eスポーツで学習意欲向上へ。大広九州など4者が教育事業で提携
大広九州、戦国、ショウイン、学校法人明倫学園萩明倫館高等学校の4者は1日、eスポーツを活用した教育プログラムの実施および関連事業について業務提携を締結したと発表した。eスポーツを通じて若者の学習意欲を高め、デジタル時代に必要なスキルを育成することを目的としている。

大広九州は福岡県福岡市に本社を置く総合広告代理店で、通信販売の黎明期より培ったダイレクトマーケティング分野における独自ノウハウとブランドマーケティングという2つの視点で、九州エリアにおける様々なプロジェクトを手がけてきた。同社はプロeスポーツチーム「QT DIG∞」のチーム設立当初より、プロモーションや営業面のサポートをおこなってきたという。
戦国は福岡県福岡市に本社を置き、プロeスポーツチーム「QT DIG∞」を運営している。同チームは福岡天神「esports Challenger’s Park」をホームスタジアムとして活動し、海外選手を含め約50名の選手・ストリーマーが所属している。現在扱っているゲームタイトルは「リーグ・オブ・レジェンド」「VALORANT」等の8部門。
ショウインは松陰塾グループの運営会社で、同社が運営する「松陰塾」は1980年の創業以来、江戸時代末期の教育者である吉田松陰の教育理念を現代に蘇らせてきた個別指導学習塾である。独自開発のAI学習システムを活用し、生徒一人ひとりの「自立学習力」を育むことを最大の目的としており、そのネットワークは全国300校舎に広がっているという。
萩明倫館高等学校は山口県萩市に所在し、2025年4月に開校した広域通信制高校だ。世界遺産に登録されている山口県萩市に誕生したこの学校は、学校法人明倫学園が運営している。松陰塾に通いながら高校卒業資格が取得可能になるという。
今回の提携により、eスポーツを活用した教育プログラムの運用、デジタルスキル向上を目的とした講座・イベントの実施、地域コミュニティとの連携による学びと交流の場の創出を進めるとした。大広九州は、eスポーツが競技としての盛り上がりにとどまらず、「チームワーク」「論理的思考力」「ICTリテラシー」「自己表現力」など、学びの場としての可能性にも注目が集まっているとしている。
4者は本連携を通じて、eスポーツを活用した教育の可能性を拡げ、多様な才能を引き出すことを目指すとしている。また、地域社会との連携を深め、教育とエンターテインメントの融合による新たな価値創造に取り組むとした。


