【実測47g】AIM1 時雨レビュー!8000Hz対応の国産ゲーミングマウス丨PAW3395搭載
ゲーミングマウスを選ぶとき、形状や重さ、性能のバランスに悩んだ経験はありませんか?
特に日本人の手に合う高品質なマウスを見つけることは難しいです。そこで登場したのが、国内ブランド「AIM1」初のゲーミングマウス「時雨(SHIGURE)」です。わずか45gの超軽量ボディと8000Hzの高速ポーリングレートを備え、ZOWIE ZA13に近い尻高形状で安定したグリップ感があります。
本記事では、PAW3395センサーを採用した時雨の特徴や使用感を徹底的にレビューします。
14,980円という価格でありながら、高いクオリティと操作性の良さから、多くのゲーマーに支持されています。結論として、時雨は日本発の高性能ゲーミングマウスとして、コスパと品質を兼ね備えた逸品です。


AIM1 時雨 SHIGUREについて
AIM1 時雨(SHIGURE)は、最高級の性能を追求した8Kワイヤレスゲーミングマウスです。
時雨の最大の特徴は、45gの超軽量設計と左右対称形状による優れた操作性。 本体サイズは122.0mm(長さ)× 61.0mm(幅)× 40.0mm(高さ)で、様々なグリップスタイルに対応。 8,000Hz(8K)の高速ポーリングレートとPAW3395光学式センサーで、高精度なトラッキングが可能です。
ワイヤレス接続でも有線接続と同等の高速レスポンスを備え、専用の8Kドングルが付属。 カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色で、機能性と美しさを両立したデザインです。 eスポーツやコンペティティブゲーミングで求められる性能と使いやすさを兼ね備えた、プレミアムなゲーミングマウスです。
パッケージと付属品
パッケージには、マウス本体、8K対応ドングル、USB Type-Cケーブル、そして交換用マウスソール(1セット)が入っています。付属のUSB Type-Cケーブルは、端部に角度を付けた特殊設計により、ゲームプレイ中の充電でもマウスパッドへの干渉を抑えています。マウスバンジーとの組み合わせで、より快適な操作が可能です。
8K対応ドングルは8,000Hzのポーリングレートに対応しており、有線接続並みの高速レスポンスを無線でも達成。交換用マウスソールは、長期使用による摩耗時に簡単に交換できます。
マウスソールは、センサー部分、前側、後側の3箇所に配置。特に後側は半月形状で、マウスの沈み込みを抑え、安定した滑走を実現。滑りの性能は標準的で扱いやすくなっています。
外見と特徴
形状とサイズ
AIM1 時雨(SHIGURE)は左右対称の形状で、長さ約122mm、幅約61mm、高さ約40mmのサイズです。ミディアムサイズのマウスで、大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感が魅力です。形状的にはZOWIE ZA-13シリーズやEndgame GearのOP1シリーズに近い設計です。
特に後部に高さがある「尻高」の形状が特徴的で、つかみ持ちに適しています。この形状のおかげで手のひらをしっかりと支えられ、エイムが安定します。また、小さめの横幅のおかげで、細かな操作もしやすくなっています。
シルエットとくびれ
AIM1 時雨(SHIGURE)シルエットは、後部が高く前方に向かって低くなるデザインとなっています。側面はトップからボトムにかけて細くなっていくV字型で、中央部分にはくびれがあり、親指や薬指・小指の収まりが良く設計されています。このくびれにより、特につまみ持ちの際に親指がフィットして安定感が増します。
また、先端部分の横幅が狭く、メインボタン側面の角が丸みを帯びているため、薬指を伸ばすグリップスタイルにも適しています。全体的なシルエットは流線型で、様々な持ち方に対応できる汎用性の高い設計となっています。
剛性
時雨は約45gという軽量設計ながら、シェルの剛性が非常に高いことが特徴です。ソリッドシェルを採用しており、軽量化を追求しながらも高い剛性を確保しています。実際に力強くグリップしても軋むことがなく、高品質な作りとなっています。
軽量マウスにありがちなシェルのたわみや変形がほとんど感じられません。この高い剛性により、長時間のゲームプレイでも安定した操作感を維持することができます。
メインボタンとサイドボタン
メインボタンは左右対称の設計で、フィンガーガイドの凹みのない形状です。シェルとメインボタンが一体化した設計ではなく、独立したボタン構造になっているため、クリックの精度が高く、誤クリックが少なくなっています。

サイドボタンは直線的な形状で角が角張ったやや大きめのデザインです。はっきりと出っ張っていて押しやすい形状になっていますが、やや大きめのサイズなので、慣れるまでは誤って押してしまうことがあるかもしれません。ただし、使用に慣れれば問題なく操作できます。親指の自然な位置に合わせた配置で、ゲームプレイ中でも素早くアクセスできます。

メインボタンとサイドボタンは共に、遊びのない安定したクリック感を実現しています。また、ウェブソフトウェアでメインボタンのデバウンスタイムを調整でき、好みに応じたカスタマイズが可能です。
センサー位置
時雨にはPixArt PAW3395センサーを搭載しています。センサーの位置は本体のほぼ中央にあり、手の大きなユーザーがつかみ持ちで使用する際は、親指と小指を結んだライン上にセンサーがあります。センサーの左側には電源スイッチがあり、窪みが大きく設計されているのでオンオフの操作がしやすくなっています。
また、センサー周辺にはマウスソールを配置し、安定した滑りを生み出しています。センサーの性能は最大26,000DPIまで対応し、50DPI単位で調整できます。
コーティング
時雨のシェル表面には適度に滑りづらいコーティングがあります。手汗を多量にかかない限り、快適なグリップ感が得られます。表面処理は高級感があり、ミニマルなデザインと相まって洗練された印象です。
カラーバリエーションはオールホワイトとオールブラックの2色展開で、どちらもAIM1らしいミニマルさを極めたシンプルなデザインです。特にロゴなどの装飾が少なく、高級感のある外観です。
ドングルのLEDインジケータ
AIM1 時雨には8K対応のドングルが付属し、LEDインジケータで接続状態を簡単に確認できます。LEDの色やパターンで、接続状態やバッテリーの状態が一目で分かります。ドングルは小型でコンパクトで、机の上でもスペースを取りません。
スクロールホイール
グリップ力
時雨のスクロールホイールには、ラバーコーティングを施しており、優れたグリップ力があります。
スクロール操作の安定性が高く、長時間の使用でも指が滑りません。FPSゲームなどの繊細な操作が必要な場面でも、ホイールの回転を意図通りにコントロールできます。
突出具合
スクロールホイールは指の自然な位置に合わせた高さになっています。マウス本体から突出しすぎることなく、ちょうどよい高さに収まっています。このため、スクロールホイールをわざわざ探す必要がなく、すぐに操作できます。
操作性
AIM1時雨のスクロールホイールは、スムーズな回転と適度な抵抗感を実現しています。
従来のスクロールホイールと比べて、滑らかな回転動作とはっきりとした抵抗感により、操作の正確性が向上しました。 Webページの閲覧では効率的なスクロールを実現し、FPSゲームでは武器の切り替えを素早く行えます。
マウスホイールのクリック操作は、適度な押し込み抵抗により誤操作を防ぎながら、ストレスのない押し心地を実現しています。
ノッチ感
時雨のスクロールホイールのノッチ感は、多すぎず少なすぎない適度な設定になっています。マウスホイールを回転させると、一定の間隔で明確な段階的な感触が得られます。この絶妙なノッチ感により、スクロール操作の精度が向上しています。
FPSゲームでの武器切り替えなどの操作では、ノッチ間の距離が適切なため、誤操作を防ぎながら素早い切り替えが可能です。一回転ごとの感触も明確で、スムーズな操作性を実現しています。
重量
AIM1時雨は、公称値わずか45gの超軽量ゲーミングマウスです。実測値は47.3gで、現代のゲーミングマウスの中で軽量クラスの製品です。
このような軽量設計により、マウス操作時の手首や指の疲労を最小限に抑えます。また、頑丈なシェル構造により、マウスの変形やたわみを防ぎ、快適なゲームプレイをすることができます。
バッテリー持ち
AIM1 時雨(SHIGURE)のバッテリーは、1000Hzポーリングレート設定時に約80時間の駆動が可能です。バッテリー容量は250mAhで、これは高性能なゲーミングマウスとしては標準的な値となっています。
充電はUSB Type-C端子で行い、充電中でもプレイ可能です。付属ケーブルは先端が角度付きで、ゲームプレイ中の充電でもマウスパッドへの干渉を抑えています。
時雨のバッテリー性能は、8000Hzポーリングレート対応ワイヤレスマウスとしては標準的です。日常的な使用なら週1〜2回の充電で十分です。8000Hz設定ではバッテリー持ちは短くなりますが、多くのユーザーには1000Hz〜2000Hz設定で十分なパフォーマンスが得られ、公称の80時間に近い使用時間となります。
持ち方
AIM1の時雨(SHIGURE)は、わずか45gという超軽量で8000Hzの高速ポーリングレートを搭載した国産ゲーミングマウスです。左右対称のデザインにより、かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちなど、様々なグリップスタイルに対応しています。
グリップスタイルの概要
マウスの持ち方は主に3種類あります。手のひら全体でマウスを包み込む「かぶせ持ち(Palm Grip)」、手のひらを浮かせて指を立てる「つかみ持ち(Claw Grip)」、そして指先だけでマウスを操作する「つまみ持ち(Fingertip Grip)」です。これらの持ち方は、プレイヤーの好みや用途によって選択できます。
かぶせ持ちの特徴
時雨は後部が高く前部が低い形状で、手のひら全体で包み込むと安定感が得られます。サイズは122×61×40mmで、手の長さが17cm前後のユーザーに最適です。滑り止め加工された表面と高い後部により、手のひらが安定します。
つかみ持ちの特徴
時雨はつかみ持ちとの相性が抜群です。手のひらの一部を接触させながら指を立てて操作するスタイルは、時雨の形状と完璧にマッチします。手の長さ16〜18cmの小型から中型の手に最適で、高い後部と適度な摩擦のある側面により、正確な操作が可能です。
つまみ持ちの特徴
サイド中央のくびれに親指がフィットし、つまみ持ちでも扱いやすい設計です。手の長さ18cm以上の中型から大型の手に向いており、45gの軽量設計により指先での操作も快適です。ただし、主にクロー向けの設計のため、完全なつまみ持ちよりもハイブリッドな持ち方が望ましいでしょう。
ソフトウェア
AIM1 時雨のソフトウェアはWebブラウザベースです。インストールの必要がなく、ブラウザから直接アクセスできるため、PCのストレージを圧迫せず、どのデバイスからでも設定を変更できます。
マウスの設定には、クリック設定とセンサー設定があります。クリック設定では各ボタンの機能割り当てやデバウンスタイムを調整できます。センサー設定ではDPI(0〜26000DPI、50DPI単位)、ポーリングレート(125Hz〜8000Hz)、LOD(1mm/2mm)を調整できます。
独自機能には、センサーの光度を上げて読み取り能力を向上させる「フルパワーモード」や「モーションシンク」、複雑な操作をボタンに割り当てられる「マクロ設定」があります。
UIは日本語に完全対応しており、直感的に操作できます。時雨のソフトウェアは、高いポーリングレートや先進的な機能を持ちながら、使いやすさも兼ね備えています。14,980円という価格でこの品質のソフトウェアを使えることは、製品の価値を高めています。
入力遅延測定
- 入力遅延測定の条件と免責事項等について(クリックで開きます)
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ゲーミングマウスの性能評価において、入力遅延の測定は重要な要素です。当サイトでは、NVIDIAが開発した遅延測定ツールLDAT(Latency Display Analysis Tool)を使用して、マウスの入力遅延を計測しています。LDATは、ゲームやアプリケーションにおけるクリックからマズルフラッシュまでの遅延を、迅速かつ正確に測定するツールです。
測定の仕組みは、光センサーをディスプレイ表面に取り付け、マズルフラッシュを検出します。測定したいマウスが実際にクリックされてからマズルフラッシュ発光までの時間を高精度で計測することで、マウスの実際の応答性能を客観的に評価できます。当サイトではこの測定における最小値を掲載しています。
ただし、マウスを総合的に評価する際は、入力遅延だけでなく、前述の形状、重量、ボタン配置なども重要な判断材料となります。LDATの測定結果と他の要素を総合的に分析することで、より自分に適したゲーミングマウスを選択できるでしょう。
他のゲーミングマウスの入力遅延データは、こちらで見れます【実測47g】AIM1 時雨レビュー!8000Hz対応の国産ゲーミングマウス丨PAW3395搭載免責事項等について免責事項・著作権
測定結果
Mouse Firmware:v2.17 Receiver Firmware:v2.15 Motion Sync:オン
AIM1 SHIGUREの入力遅延は4.4msから4.8msです。入力遅延はゲーミングマウスの性能を評価する重要な指標であり、特にFPSゲームでは数ミリ秒の差が勝負を左右します。
4Kポーリングレート時の遅延値は4.4msで、トップモデルVAXEE x NINJUTSO SORA(3.5ms)より0.9ms遅く、WLMOUSE STRIDER(3.9ms)と近い性能を持っています。
フルパワー・ハイパフォーマンスモード(4.4ms)は競技に最適で、ハイパフォーマンスモード(4.6ms)はバッテリー寿命とのバランスが良く、省電力モード(4.7ms)は長時間使用向きです。ポーリングレートは必ずしも高いほど良いわけではなく、4Kポーリングレートの4.4msに対し、8Kでは4.6msとなりました。
一般的な用途には2Kポーリングレート(4.7ms)が適しており、極限の競技性を求める場合は4Kポーリングレート(4.4ms)が最適です。1ms未満の遅延差は実際の使用ではほとんど体感できません。ワイヤレス接続での低遅延と、用途に応じた設定の柔軟性がAIM1 SHIGUREの特長となっています。
まとめ
AIM1の「時雨(SHIGURE)」は、日本の国産ブランドのワイヤレスゲーミングマウスです。約45gという軽量ボディ、8000Hzの高速ポーリングレート、そしてPAW3395センサーを搭載した高性能モデルです。価格は14,980円(税込)です。
左右対称型の形状は、特にZOWIE ZA13に似ています。本体後部が高めの設計になっているので、手のひら全体でマウスを包み込むパームグリップや、ハンプに手のひらを押し付けて指を立てて持つアグレッシブな持ち方に適しています。サイズは全長122mm、幅61mm、高さ40mmで、ブラックとホワイトの2色があります。
45g~47gという軽量設計でありながら高い耐久性があり、マウスソールは非常に滑らかです。PAW3395センサー(最大26,000DPI)と8000Hzのポーリングレートにより、入力遅延は最小4.4msです。2.4GHzのワイヤレス接続に対応し、バッテリー持続時間と性能のバランスを調整できる複数の動作モードがあります。
「持ちやすさ」「デザイン性の高さ」「トップクラスの軽さ」が特に素晴らしく、形状、クリックの軽さ、剛性は価格以上の品質があり、マウスソールの滑らかさも優れています。入力遅延は、トップクラスのゲーミングマウスと同等の性能で、ワイヤレスでありながら低遅延という特徴があります。
ZOWIE ZA13とは本体後部の形状に若干の違いがありますが、基本的なコンセプトは似ています。また、日本のユーザーにとって、国産ブランドの信頼性と購入のしやすさは大きな魅力です。
AIM1「時雨」は、国産ブランド初のワイヤレスゲーミングマウスとして完成度が高いです。軽量設計、高速ポーリングレート、低遅延、手になじむ形状など、ゲーミングマウスに必要な要素をバランスよく備えています。
ハイハンプ設計を好むユーザーやFPSプレイヤーにとって、価格と性能のバランスが良い選択肢です。国産ブランドならではの安心感も含め、日本のゲーマーにとって魅力的な一台です。
AIM1初のマウス製品としては非常に完成度が高く、強くおすすめできます。これからリリースされるであろう、今後のAIM1ブランドの新製品の展開にとても期待できます。













[サンプル提供:AIM1]
購入方法と販売店
今回レビューしたマウス


公称スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
製品名 | AIM1 時雨(SHIGURE) |
形状 | 左右対称 |
サイズ | 長さ:約122mm、幅:約61mm、高さ:約40mm |
重量 | 約45g |
センサー | PixArt PAW3395 |
解像度 | 100〜26,000DPI |
ポーリングレート | 最大8,000Hz(有線・無線両対応) |
接続方式 | ワイヤレス(2.4GHz)/ 有線(USB Type-C) |
バッテリー駆動時間 | 80時間(1,000Hz設定時) |
ボタン数 | 5個 |
カラーバリエーション | ホワイト / ブラック |
同梱品 | マウス本体、8K対応ドングル、USB Type-Cケーブル |
ソフトウェア | Web対応(インストール不要) |
価格 | 14,980円(税込) |
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