News
PR

【キーケット2025】日本発ゲーミングブランドZENAIMの魅力に迫る

Akama

 キーケット2025は、3月22日に浅草の東京都立産業貿易センタ― (台東館)にて開催されていた入力機器の展示即売会。会場では小規模な個人出展のサークルや代理店、大手メーカーまで様々な出展者が集まりキーボードを中心としたPC周辺機器を展示していた。

 今回は東海理化が展開する国産のゲーミングギアブランド「ZENAIM」ブースにフォーカスをあてる。

キーケット2025
キーケット2025
スポンサーリンク

ZENAIMブースについて

 ZENAIMは今回キーケットに初めて協賛出展を行い、新作「ZENAIM KEYBOARD 60 JIS/US」「ZENAIM ARCADE CONTROLLER」の開発品展示を公式Xにて告知。開催前から話題を集めていた。

 当日は「ZENAIM KEYBOARD」と「ZENAIM ARCADE CONTROLLER」の試遊機が用意されており、実際にその場で使用感を試すことが可能だった。また、会場では「ZENAIM KEYBOARD」が4万3,362円、専用キーキャップが9,900円と割引価格で購入できた。

ZENAIM KEYBOARDの超ショートストロークスイッチ

 ZENAIMは、独自開発のホールエフェクトキースイッチで1.9mmの超ショートストロークが特徴だ。

 ZENAIM KEYBOARDが登場する以前のゲーム向けロープロファイルキーボードといえば、Logicoolから発売されている「G913/813」シリーズが有名だろう。同製品に搭載されているLow Profile GL Tactile Key Switchesは、キーストロークが2.5mmだ。ZENAIM KEYSWITCHはそれらと比較すると、キーストロークが1.9㎜とさらに低い。加えて、ZETA DIVITIONと共同開発した最適なキーストロークとして謳う。

 ZENAIMを手がける東海理化は、主にトヨタ系列の車載パーツを設計している会社。車に搭載されている機械のスイッチを作るノウハウを活かすかたちでZENAIM KEYSWITCHは開発された。

キーキャップについて

 ZENAIM KEYBOARDに搭載されているキーキャップも特徴がある。このキーキャップはABS素材をベースにし、東海理化が培った技術とノウハウを使った塗装キーキャップだ。キースイッチそのものが独自設計のため、キーキャップもZENAIM KEYSWITCH専用となっている。

 現在搭載されているキーキャップは、深さが0.2 mmのエッジのある弧を描き指にフィットする形状だ。ZETA DIVITION所属のプロゲーマーとともに開発された特殊なキーキャップの形状は、指の固定感を高めるため形状となっている。

 塗装の質感にもこだわり、高級感と適度な指のグリップ感、そしてキーの上を指が移動するときの快適さを高められた設計になっている。

 現在発売されているモデル以外にエッジのない弧を描いた深さ0.2mmのキーキャップや深さが0.5mmのものが開発されていた。

業界間のギャップ

 高い技術力で高精度の磁気式キースイッチやキーボードそのものが評価されている一方でゲーミングギアのコミュニティと認識が合わないこともあったという。

 たとえば、キーキャップの素材だ。ゲーミングデバイスでは二色成型のPBT素材が一般的だが、ZENAIMは塗装キャップを採用したのだ。

 この理由について、開発者の千崎(せんざき)氏に聞くと「車載パーツ業界では2色形成のPBT素材スイッチよりも塗装のスイッチの方がグレードが高い。そのため、ZENAIM KEYBOARDで採用されているキーキャップには高級なABS素材と塗装を使ったキーキャップを搭載した」と説明する。

 とはいえ、塗装だと摩耗やテカリなど、劣化が気になるのがユーザーの気持ちだ。この点を伝えると、千崎氏は「塗装についてもスクラッチの耐久テストなど様々な耐久テストを行っており、そうした業界を隔てたギャップを払拭したい」とコメントした。

 また、今年(2025年)発売予定の「ZENAIM KEYBOARD 60」に付属するキーキャップは二色成形PBT素材のものが搭載される予定だという。現行品同様の塗装キーキャップも「ZENAIM KEYBOARD 60」が発売され次第、専用のものを発売する予定といい、換装することでPBT素材キーキャップから一つ上の使用感を求めることができるようになっている。

コミュニティの声

 コミュニティの声としてよく上がるのが「WASDなどよく使うキーだけ塗装がはがれてしまい、新しくキーキャップを買いたい」という声がある。塗装という製造工程上の性質でロットによって塗装の発色にムラが出てしまうため、現状の塗装キーキャップでは特定のキースイッチ分だけを販売することはできないという。

ZENAIM製アケコン

 キーケット2025は入力機器の展示即売会であり、入力機器はキーボードだけでなくコントローラーも含まれる。そのため、自作の格闘ゲーム用レバーレスコントローラーを製作して展示する人も少なくなかった。その中でも一際盛況だったのが試遊機として開放されていた「ZENAIM ARCADE CONTROLLER」の開発機だ。

「ZENAIM ARCADE CONTROLLER」は前述したZENAIM KEYSWITCHを使用して作成されたレバーレスタイプのアーケードコントローラーだ。ZENAIM KEYBOARDのMOTION HACK(ラピッドトリガー)機能が搭載されているアーケードコントローラーとして現在開発が進められている。

 ZENAIM ARCADE CONTROLLERを試遊した人たちは口々に「これすごいです」「とても使いやすい」と感想を述べていたこともあり、開発段階でも高い完成度を誇っていることがうかがえる。こちらはまだ発売する日程も立っておらず、今回ZENAIM ARCADE CONTROLLERのファンになった格闘ゲームのプレイヤーはしばらく口惜しい日々を過ごすことになりそうだ。

展示コーナー

 展示コーナーでは一次試作機から三次試作機、キーキャップの試作品や製品版が展示され実際に触って体験することができた。

前述したキーキャップの試作品や、ZETA DIVITIONのロゴが入った試作機など公式Xで見たことがあるような試作機などもあり、開発の裏話やこだわりが詰められた製品について話を聞くことができた。

ZENAIMが行なっているキャンペーンについて

 そんなこだわりが詰め込まれたZENAIMは、4/12に2周年を迎える。

 それを祝し、2周年を記念した「ZENAIM 2nd ANNIVERSARY CAMPAIGN」を開催中だ。

 ZENAIM公式ECサイトにて、ZENAIM KEYBOARD(JIS / US)を購入すると抽選で7名にZETA DIVISION × ZENAIMコラボオーナメントが当たるキャンペーンを開催中。

 自動車部品メーカーらしく、車のエンブレムと同じ製法で作った特注のオーナメントで、このキャンペーンでしか手に入らないものだ。

 また、ZENAIM KEYBOARD(JIS / US)が10%OFFで購入できるWEBクーポンを発行しており、『ZENAIM2ANV』を入力することで公式ECサイトからの注文がお得になる。Amazonでも公式からの購入で10%のポイント還元を受けることができ、下記リンクから直接購入が可能だ。

関連商品

Index
記事URLをコピーしました