Razer、DeathAdderシリーズの最新作「DeathAdder V4 Pro」発表
Razerは11日、ゲーミングマウスシリーズ「DeathAdder」の最新モデル「DeathAdder V4 Pro」を発表した。直販価格は2万8,980円。

同製品は従来の形状や使い心地を変えることなく、内部構造と主要テクノロジーを全面的に刷新した。開発にはTeam Razerに所属するプロプレイヤーの意見が深く反映されているという。
外観は従来のデザインを踏襲しつつも、ポストコンシューマーリサイクル素材など環境配慮型の素材を採用した。従来のプラスチックよりも重量があるものの、内部構造の見直しによって本体重量は56gに抑えている。前モデルのV3 Pro(63g)よりも7g軽くなった。
マウスソールの面積も拡大され、滑りやすさが向上したと謳う。操作中の引っかかりや抵抗が軽減されたという。

すべての主要入力機構が光学式に刷新された点も注目ポイントだ。新たに搭載された第4世代の光学式スイッチは、クリック感と応答性、クリック寿命のすべてを高い水準で両立しているという。物理的な接点がないため、チャタリングやダブルクリックといったトラブルが発生しにくいほか、長期間安定した操作性を維持できるとしている。

新開発のオプティカル式スクロールホイールも搭載した。機械式にありがちな逆スクロールやコスクロールといった誤動作を回避する。スクロール操作においても極めて高い精度と安定性を実現しているという。

通信面では、最新の「Razer Hyperspeed Wireless Gen 2」技術を搭載している。有線・無線ともに8,000Hzのポーリングレートに対応する。これにより、レイテンシ0.29msと、前世代モデル(0.46ms)より37%の高速化を実現した。
レシーバも刷新され、従来の台形型から安定性の高い半球型に変更された。筐体内のアンテナ配置も最適化され、通信の安定性が向上している。

接続状態やポーリングレート、バッテリー残量を表示するLEDインジケーターも搭載した。ユーザーの使用状況をリアルタイムで可視化する仕組みも導入されている。

主要なスペックは、ポーリングレート最大8,000Hz、最大感度4万5,000DPI、最高速度900IPS、最大加速度85G。スイッチ寿命は1億回で、バッテリー寿命は1,000Hzで最大150時間、8,000Hzで最大22時間となる。
カラーラインアップはブラック・ホワイトの2色で、製品サイズは幅68×長さ128×高さ44mm、重さは56g(ホワイトは57g)となる。


