過去最高の盛り上がり!「バーチャルマーケット2025 Summer」にバーチャル135万人・リアル5万人が来場
7月12日から27日までの16日間にわたって開催された世界最大級のメタバースイベント『バーチャルマーケット2025 Summer(通称:Vket)』は、バーチャル会場への来場者数が過去最高の135万人を突破した。また、秋葉原で26日、27日に開催されたリアルイベント「VketReal 2025Summer」には5万人が来場し、バーチャル・リアルの両面で大きな盛り上がりを見せた。

通算14回目となる今回のVketでは、新規ユーザーや女性ユーザーの参加も増加し、来場者層が多様化した。初参加者が25%、女性比率が前年夏比9ポイント増の20%、VRChatを始めて1年以内のユーザーが前年夏比10ポイント増の36.8%と、幅広い層への広がりが確認されている。
企業出展ブースで数千万円の売上げも
企業出展ブースでは、メタバースならではの没入体験やギミックを活用したコンテンツが展開され、リアル商品の売上につながる成功事例が多数報告された。数千万円を超える売上を達成した企業や、ブース内アンケートで最大3万件を超える回答を集めた事例もあった。一般的なリアル展示会でのアンケート回答数(数百~数千件程度)と比較すると、約10~100倍の規模だという。
具体例として、仲村製茶は出展に合わせて『V茶(ぶいちゃ)』を開発。「VketReal 2025Summer」会場での試飲・販売では、5フレーバーからなる緑茶のセット(1,650円)が用意した1,000セットほぼ完売の人気を集めた。

体験・交流型コンテンツへと進化
今回特徴的だったのは、出展企業とクリエイターやユーザーが連携するイベントの活発化だ。キヤノンは人気クリエイターとコラボした実写3D VR映像を展示。髙島屋は社員がアバター姿でスペシャル接客イベントを開催し、静岡県浜松市は市職員がアバターとして参加して来場者と共にアイデアブレスト会を実施した。こうした取り組みにより、企業や自治体と来場者との双方向コミュニケーションが深まった。
ユーザー主体のイベント・配信も過去最大規模に広がり、SNSでの言及数は前回比1.7倍に増加。公式Webサイトでの自主イベント告知も500件を超え、X(旧Twitter)では関連キーワードが頻繁にトレンド入りした。全14会場の課題をすべてクリアした「グランドマスター」の人数も、前回の908人から1,808人へと倍増している。
次回の『バーチャルマーケット2025 Winter』は12月6日から21日まで開催予定。テーマは「鍵と扉」で、企業出展VR会場は「パラリアル新宿」と「パラリアルシンガポール」となる。






