独自のレイアウトがカギ DOIO HitPad Pro Series レバーレスコントローラーをレビュー
HitPad Pro Series レバーレスコントローラー
公称スペック
ボタン数 | 17個のボタンと6つの機能ボタン |
接続方式 | 有線接続 |
ケーブル | 着脱式USB Type-C パラコートケーブルが付属 |
スイッチ | Gateron silent linear low-profile(静音リニアロープロファイル) |
基板 | GP2040-CE |
サイズ | 280mm x 200mm x 18.8mm |
重量 | 約1,300g |
リマップツール | 専用のウェブコンソールからカスタマイズ可能 |
ホットスワップ | 対応 |
ケース加工方法 | CNCアルミ削り出し |
ケースカバー材質 | アルミ合金+アクリル |
キーキャップ材質 | PBT |
対応システム | PC/Android/PS3/PS4/Switch/Linuxなど対応可能 ※PS5の場合はPS5対応のコンバーターを別途購入が必要 |
購入方法と販売店
レバーレスコントローラーとは
レバーレスコントローラーは、ゲームセンターのアーケード筐体のレバーやボタン配置を再現したコントローラー「アーケードコントローラー」を進化させた革新的なデバイスです。レバーを完全に取り除き、全ての操作をボタンで行うことで、格闘ゲームにおいて新たな可能性を開きました。
このコントローラーの最大の特徴は、その入力速度の優位性にあります。レバーと比較して、ボタンによる入力は圧倒的に速く、特に前後の素早い切り替えや瞬時のガード行動において威力を発揮します。また、コマンド入力面でも大きなメリットがあり、昇竜拳などの複雑なコマンドも簡単に入力できます。
筆者の格ゲー歴
ゲーセンで格ゲーを遊んだ経験はありませんでしたが、2024年5月末に友人に誘われてストリートファイター6をプレイしたのが、私の格ゲーデビューでした。メインキャラクターは豪鬼で、クラシック操作を使って練習に励んでいます。友人のアドバイスを受け、レバーレスコントローラーを購入して本格的に格ゲーの世界に足を踏み入れました。最初に選んだのは、PUNK WORKSHOPのMINI BOX レバーレスコントローラー(ボタンレイアウトB)でした。
格闘ゲーム歴の長い諸先輩方、拙いレビューになるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
カラーバリエーション
DOIO HitPad Pro Seriesは、豊富なカラーバリエーションが特徴です。よくあるカスタムとして知られる天板下のデザインを好みのデザインやキャラクターに差し替えることはできませんが、黒、グレー、シルバー、ピンク、黄色、ホワイト、ダークグレーの7色から選択できます。これほど多様なカラーオプションを提供するレバーレスコントローラーは珍しく、インテリアや個人の好みに合わせて選べる点が魅力的です。
付属品
DOIO HitPad Pro Seriesには、本体と接続用USB Type-Cケーブル(長さ2メートルほど)、キーキャップ兼スイッチプラーがついてきます。
理想的なレイアウト
DOIO HitPad Pro Seriesは、一般的なレバーレスコントローラーとは異なるボタンレイアウトを採用しています。その特徴は、左手と右手で操作するボタンがそれぞれ離れた位置に配置されていることです。筆者は以前、PUNK WORKSHOPのMINI BOX レバーレスコントローラー(ボタンレイアウトB)を使用していましたが、手が大きいこともあり、一般的なボタンレイアウトでは左右の手の間隔が近すぎて窮屈に感じていました。
しかし、DOIO HitPad Pro Seriesのこの新しいレイアウトのおかげで、左右の手の位置が理想的になり、従来の窮屈な感覚から解放されました。このレイアウトには非常に満足しています。
底面
DOIO HitPad Pro Seriesの底面には、RGBバックライトを透過させるアクリル製のバックプレートが採用されています。滑り止めとして、四隅にゴム脚が配置されています。後述する本体の重量も相まって、使用中に位置がずれることはありませんでした。
選択式USBポート
DOIO HitPad Pro Seriesは、珍しく2か所にUSB Type-C出力ポートを備えています。これは様々な使用状況を想定した設計で、コントローラー奥からのケーブル接続は隣席の人の邪魔にならず、左側面からの接続はスペース効率が良いなど、ユーザーの利便性を考慮しています。このような細やかな配慮が製品設計に反映されています。ゲーミングキーボードにもこの方式を採用してほしいなと思いました。
USB Type-Aポート
DOIO HitPad Pro Seriesの左側面にあるUSB Type-Aポートは、このレバーレスコントローラーをPS4などの家庭用ゲーム機に接続する際に重要な役割を果たします。このポートに家庭用ゲーム機のコントローラーを接続することで、パススルー機能が有効になり、レバーレスコントローラーを使用できるようになります。
滑りにくいキーキャップ
DOIO HitPad Pro Seriesのキーキャップは、PBT素材で作られています。その表面には微細な凹凸の溝掘り加工が施されており、滑り止め効果は抜群です。クリップテープは不要ですが、欠点として溝に指の皮やゴミが挟まりやすいため、定期的なメンテナンスが必要となります。
以前使用していたレバーレスコントローラーは表面がツルツルしており、手汗をかきやすかったため滑りやすく、それを防ぐためにグリップテープを貼っていました。
おすすめのグリップテープ
非常にコンパクト
DOIO HitPad Pro Seriesは、280mm × 200mm × 18.8mmのサイズで、B5用紙に近い大きさです。薄くて持ち運びやすいサイズながら、約1.3kgの重量があるため、机の上や胡座をかいた脚の上に置いても、激しいボタン操作中でも安定性が保たれます。
この絶妙なバランスにより、自宅での練習はもちろん、大会や友人宅への持ち運びにも適しています。また、アルミニウム製の筐体は耐久性が高く、長期間の使用にも耐えられる設計となっています。
RGBバックライト
DOIO HitPad Pro Seriesは、RGBバックライトを内蔵しており、白、紫、ピンク、青、水色、黄緑、緑、赤、オレンジ、黄色など、多彩な色から選択できます。もちろん、バックライトを完全にオフにすることも可能です。
OLEDスクリーン搭載
DOIO HitPad Pro Seriesは、OLEDスクリーンを搭載しており、画面上に表示説明、モード状態、SOCD状態、入力状態などが表示されるため、現在の設定をすぐに確認できて非常に便利です。
ホットスワップ対応
DOIO HitPad Pro Seriesは、ホットスワップ対応の優れた機能を備えています。純正スイッチには、Gateron KS-33 Low Profile 2.0 SwitchesのRedスイッチを採用。ホットスワップ対応により、ユーザーは簡単に好みのスイッチに交換できるため、カスタマイズ性が非常に高いのが特徴です。
DOIO HitPad Pro Seriesは、Red Switchを採用しています。
- タイプ:リニア
- 押下圧:50±15gf
- プリトラベル:1.7±0.4mm
- トラベル距離:3.0±0.2mm
専用のウェブコンソール
DOIO HitPad Pro Seriesには、GP2040-CE基板が搭載されており、インターネットブラウザ上で簡単に設定が可能です。
本製品のスタートボタンを長押ししながらPCに接続し、ブラウザからhttp://192.168.7.1にアクセスすることで、多様な設定を簡単に調整できます。動作モード、SOCD、キーバインド、プロファイル、ホットキーなどの設定が可能で、日本語対応もしているため、とても便利です。
対応入力モード・機能
- X入力モード
- スイッチモード
- PS3/D入力モード
- PS4モード
- キーボードモード
- ターボ機能
- SOCDモード
まとめ
DOIO HitPad Pro Seriesレバーレスコントローラーの主な特徴と利点をまとめると
- コンパクトな設計と優れた安定性:B5サイズに近い薄型ボディながら、約1.3kgの重量により、激しい操作時も安定した使用感を提供
- 高いカスタマイズ性:ホットスワップ対応でキースイッチの交換が可能。RGBバックライトやモード切替など、多彩な設定オプションを搭載
- 豊富なカラーバリエーション:7色展開で、個人の好みやインテリアに合わせて選択可能
- ユーザーフレンドリーな設定:内蔵のGP2040-CE基板により、ウェブブラウザ経由で各種設定を簡単に調整可能
- 優れたコストパフォーマンス:約22,500円という価格設定ながら、多機能性と高品質を両立
これらの特徴により、DOIO HitPad Pro Seriesは、初心者からプロまで幅広いユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。携帯性、カスタマイズ性、使いやすさのバランスが取れた製品といえるでしょう。
この新しいレイアウトのおかげで、左右の手の位置が理想的になり、従来の窮屈な感覚から解放されました。このレイアウトには非常に満足しています。DOIO HitPad Proを使って、スト6の練習を頑張りたいと思います。
[レビューサンプル提供:KIBU]
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