Finalmouse、革新的ゲーミングキーボード「Centerpiece Pro」の詳細機能を動画で初公開
Finalmouseがに開発した次世代ゲーミングキーボード「Centerpiece Pro」について、同社が初のハンズオン動画を6月28日に公開し、製品の詳細機能と技術仕様を明らかにした。
接続方式と電源供給システム
Centerpiece Proは外部電源を必要とせず、USB-C to USB-Cケーブル1本での接続が可能である。現代的なマザーボードのUSB-Cポートであれば十分な電力供給が行われるが、古いマザーボードや電力供給が不足する場合に備え、USB-C to USB-A デュアルスプリッターケーブルも同梱されている。このケーブルはデータ用と電力用の2つのUSB-Aポートへの接続が必要となるとのことだ。

X Panel管理システム
製品の詳細設定には、同社のWebベース軽量ドライバー「X Panel」を使用する。このシステムでは以下の機能が統合されている。
- 基本的なホールエフェクト・アナログ設定:アクチュエーションポイント、ラピッドトリガー機能
- 高度なキー機能:SOCD(Simultaneous Opposing Cardinal Directions)設定
- Centerpiece Pro専用機能:スキン、プラグイン(ストリームデッキ機能)、ビジュアルオーバーレイ、ビジュアルレイヤーリマッピング、ビジュアルレジェンド

革新的な内部構造
ディスプレイスタックモジュール
Centerpiece Proの中核技術は「ディスプレイスタックモジュール」にある。このモジュールは以下の要素で構成されている。特に注目すべきは、厚さわずか0.3ミリメートルの超薄型センサーボードの採用により、全体の積層高さを最小限に抑えながら、ホール効果センサーの精度を維持している点だ。
- センサーボードPCBA:キーグリッドスリーブと完璧に整列するよう、独自の光学アライメントプロセスで積層
- ディスプレイ:センサーボードとディスプレイが永続的に接合された剛性の高いモジュール
- 技術仕様:センサーボードの厚さは0.3ミリメートルで、積層高さを削減

キースイッチシステム
従来のキーボードでは、キーキャップとスイッチが別々の部品だったが、Centerpiece Proではこれらが一体化された「キースイッチ」として設計されている。専用ツールを使って簡単に取り外しが可能で、スプリングのカスタマイズやクリーニング、潤滑剤の塗布も容易に行える。
キースイッチの取り外しは指で行うか、付属の専用ツールを使用して側面のフランジを押し込むことで簡単に実行できる。

ビジュアル機能レイヤーの実装
Centerpiece Proの画期的な機能の一つが「ビジュアルレイヤーリマッピング」だ。従来のキーボードでは、ファンクションキーを押した際の第二層の機能を暗記する必要があったが、このキーボードではファンクションキーを押すと、各キーのディスプレイが動的に変化し、現在アクティブな機能を視覚的に表示する。
動画内では、スキンスロットの切り替えやプラグイン機能のデモンストレーションが行われ、Discord、OBS、Spotify、Twitchなどの外部アプリケーションとの連携機能も紹介された。

ゲーミング性能も妥協なし
ディスプレイ機能に注目が集まりがちだが、ゲーミングキーボードとしての基本性能も高水準だ。8kHzポーリングレート、500マイクロ秒以下のレイテンシー、ホール効果センサーによるアナログ入力、ラピッドトリガー機能など、競技に必要な機能を全て搭載している。
内部構造と拡張性
公式動画の後半では詳細な分解作業が行われ、GPU・CPU搭載のSOMモジュール、熱管理システム、ケーブル配線などの内部構造が明らかにされた。
また、将来的にはFinalmouseが提供するキースイッチによりプロファイル変更(Cherry、DSA、OEMプロファイルなど)にも対応予定だという。最初に提供されるキースイッチはCherryプロファイルキースイッチで、Founders Edition出荷開始後すぐに利用可能になる予定とのことだ。





