiteモデルではフォーム構造が異なり、Proは5層、Liteは4層構造です。Proモデルは、より豊かで静かな音響特性を備えています。

高品質な材料と革新的な構造設計により、WOB Crush80は使い勝手の良さと優れた音響特性を備えています。特にケースの組立構造であるボールキャッチ構造とクイックリリース機能は、工具不要で素早い分解と組立てを可能にする画期的な設計です。メンテナンスやカスタマイズの容易さから、今後のキーボード設計の新たな基準となる可能性を秘めています。

キーキャップ

WOB Crush80のキーキャップは厚さ1.7mmのPBT素材で、WOBKEY公式サイトのスペックシートによるとダブルショットと染料昇華印刷を併用した文字プリントを採用しています。

プロファイルは、1980年代にドイツのCherry社が開発した伝統的なCHERRYプロファイルを採用。このプロファイルは、タイピングとゲーミングの両方に適した汎用性の高さから広く支持されており、低めの高さと段差のあるスカルプチャード形状、キートップの円柱状の窪み、シャープなエッジデザインが特徴です。

キーキャップには高品質なPBT素材を使用しており、ABSと比較して優れた強度と耐久性を備えています。高い硬度と密度により物理的な摩耗に強く、長期使用に適しています。また、表面がテカリにくく、汚れが付きにくいため、お手入れが容易です。デザインは、キーボード本体と調和する専用テーマのミックスカラーを採用しています。

ライティング

Pro版のライティング機能は、キーボード底面とPCBに南向きLEDのアドレス指定可能なA-RGBバックライトとを搭載し、約1677万色のライティングカラーバリエーションに対応しています。サイドライト、バックライト、ロゴ部分のライティングは、VIAソフトウェアで詳細な設定が可能です。

特殊エフェクトとして、エレクトロカーディオグラムパターン(心電図パターン)のライティングエフェクトと、雰囲気のある側面グローライティングを実装しています。PCB側のライティングのクオリティもとても高く色彩豊かできれいかつ正しく発色してくれるので高評価です。

キーボード裏面のデスク側を照らすRGBLEDは、高級感のある美しい雰囲気を演出するワンポイントアクセントです。このようなキーボード裏面の両サイドにさりげなくバックライトで机を照らす機構は、Zirnex HiperやLofree Flowなどで採用されつつあり、新しいトレンドとなりつつあります。シンプルながら洗練された印象を与えるデザインです。

一方、Lite版はRGB機能を省いたシンプルな設計となっています。カスタマイズについては、VIAドライバーに対応し、オン/オフの切り替えや明るさ調整、各種エフェクトの設定が可能です。Pro版のA-RGBシステムは、高い表現力と柔軟なカスタマイズ性を特徴としています。

ワイヤレス接続機能

WOB Crush 80の接続方式の最大の特徴は、前作のRainy75同様のトリプルモード接続に対応していることです。有線USB-C、Bluetooth 5.0、2.4GHz無線の3種類から、状況に応じて最適な接続方式を選択できます。

接続モードの切り替えは、Fn+1から4の数字キーを押すだけで簡単な操作で瞬時に行えます。この機能は、複数のデバイスを使用する環境で真価を発揮します。

私自身、仕事用と趣味用を合わせて3台のPCと1枚のタブレットを使い分けていますが、従来のUSBケーブルの抜き差しによる切り替えは手間がかかり、作業の効率を下げていました。ワイヤレス接続機能により、スムーズなデバイス切り替えが可能になり、作業効率が大幅に向上しています。

バッテリー

WOB Crush80シリーズは、Liteモデルに3750mAh、Proモデルに7500mAhのバッテリーを搭載しています。Liteモデルは、RGB非搭載の省電力設計を採用し、一度の充電でRGBオフの状態で612時間の使用が可能です。Proモデルは同条件で1223時間の使用が可能で、どちらも一般的な使用には十分な容量です。

ケース内部の接続方式は、マグネット式POGOピンによるバッテリーとPCBの配線レス接続を採用しています。長時間のワイヤレス使用やRGB機能の使用を想定している場合は、大容量バッテリーを搭載したProモデルが適しています。

バッテリー残量の確認がやや分かりにくく、物理的な電源スイッチへのアクセスもやや不便です。無操作でスリープモードに移行する機能は便利ですが、持ち運び時にCapsLockキーキャップ下のスイッチでオン・オフ操作が必要な点は改善の余地があります。

キースイッチとスタビライザー

WOB Crush80のPro版は、リニア軸タイプのKailh Cocoaスイッチを搭載。45gの押下圧で、工場でルブ済みのこのスイッチは、クリーミーな中音域のサウンドプロファイルが特徴です。箱出しで特にカスタマイズせずにこの音質はとても素晴らしいです。

一方、Lite版は、Crush80専用に開発されたHMX Frostスイッチを搭載。高音域でクラッキーなサウンドプロファイルを持ち、こちらも工場でルブ済みです。

WOB Crush80は工場でルブ済みの高品質なスイッチを搭載し、Pro版とLite版で異なるサウンドプロファイルを実現しています。

両モデルとも全キーホットスワップ対応設計を採用しており、はんだ付け不要でスイッチの交換が可能で、打鍵感とサウンドの好みに合わせたカスタマイズができます。これにより、異なるタイピング感覚のニーズに対応できます。(MXタイプキースイッチやキーキャップは別途購入が必要)

WOB Crush80には高品質なカスタムスタビライザーが搭載されています。プレートマウントタイプを採用し、ぐらつきや遊びのない安定した取り付けを実現しています。ルブは若干多めにグリスが塗布されており、スムーズな動作と静音性を両立しています。特に長いキー(スペースバーなど)の安定性を重視した設計です。

キースイッチの性能について

当サイトでは、キーボードの各種測定値を定量的に評価するために、独自の測定装置を開発しました。

Q
測定機材・方法・環境および設定条件・免責事項

測定方法

当サイトでは、キーボードの各種測定値(トップデッドゾーン、アクチュエーションポイント、ラピッドトリガーポイント、ボトムデッドゾーン)を定量的に評価するために、独自の測定装置を開発しました。この装置は圧力センサーと高精度モータにより0.0005mm単位の高精度でキースイッチを押下できるため、従来のマイクロメーターや手動測定では困難だった再現性のある正確な測定を実現しています。

測定環境および設定条件
項目備考
CPURyzen 9 7950X3D
Mother BoardASRock B650 livemixerにあるLightning Gamingポートに測定するキーボードを接続
Mouse Polling Rate1000Hzからスタートし、最大ポーリングレートまで測定
測定回数「トップデッドゾーン・リセットポイント・途中入力オン・途中入力オフ・ボトムデッドゾーンの測定」を1セットとまとめて、これを全ポーリングレートや入力モード別に、全5セット測定しその平均値を採用

測定環境および設定条件の詳細

室温は25.0±1.0度に維持された環境で測定を実施。磁力の温度変化による影響を最小限に抑えるため、測定開始前に30分以上の温度馴染みを行いました。各設定での測定は5回ずつ行い、その平均値を採用しました。

キーボードの設定は以下の通りです。

  • アクチュエーションポイント(AP):0.1mm
    • 0.005mmや0.01mmなど、より細かな設定ができるキーボードもありますが、実用的かつそのような設定ができない他のキーボードと公平に比較するため、0.1mmに設定しています
    • その他の条件変更がある場合は別途記載
  • ラピッドトリガーポイント(RP):0.1mm
    • 0.005mmや0.01mmなど、より細かな設定ができるキーボードもありますが、実用的かつそのような設定ができない他のキーボードと公平に比較するため、0.1mmに設定しています
    • その他の条件変更がある場合は別途記載
  • トップデッドゾーンとボトムデッドゾーン:調整機能がある機種は0.00mmまたはそれ相当に設定
    • 設定機能がない機種はデフォルト状態で測定
    • その他の条件変更がある場合は別途記載
  • キャリブレーション機能:オートまたは手動キャリブレーション機能搭載機種は事前にキャリブレーション実施済み
    • 設定機能がない機種はデフォルト状態で測定
  • スイッチ:キーボードに実装された工場出荷状態のスイッチで測定
    • その他の条件変更がある場合は別途記載
  • ポーリングレート:1Kから対応する最大ポーリングレートまでそれぞれ測定
  • その他項目:デバウンス調整機能や誤タッチ防止モード、ラピッドモードなど設定項目がある場合は別途記載
免責事項
  • 当サイトは、科学的な情報や数値データを詳細に解説することを目的としておらず、あくまでも参考情報の提供に留まります。掲載されている情報、画像、動画は、すべて当サイトが独自に調査・測定したものですが、記載されている使用範囲や性能は保証値ではありません。
  • 使用目的や用途、条件への適合性については、ユーザーご自身の責任で判断してください。当サイトの情報利用により生じるいかなる問題や危険についても、ユーザーご自身の責任となり、当サイトは一切の責任を負いかねます。製品の詳細な仕様については、必ず各メーカーに直接お問い合わせください。
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Pro版には、Kailh Cocoaスイッチを搭載しています。このスイッチは、リニア軸タイプのメカニカルスイッチです。アクチュエーション荷重は45g±5gで、2.0±0.4mmのプリトラベルと3.6±0.4mmのトータルトラベルを持つ5ピン仕様です。

実測値ではトップデッドゾーン(プリトラベル)はスペック通り約2.0mm、キー入力オフが0.1mm、ボトムデッドゾーンが2.66mmでした。

構造面では、トップハウジングにPOM素材、ボトムハウジングにPA66(強化射出成形)を採用。ステムにはDuPont POM、スプリングにはステンレス鋼を使用し、工場出荷時にルブ処理が施されています。

打鍵感

打鍵感は、バターのような滑らかさと軽い押下感が特徴で、長時間のタイピングや作業でも疲れにくい設計です。ステムのガタつきが少なく、クリアな打鍵感を実現しています。

サウンド面では、ミッドトーンのボトムアウト音と高音域のトップアウト音が特徴で、ハウジング素材により良好な音質を実現しています。

このスイッチはWOBKEY Rainy75 ProとCrush80 Proシリーズに採用されています。手動でルブすることで、さらなる音質と打鍵感の向上が可能です。

このように、Kailh Cocoaスイッチは、滑らかな打鍵感と特徴的な音質を持つリニアスイッチとして、WOBKEYの高級キーボードに採用されている人気モデルです。

滑り止めとチルト角

WOB Crush80の安定性と滑り止め機能は複数の要素で構成されています。約2.4kgの重量があり、CNC加工された6063アルミニウム製の筐体により、デスク上での優れた安定性を実現。タイピング時は、十分な重量感によりキーボードのズレを防止し、PCBガスケット構造により安定した打鍵感が得られます。さらに、複数層のフォーム材により振動を効果的に抑制。キーボード底部にはシリコン製の滑り止めキャップを装着し、予備の滑り止め脚も同梱。

一体型ケースデザインにより、従来の可動式キックスタンドではなく、人間工学に基づいた実測6度の固定チルト角度を採用しています。

この角度は手首の自然な角度に最適化され、多くのユーザーに理想的な打鍵角度をもたらします。固定式により、使用中のガタつきや角度のズレを完全に防ぎ、常に安定した打鍵姿勢を保てます。

フロント側のケース高が若干高めなので、パームレストとの併用をおすすめします。筆者はほぼすべてのゲーミングキーボードをWooting wrist restと組み合わせて使用しています。WOB Crush80のフロントケース高(19mm)とWooting wrist restの高さ(20mm)の組み合わせにより、手首が自然な角度で支えられ、長時間の使用でも疲労を抑えられます。

ソフトウェア

ウェブソフトウェアと機能性

WOB Crush80はVIAソフトウェアに対応しており、VIAにJSONファイルをインポートすることで、キーマッピングの変更などのカスタマイズが可能です。ただし、MOD-TAPなどの特殊設定には一部制限があります。JSONファイルはWOBKEY公式ページにありますので、適宜入手してください。

WOBKEY Support for Crush 80
WOBKEY Support for Crush 80

Pro版とLite版で利用できる機能に違いがあります。Pro版ではA-RGBバックライト制御が可能で、サイドライト、バックライト、ロゴ部分のライティングカスタマイズができます。一方、Lite版はRGB機能を搭載しておらず、基本的なキーマッピング機能のみとなっています。

まとめ

WOB Crush80シリーズは、35.5 x 13.7 x 4 cmのサイズと約2.4kgの重量を持つ、CNC加工されたA6063製のメカニカルキーボードです。有線、Bluetooth 5.0、2.4GHz無線の3つの接続方式を実装しています。

設計・構造面では、トップケースを上に引き上げるだけで5秒での分解・組立が可能なクイックリリース式のボールキャッチ構造を採用し、フォーム調整やカスタマイズが容易です。また、配線や面倒な接続方式を排除し、バッテリーとPCBをマグネット式POGOピンで磁力により迅速かつ正確に接続します。内蔵された複数のフォームシートとプレートオプションにより柔軟なサウンドカスタマイズが可能で、180または220メッシュの研磨による絹のような滑らかな表面仕上げを施した高品質なアルミニウムボディが優れた高級感と剛性感を実現しています。

ProもLiteもホットスワップに対応しており、はんだ付け不要でメカニカルキースイッチの交換が可能で、打鍵感とサウンドの好みに合わせたカスタマイズができます。

機能面では、ブラウザ上で完結するVIAソフトウェアでのキーマッピングやライティング(Pro版のみ)カスタマイズに対応。特にProモデルは7500mAhの大容量バッテリーを搭載しています。使用感においては、滑らかな打鍵感と良好な打鍵音、安定した打鍵フィードバック、プレミアムな質感と高級感のある外観が特徴です。

製品の特徴として、高い品質管理と信頼性、優れたコストパフォーマンス、豊富なカスタマイズオプション、プレミアムな製品仕様(特にProモデル)、クイックリリース方式による容易なメンテナンス性があります。これら品質や機能性、スペックを考慮するとPro版は約25000円というのは安くてお買い得ですが、安定性が高い代わりに重量が約2.4kgと重めで取り扱いにすこし注意が必要です。また、ホットスワップやフォームの脱着、キーリマップなどカスタマイズには一定のキーボードに関する知識が必要です。

WOB Crush80シリーズは高品質な材料・加工・設計、優れたメンテナンス・カスタマイズ性、日常での使いやすさを兼ね備えています。キーボードのカスタマイズを楽しむ方、高品質な打鍵感を求める方、デザイン性の高さを重視する方、マルチデバイスでの使用を検討している方、コンテンツクリエイターの方、ひとつのキーボードを大切に長く使用したい方に向いています。特にProモデルは、豊富なカラーバリエーションとライティング機能を備え、より多くの機能と高い仕様を求めるユーザーの要望に応えます。

[サンプル提供:KIBU]

主な購入先

今回レビューした製品はこちら

Makuake Crush 80 クラウドファンディングサイト
Makuake Crush 80 クラウドファンディングサイト

主な公称スペック

項目仕様
レイアウト80% TKL (88キー)
本体材質CNC加工 6063アルミニウム
寸法355 × 137 × 40 mm
重量約2.4kg
接続方式有線(USB-C)/ Bluetooth 5.0 / 2.4GHz無線
バッテリー容量Lite:3750mAh / Pro:7500mAh
PCBホットスワップ対応、VIA対応
プレートLite:PP / Pro:FR4
RGBPro:南向きアドレサブルRGB / Lite:非搭載
特殊機能マグネット式クイックリリース構造
対応OSWindows / macOS / iOS / Android

執筆者

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Gear MetriX 主筆|Aimerz+|GEARZGG|
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