シングルレビュー:ELECOM GAIMING TK-VK720Aゲーミングキーボード

GMX
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レビューサンプル提供は、ELECOM GAMING様より頂きました。心より感謝申し上げます。

この記事では、ELECOM GAMINGの磁気検知式スイッチ搭載の新型有線キーボード、TK-VK720Aをレビューしていきます。

ELECOM GAMING

TK-VK720A

ELECOM GAMING TK-VK-720Aは、2024年6月26日に発売される磁気検知式スイッチ搭載の新型有線ゲーミングキーボードです。

  • 配列問わずスペースキー横の“カスタマイズキー”の着脱ギミックあり
  • 磁気検知式スイッチ搭載の75%サイズゲーミングキーボード
  • ファンクションライン、ダイヤル搭載
  • 最短0.1mmの押し込み・押し上げでキー入力のオンとオフ操作ができる、追従式アクチュエーションポイント/リセットポイント(ラピッドトリガー)が使用可能
  • キルスイッチ機能は、執筆時点で非対応
  • ホワイトとブラックの2色のカラーバリエーションあり
  • 75%サイズで、配列は日本語・英語の2種類あり
  • ELECOM GAMINGキーボード伝統のネオクラッチキーキャップを搭載
  • ゲーミングマウスレシーバーの接続に便利な、追加USBポートを搭載
  • ケース背面のチルト機構は2段階で調整可能

2024年5月25日現在

販売価格 32,980円-

以下エレコムダイレクトショップ
直営通販サイトへのリンク

接続方式有線
キーキャップ①ネオクラッチキーキャップ
キーキャップ②ダブルインジェクションPBTキーキャップ
キースイッチRAESHA製 磁気検知式スイッチ
押下圧30gf-50gf
キーストローク4mm
バックライト1,677万色
ケーブル着脱式USB Type-C パラコードケーブル

注意点

  • ESDFキーが指のホームポジションになっている方は、ネオクラッチキーキャップが合わないかもしれません

メモ

  • 2024年5月25日12時から予約受付開始
  • 予約受付期間中のみ29,980円で購入可能
  • 磁気検知式スイッチ搭載のゲーミングキーボードかつ日本語配列で75%レイアウトが選べるのは、おそらく執筆時点でTK-VK-720Aが唯一無二

結論から

結論、ELECOM GAMING TK-VK-720AはELECOM GAMING「V CUSTOMシリーズ」キーボードのフラッグシップモデルとして開発された完成度の高い75%サイズの磁気検知式スイッチ搭載の高級ゲーミングキーボードとして仕上がっています。

ELECOM GAMING TK-VK-720Aは、2023年に発売された65%キーボード「TK-VK600A」を単純にサイズアップ(65%⇒75%)させただけのゲーミングキーボードではありません。歴代V CUSTOMシリーズキーボード使用者の意見や評価を反映させ、フラッグシップキーボードとして昇華しました。

外見について

  • 日本語・英語配列問わずスペースキー横の“カスタマイズキー”の着脱ギミックがあります。
  • 75%サイズなのでF1-F12のファンクションキーと右上にボリューム等を調整できるダイヤルノブがあります。
  • キースイッチがキーボードケースでカバーされていない剥き出しのフローティングデザインになりました。
  • シルバーまたはブラックのアルマイト処理のアルミパネルが主張してシンプルな洗練されたデザインになりました。
  • キーキャップのカラーリングも歴代のシリーズと異なり、TK-VK-720ABKは「ダークグレー・ブラック」、TK-VK-720AWHは「ライトグレー・ホワイト」の組み合わせになったことで、ゲームでもオフィスワークでも使いやすくなりました。
  • 磁気検知式スイッチ搭載のゲーミングキーボードかつ日本語配列で75%レイアウトが選べるのは、おそらく執筆時点でTK-VK-720Aが唯一無二。

中身について

  • RAESHA製磁気検知式スイッチを搭載し、よりゲーミング向けに特化させるべくTK-VK600Aに搭載されていたスイッチより押下圧が軽くなりました。(スタート30gf:底打ち50gf)
  • 最短0.1mmの押し込み・押し上げでキー入力のオンとオフ操作ができる、追従式アクチュエーションポイント/リセットポイントは健在。俗に言う“ラピッドトリガー”機能が充分に使用可能です。
  • 内蔵の衝撃吸収材がより一層手厚くなったことにより、打鍵時のエネルギーが効率よくで吸収されるため長時間使用しても指が疲れにくい打鍵感に仕上がっています。
  • 手を加えなくても開封してすぐの状態で、打鍵音が俗に言う“コトコト”とした奏でられます。プレイやボイスチャットを全く妨げない、非常に静かな打鍵音に進化しています。

外見から確認

ELECOM GAMING TK-VK-720Aの外見について簡単に述べていきます。

上面

配列とカラーリング

日本語配列(TK-VK-720AWH)

日本語配列(TK-VK-720AWH) – ロングスペースバーモード

英語配列(TK-VK-720ABK-EN) – ロングスペースバーモード

英語配列(TK-VK-720ABK-EN) – カスタマイズキー+スペースバー

フローティングデザインになり、シルバーまたはダークグレーのアルマイト処理されたアルミパネルの存在感が大きくなったことで、洗練されたシンプルなデザインになりました。プレートに印字されているELECOM GAMINGのロゴや文字の主張も弱くなってオフィスに置いていても違和感のない“脱ゲーミング”の垢ぬけたかっこいいキーボードに仕上がったのではないでしょうか。

カスタマイズキー着脱ギミック

交換可能なカスタマイズキーとプラスドライバーは同梱されています。(写真のドライバーは個人の所有物であり同梱物ではない)

スペースキーおよび周辺のキーキャップを外した際に露出するプラスねじをドライバーで緩めることで、簡単にカスタマイズキーの脱着と交換が可能になっています。もちろんカスタマイズキーを増設するかどうかの選択肢は使用者の好きに選べます。

前作のTK-VK600Aは、日本語配列ではあるものの無変換キーがないレイアウトでした。使用者から“無変換キー”があったほうがオフィスワークにも使えてうれしいという声に、TK-VK-720Aでその要望に応えた形になったと思います。また、このギミックのおかげで英語配列でもスペースキーの横に好きなキー割り当てができるカスタマイズキーが拡張するので、これは素晴らしいギミックだと思います。

さまざまなキー設定が可能なホイール

キーボードサイズが75%にサイズアップしたおかげで、スペースに余裕が生まれたためキーボード右上にホイールが追加されました。ホイールはアルミ製で、動作は堅実に1ノッチずつ刻みつつ回すことができるので、ボリューム等の細かな調整が確実に可能になっています。ノッチ音はとても静かでした。

デフォルト設定では上に回すとボリュームアップ・下に回すとボリュームダウン・ホイールクリックでサウンドミュートに割り当てられています。後述するソフトウェア「EG Tool」でボリュームだけでなく任意のキー操作を割り当てることもできます。

キーキャップ

歴代V CUSTOMシリーズキーボード伝統の「ネオクラッチキーキャップ」は、TK-VK-720Aでも健在。ゲームプレイでも文字をひたすら書き続ける作業でも使いやすいキーキャップ形状です。

もちろん、印字の耐久性に定評のある“ダブルインジェクションPBTキーキャップ”なので、印字が欠けたり薄れたりする心配はありません。

ネオクラッチキーキャップとは

指にグッと食いつきつつも離れやすい、こだわりのキーキャップ

プロゲーマーを含むプロジェクトチームにて、幾多の試作の末に生み出された“ネオクラッチキーキャップ”は、
キーが指にグッと食いつきつつも離れやすく、ゲームプレイに最適で操作ミスをしにくいキー形状を実現。
更に、WASDをホームポジションとして、その周辺キーを縦横高速に往復するゲーム特有の指の動きを邪魔しないよう、
一つひとつのキーの相対高さや角度を最適化しています。

https://www.elecom.co.jp/pickup/v-custom/products/keyboard/vk600a/ より引用

側面

フローティングデザイン

フローティングデザインになったことで、バックライトのライティングが見やすくなりました。また、エアダスターで吹くだけで隙間に溜まったホコリやゴミが詰まることなく飛んでいくので、掃除が簡単になりました。

追加USBポート

今回レビューしているTK-VK-720Aを含む、ELECOM GAMINGのゲーミングキーボードは、追加USBポートを搭載しているので、PC本体の背面等にあるUSBポートにアクセスする手間が省けるため、ワイヤレスゲーミングマウスのレシーバーなどUSB機器の着脱に非常に便利です。

裏面

チルト機構

TK-VK-720Aチルト機構は、前の「TK-VK600A」の1段階から2段階へから進化しています。これにより細かなチルト調整が可能になりました。

滑り止め

キーボード背面の滑り止めは、非常に高い性能を持っています。筆者の環境(Flexispotメラミン化粧板ブラック天板・IKEAメラミン仕上げ天板トロッテン)で、任意の設置位置からずれることはありませんでした。

中身

ELECOM GAMING TK-VK-720Aの中身について簡単に述べていきます。

ソフトウェア

キーボードの機能設定は、専用ツール「EG Tool」を使用します。キー割り当て設定、追従式アクチュエーションポイント/リセットポイントの設定、ゲーミングモードの設定時に無効化するキー操作の設定、ライティングパターンや輝度の設定等はすべて「EG Tool」で行います。

EG Tool

ロングスペースバー時のキー設定

カスタマイズキー+スペースバー時のキー設定

追従式アクチュエーションポイント/リセットポイントの設定

キーON感度とキーOFF感度は、0.1mmから3.8mmの範囲で設定可能。全体で一括して感度を設定することもできますし、個別のキーごとにON感度とOFF感度を任意の値で設定することもできます。

極端に値を小さくするとキーに触れただけで反応するため、誤操作が気になる場合は大きめの値に設定するか、誤作動防止を有効にすることをおすすめします。

2ndアクション機能の設定

2ndアクション機能により、浅く押下すると歩き、深く押下するとダッシュなど1つのキーに2つの操作を割り振ることも可能。また、キーのカスタマイズは単品キー入力に加えて、3つのキーまでの同時押しも登録可能になっています。

個別に設定できるキー感度と2ndアクション機能の詳細設定は、最大20キーまでとなっていました。

実際の使用感

ネオクラッチキーキャップ

歴代V CUSTOMシリーズキーボードに搭載されつづけてきた「ネオクラッチキーキャップ」は、少々激しい操作をしていてもキーキャップに指にグッと食いついて位置がずれないし、次の操作に移行するときにスッと離れやすいので、私はとても使いやすく感じています。どんな入力操作をした後でもWASDに指を置きなおした時、ネオクラッチキーキャップであればその位置で正解なんだと、つまりホームポジションとしての安心感を覚えます。

一定数ESDFをホームポジションとする方もいるので、別途購入オプションでESDF用のネオクラッチキーキャップの選択肢もあればいいなと思いました。

キースイッチ

RAESHA製磁気検知式スイッチは、

  • ファクトリールブが施されており、キースイッチの動作が非常にスムーズでした。
  • リニアの感触で、押下圧はスタート30gf・底打ち50gfでとても軽いスイッチでした。
  • BOXタイプの軸を搭載しているので、押下時のキーのガタツキが少なく滑らな押し込みができました。

追従式アクチュエーションポイント/リセットポイント

最短0.1mmの押し込み・押し上げでキー入力のオンとオフ操作ができる、追従式アクチュエーションポイント/リセットポイント(ラピッドトリガー)機能は充分に使用可能です。他の同様の機能を持つゲーミングキーボードと何ら遜色ないです。この機能が活きるVALORANTなどのゲームで充分に有用性を発揮できます。

タイピング

先述の通り、内蔵の衝撃吸収材がより一層手厚くなったことにより、打鍵時のエネルギーが効率よくで吸収されるため長時間使用しても指が疲れにくい打鍵感に仕上がっています。また、手を加えなくても開封してすぐの状態で、打鍵音が俗に言う“コトコト”とした奏でられます。歴代V CUSTOMシリーズキーボードの中で、最も静かで上質な打鍵音はプレイやボイスチャットを全く妨げません。

ゲーム用途向けに開発されたキーボードですが、数千から数万文字を打つ作業でも安定感のあるタイピングも可能です。

ライティング

バックライトは、1677万色RGBライティングで発色よく鮮やかにライティングできます。

消灯を含めて、12パターン用意されており、ライティング速度は低から高の4段階調整が可能です。筆者はゲーム用と執筆用のプロファイルごとにライティングエフェクトを切り替えておりゲーミングモードの時は“ウェーブ”、執筆用プロファイルのときは“単色白色”に設定して使っています。

まとめ

ELECOM GAMING TK-VK-720AはELECOM GAMING「V CUSTOMシリーズ」キーボードのフラッグシップモデルとして開発された完成度の高い75%サイズの磁気検知式スイッチ搭載の高級ゲーミングキーボードとして仕上がっています。

最短0.1mmの押し込み・押し上げでキー入力のオンとオフ操作ができる、追従式アクチュエーションポイント/リセットポイント(ラピッドトリガー)機能は充分に使用可能です。他の同様の機能を持つゲーミングキーボードと何ら遜色ないです。この機能が活きるVALORANTなどのゲームで充分に有用性を発揮できます。

ELECOM GAMING TK-VK-720Aは、2023年に発売された65%キーボード「TK-VK600A」を単純にサイズアップ(65%⇒75%)させただけのゲーミングキーボードではありません。歴代V CUSTOMシリーズキーボード使用者の意見や評価を反映させ、フラッグシップモデルとして昇華しました。

キーボードの各パーツで個性を主張したり、自作キーボードとして遊ぶことはしにくいですが、ELECOM GAMING TK-VK-720Aは、それ自体が完成されたゲーミングキーボードなので、「勝利のためにパフォーマンスを最高レベルまで引き上げるフラッグシップモデル」として、人間工学に基づいた快適なデザインと勝利のために必要なスペックを充分に兼ね備えています。

また、前モデルの「TK-VK600A」と比較して、内蔵の衝撃吸収材がより一層手厚くなったことにより、“カタカタ”から非常に静かな“コトコト”鳴る打鍵音に進化し、打鍵時のエネルギーが効率よくで吸収されるため、ゲームでもワークでも長時間使用しても指が疲れにくい打鍵感に仕上がっています。

価格は32,980円(予約期間受付中のみ特別価格で29,980円)。ラピッドトリガー搭載キーボードが数多リリースされつづけていく中で、3万円もあれば他社の同じ価格帯の似たような高級キーボードも選択肢に挙がりますが、ELECOM GAMING TK-VK-720Aのデザインや実際に触って感じた質感や打鍵感、機能等すべて総合的に判断した結果、その価格設定に見合うだけの価値はあると思いました。

“買った、繋いだ、勝った”という言葉にふさわしく、Plug and Playで、最高のパフォーマンスを引き出してくれる完成度の高いゲーミングキーボードをお探しのゲーマーや、勝利にこだわるすべてのプレイヤーに使っていただきたい。また、特に手を加えずともゲームとワークの両方で非常に使いやすいスペックに仕上がっているので、用途別でキーボードを使い分けている方がいれば、ELECOM GAMING TK-VK-720Aに集約できます。

しかし、百聞は一見に如かず。

ELECOM GAMING TK-VK-720Aに触れたりできる場所や機会があれば、自分自身の目でみて手で触れて試していただきたいです。

ELECOM GAMING

TK-VK720A

2024年5月25日現在

販売価格 32,980円-

以下エレコムダイレクトショップ
直営通販サイトへのリンク

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