MAXって名前だけどとても小さいゲーミングマウス AJAZZ AM3 MAX ワイヤレスマウス レビュー
AM3 MAX ワイヤレスマウス
主な特徴
材質 | 軽量マグネシウム合金ボディ |
重量 | 49g |
センサー | PAW3950APEX-AJ(最大42000 DPI) |
接続 | USB有線 / 2.4G無線 / Bluetooth |
ポーリングレート | 8000Hz(有線・無線) |
MCU | Nordic52840(省電力設計) |
USB | Type-C |
サイズ | 112.92 x 57.87 x 36.25mm |
スイッチ | HUANO Transparent Green Shell WhiteDot |
エンコーダ | FSWQ |
バッテリー | 350mAh |
付属品 | マウス本体、8Kドングル、取扱説明書、USBケーブル |
購入方法と販売店
このマウスについて
AJAZZ AM3 MAXは、AJAZZが手掛ける初のマグネシウム合金製ワイヤレスゲーミングマウスです。小さな手のユーザー向けに設計された本製品には、以下のような特徴があります。
- サイズと重量: 全長約113mmの小ぶりなボディに、公称49gという軽量設計を実現しています。
- 素材: マグネシウム合金製の本体は、優れた強度と軽量性を実現。
- センサーと性能: 最大42000DPIに対応するPAW3950APEX-AJセンサーを搭載。有線・無線どちらでも8000Hzの高速ポーリングレートを実現し、優れた応答性を提供します。
- デザイン: 小型で左右対称な本体に、曲線的な穴あきデザインを採用。手にしっくりとフィットし、つかみ持ちやつまみ持ちでも快適に操作できます。
- 接続方式: USB有線、2.4GHz無線、Bluetoothの3つの接続方式に対応。状況に応じて最適な接続方式を選択できます。
- バッテリー: 大容量350mAhバッテリーを搭載し、長時間の連続使用が可能。バッテリー残量はインジケーターで簡単に確認できます。
- 有機的なデザイン:従来の軽量ゲーミングマウスは、ハニカムホールパターンや直線的なスリットを用いた無機質なデザインが主流でしたが、AJAZZ AM3 MAXは曲線を活かした有機的なデザインが特徴です。
AJAZZ AM3 MAXは、軽量性と高性能を両立した優れた特長を備えたゲーミングマウスです。特に、コンパクトで軽量な左右対称のゲーミングマウスを探している方にとって、理想的な選択肢となるでしょう。
付属品とドングル
AJAZZ AM3 MAXには、シンプルな付属品が同梱されています。具体的には、マウス本体、8Kドングル、取扱説明書、そして約1.5メートルのUSBケーブルが付属します。
AJAZZ AM3 MAXに付属する8Kドングルはシンプルな設計です。ドングル上のインジケーターはマウスの接続状態に応じて点灯・消灯します。
外見と特徴
形状と剛性
- 左右対称形状:様々な手のサイズとグリップスタイルに対応する左右対称デザインを採用しています。
- サイズ設計:手の大きさが小型から中型のユーザーに最適な寸法となるよう設計されています。幅広いユーザー層に対して快適なフィット感をもたらします。
- シルエット:本体中央部が最も高く設計されており、両側面は垂直で傾斜のない形状を採用しています。マウス後方がわずかに太くなる形状により、パームグリップ、クローグリップ、フィンガーティップグリップなど、様々な持ち方に自然に対応することができます。
- 軽量化設計:効率的な肉抜き加工を施すことにより、本体の剛性と構造的強度を十分に維持しながら、優れた軽量化を実現しています。この設計により、素早い動きや長時間のゲームプレイでも快適な操作性を提供します。
- 高剛性構造:大胆な肉抜き加工を施しながらも、マグネシウム合金を使用することで、非常に軽量かつ堅牢なゲーミングマウスに仕上がっています。この特性により、激しいゲームプレイ中も安心して使用できます。軋みやたわみがなく、高品質なゲーミングマウスとしての性能を発揮します。
メインボタン
- デザイン:メインボタンは左右側面のシェルに挟み込まれる構造を採用しています。ほとんどのユーザーが実際の使用で問題を感じることはありませんが、人差し指や中指をメインボタンの端に置くグリップスタイルを好むユーザーの場合、指の動きがシェルと干渉する可能性があります。
- クリック感:HUANO Transparent Green Shell WhiteDotスイッチを採用。クリックが硬めで、明確な反応と優れた触感が特徴です。
- クリックトラベル:プリトラベルとポストトラベルがともに長めの設計を採用しています。
サイドボタン
AJAZZ AM3 MAXのサイドボタンは、使いやすさと操作性を重視した設計が特徴です。マウス側面に配置された2つのボタンは、適度な直線性と角度を持つ突起形状を採用しています。ユーザーの親指が自然に触れる位置に精密に配置されており、直感的な操作を実現しています。
センサー位置
AJAZZ AM3 MAXのセンサー位置は、マウス本体の中央よりもやや前方に設計されています。この配置は、筆者の手の大きさでマウスを握った際、親指と小指を結ぶラインよりも少し前方に位置することになります。
コーティングとスリット
AJAZZ AM3 MAXには滑り止めコーティングが施されていますが、グリップ力を向上させるため、グリップテープの追加を推奨します。また、マウス側面のスリットは、使用者によっては指が食い込んで不快に感じる可能性があります。この問題もグリップテープの使用で改善できるでしょう。
このグリップテープにより、マウスの把持力が大幅に向上し、長時間のゲームプレイでも安定したコントロールが可能になります。個人の好みや使用環境に合わせて適切なグリップテープを選択することで、さらに快適な使用感を得られるでしょう。
LEDインジケータ
AJAZZ AM3 MAXのメイン基板にはLEDインジケータを搭載しています。このLEDは単なる装飾ではなく、DPI設定(マウスの感度)や接続モード(2.4G無線/Bluetooth)などの重要な情報を、異なる色で視覚的に表示する機能を備えています。
スクロールホイール
AJAZZ AM3 MAXのスクロールホイールは、使いやすさと操作性を重視し、非常に低めに配置されています。この配置により、指の動きが最小限に抑えられ、素早く正確なスクロール操作が可能になっています。スクロールホイールは、プラスチックホイールにラバーリングを嵌めた構造で、グリップ力が絶妙なバランスに調整されています。
スクロール時の感触は、1ノッチごとの明確な「カチカチ」感はなく、滑らかに次のノッチへと移行していきます。適度な抵抗感があり、操作感は強すぎず軽すぎずちょうど良いバランスです。ホイールクリックも同様に絶妙な力加減で操作できるため、非常に使いやすい設計となっています。
重量
AJAZZ AM3 MAXは、実測値48.1gという軽さを実現しています。マグネシウム合金の採用と、本体全体への効果的な肉抜き加工により、この優れた軽量化を達成しました。マウスの構造強度を十分に確保しながら、徹底的な軽量化を追求した洗練された設計です。
重心は低く設計されており、そのバランスポイントはマウスのほぼ中央に位置しています。
バッテリー持ち
AJAZZ AM3 MAXのバッテリーライフは、実際の使用テストで、最も電力を消費する設定の一つである8,000Hzのポーリングレートでも、約22時間の連続使用が可能でした。
この結果は一般的な使用環境下での実測値ですが、ユーザーの使用パターンや設定により多少の変動があり得ます。この優れたバッテリー性能により、充電の頻度が減り、途切れのないゲームプレイや作業が可能になります。さらに、ポーリングレートを低く設定すれば消費電力が抑えられ、より長時間の使用が期待できます。
持ち方
AJAZZ AM3 MAXは非常に小ぶりなマウスで、小~中サイズの手に最適です。本体は中央部が最も高く設計され、両側面は垂直で傾斜のない形状を採用しています。マウス後方がわずかに太くなる特徴的なデザインです。パームグリップ、クローグリップ、フィンガーティップグリップなど、様々な持ち方に自然に対応できます。
大きな手を持つユーザーとしては、このマウスはとても小さいので「つまみ持ち」に特に適していると実感しました。長時間のゲームプレイでも手の疲労が少なく、快適な操作感が持続します。また、マウスの形状が指に自然にフィットするため、素早い動きや繊細な調整が必要な場面でも安定したコントロールを維持できました。
ソフトウェア
AJAZZ AM3 MAXは、専用ソフトウェア「AJAZZ Mouse Drive」(インストール型)で設定を行います。DPI調整、ポーリングレート設定、ボタン割り当て、LEDカスタマイズ、スリープモードの時間設定など、豊富なオプションでマウスの機能を最大限に活用できます。国内正規代理店のKIBUによると、将来的にドライバーソフトウェアは日本語対応する予定とのことです。
他のマウスと形状比較
サイズ比較では、AJAZZ AM3 MAXは他の競合モデルと比べて、よりコンパクトな設計となっています。LAMZU MAYAやFinalmouse ULX Lionと比較してサイズが小さく、Darmoshark M3Sよりもさらにコンパクトな設計です。大きさの参考として、Finalmouse ULX Cheetahとほぼ同等のサイズ感です。形状的な特徴としては、本体中央部が最も高く設計され、両側面は垂直な側面形状を採用。さらに、グリップ性を高めるため、マウス後方が緩やかに太くなるデザインを取り入れています。
入力遅延測定
- 入力遅延測定の条件と免責事項等について(クリックで開きます)
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ゲーミングマウスの性能評価において、入力遅延の測定は重要な要素です。当サイトでは、NVIDIAが開発した遅延測定ツールLDAT(Latency Display Analysis Tool)を使用して、マウスの入力遅延を計測しています。LDATは、ゲームやアプリケーションにおけるクリックからマズルフラッシュまでの遅延を、迅速かつ正確に測定するツールです。
測定の仕組みは、光センサーをディスプレイ表面に取り付け、マズルフラッシュを検出します。測定したいマウスが実際にクリックされてからマズルフラッシュ発光までの時間を高精度で計測することで、マウスの実際の応答性能を客観的に評価できます。当サイトではこの測定における最小値を掲載しています。
ただし、マウスを総合的に評価する際は、入力遅延だけでなく、前述の形状、重量、ボタン配置なども重要な判断材料となります。LDATの測定結果と他の要素を総合的に分析することで、より自分に適したゲーミングマウスを選択できるでしょう。
他のゲーミングマウスの入力遅延データは、こちらで見れますMAXって名前だけどとても小さいゲーミングマウス AJAZZ AM3 MAX ワイヤレスマウス レビュー
測定結果
Mouse Firmware:v2.17 Receiver Firmware:v2.15 Motion Sync:オン
入力遅延の測定結果について
AJAZZ AM3 MAXの最高パフォーマンスは有線4K設定時に記録され、わずか3.5msという優れた入力遅延値を示しました。これは、業界標準として知られるLogicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEX OPTICAL MODE(有線1K設定時3.3ms)に匹敵する性能です。このことから、AJAZZ AM3 MAXがハイエンドゲーミングマウスとして十分な実力を備えていることがわかります。
各接続モードにおける入力遅延の最小値について
- 有線モードでは、4KHzのポーリングレート設定時に最高のパフォーマンスを発揮し、わずか3.5ミリ秒という優れた入力遅延値を記録しています。この設定が有線接続における最適な選択肢となっています。
- 無線モードでは、MODE LP設定で1KHzのポーリングレートを使用した際に3.7ミリ秒という素晴らしい数値を達成しています。この結果は有線接続とほぼ同等の応答性を実現しています。
総評として、AJAZZ AM3 MAXは現代のハイエンドゲーミングマウス市場で十分な競争力を持つ製品だと言えます。特に有線4K設定での性能は、プロゲーミングシーンでも通用する高い応答性を誇ります。無線モードでも驚くべき低遅延を実現しており、ユーザーの用途に応じて柔軟な使い分けが可能です。
まとめ
AJAZZ AM3 MAXは、AJAZZ社初のマグネシウムゲーミングマウスです。有機的な曲線デザインが特徴で、マグネシウム合金製の超軽量ボディにより実測48.1グラムという驚異的な軽さを実現しながら、高性能と使いやすさを両立しています。
性能面では、最大42,000 DPIのPAW3950APEX-AJセンサーと有線・無線共に8,000Hzのポーリングレート対応により、プロフェッショナルな要求にも応える高い応答性を実現しています。特筆すべきは有線4K設定時の3.5msという業界トップクラスの低遅延性能です。
接続性においても、有線・2.4GHz無線・Bluetoothのトリプル接続に対応し、使用環境に応じた柔軟な切り替えが可能です。無線モードでも有線に匹敵する応答性を維持し、大容量バッテリーによって最大設定でも22時間の連続使用を実現しています。
このマウスは小~中サイズの手に最適化された超小型の左右対称軽量ゲーミングマウスです。かぶせ持ちやつかみ持ちに対応し、中央に配置された低重心により操作性が高く、長時間使用でも疲労が少ないのが特徴です。
本体には滑り止めコーティングが施されていますが、より確実なグリップ感を得るためにグリップテープの併用をお勧めします。
[レビューサンプル提供:KIBU]
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