【ZETSU MEOW 絶】人気ソーシャルゲームデザイナーとプロゲーマー監修の高性能ゲーミングマウスパッドレビュー:FPS特化型スピードバランスモデル
ZETSU MEOWについて
ZETSU MEOWは、元Overwatch中国人プロゲーマーのXiaoJue氏が監修したマウスパッドブランドです。
今回紹介する「絶」(ZETSU)は、人気ソーシャルゲームのキャラクターデザイナーが手掛けたデザインです。背景色はホワイトとブラックの2種類があり、それぞれが異なる雰囲気を醸し出しています。
外観的特徴
「絶」(ZETSU)は、サイバーパンクの世界観を見事に表現した、非常にクールなデザインが特徴です。このマウスパッドの中央には、長い濃紺の髪と鮮やかな赤い瞳を持つ神秘的な少女が描かれています。彼女の表情や姿勢は、未来的な雰囲気を醸し出し、ゲーミングの世界と最先端技術を融合させたような印象を与えます。このマウスパッドは、単なる周辺機器としてだけでなく、デスク上のアートピースとしても機能し、ユーザーのゲーミング体験を視覚的にも豊かにする役割を果たしています。
背景は主に白を基調としていますが、随所に配置された赤色のアクセントが目を引きます。この赤と白のコントラストは、デザイン全体に緊張感と躍動感をもたらしています。また、背景には細かな幾何学模様や回路のような線が散りばめられており、これらの要素がハイテクな印象をさらに強調しています。
梱包と付属品
「絶」(ZETSU)は、フラットなパッケージで梱包されています。そのため、開封後すぐに巻き癖のない状態で使用できます。
「絶」(ZETSU)のパッケージデザインは、白と黒のコントラストが際立つ2色構成で、視覚的なインパクトを与えています。中央には、ブランド名「ZETSU MEOW」が大きく配置され、猫の顔をモチーフにしたアイコンがブランドのアイデンティティを表現しています。白い部分には幾何学的な模様や線が散りばめられ、左上と右下の矢印のような図形が動きと現代性を感じさせます。主に白と黒のモノトーンですが、下部の細い金色(または黄色)のラインが絶妙なアクセントとなっています。
全体として、このパッケージデザインはゲーミング製品らしい先進性と高級感を演出しつつ、開封時のワクワク感を高める細部へのこだわりが随所に見られます。シンプルながらも強い印象を与えるデザインは、製品の魅力を効果的に引き立てています。
付属品のオリジナルキャラクターのしおりは、白黒を基調としたデザインに「絶」(ZETSU)のキャラクターが漫画調のイラストで印刷されています。中央には長髪の少女が描かれ、赤や紫のアクセントカラーが全体に調和を与えています。ホログラム加工と高級感のある光沢仕上げにより、このカードはコレクターズアイテムとしての価値も高いものとなっています。
形状
製品の品質を評価するため、「絶」(ZETSU)について、歪みのチェックを行いました。、精密なカッターマットの方眼を基準に使用し、水平方向と垂直方向の両面から歪みの有無を綿密に確認しました。
結果、目視できる変形や歪みは全く確認されませんでした。製品の品質管理が徹底されていることが窺え、高い精度で製造されていることが分かります。このような細部へのこだわりは、ZETSU MEOWブランドの品質に対する姿勢を反映しています。
エッジ
「絶」(ZETSU)は、高度な技術と細心の注意を払って製造されています。特筆すべきは、その精巧なステッチ加工です。エッジ部分には白い糸を使用した丁寧なパイピング処理が施されており、これがマウスパッド全体に明るく洗練された印象を与えています。白い糸の使用により、デザインの輪郭が際立ち、より上品で高級感のある仕上がりとなっています。この白いステッチは、マウスパッドに軽やかさと清潔感を加え、デスク環境に爽やかなアクセントをもたらします。
製品の設計において特に注目すべき点は、エッジの高さ設計です。通常のマウスパッドでは、エッジが表面よりも高くなっていることが多いのですが、「絶」(ZETSU)では逆の設計を採用しています。つまり、パイピング処理されたエッジの高さが、マウスパッド本体の表面よりもわずかに低く設計されているのです。この独特な設計は、単なる見た目の美しさだけでなく、機能性も考慮されています。
この特殊な設計により、マウスパッドの端に置いたアクリルプレートがステッチに乗り上げることがありません。これは、ゲーミングマウスの操作性に直接影響を与える重要な特徴です。結果として、ゲーミングマウスがステッチに引っかかったり、乗り上げたりするリスクが大幅に軽減されます。これにより、ゲーマーはマウスパッドの端まで余すことなく使用でき、スムーズで正確な操作が可能となります。
また、マウスパッドの耐久性と快適性を大幅に向上させています。滑走面とベースの確実な縫合により表面の剥離を防ぎ、丸みを帯びたエッジは手首や腕に優しく触れるため、長時間の使用でも快適です。結果として、製品寿命が延び、優れたコストパフォーマンスを実現しています。
このように、「絶」(ZETSU)は、見た目の美しさだけでなく、使用時の快適性や耐久性まで考慮された、非常に洗練されたゲーミングマウスパッドと言えるでしょう。
表面組織
「絶」(ZETSU)は、高品質な化学繊維を用いた特殊な編地により、優れた滑走性と平滑性を実現しています。滑走面は縦横斜めのどの方向でもARTISAN ZEROの触感によく似ており、マットな仕上がりです。指先で触れると、繊維組織の一つ一つを感じ取ることができ、わずかにザラザラとした手触りがあります。
「絶」(ZETSU)の表面組織は、マウスパッドの表面全体に均一な編み目パターンが見られ、撚糸が規則的に交差することで網目状の構造を形成しています。この編み目構造は、マウスの動きに対して適度な摩擦と滑らかさを提供し、精密な操作を可能にしています。
拡大して観察すると、繊維一本一本が識別できるほどの細かなマイクロテクスチャが確認できます。繊維の表面にはわずかな光沢があり、光の反射具合によって微妙な陰影が生まれ、視覚的な深みを与えています。
ARTISAN ZEROの滑走面は横向きにベースに貼り付けられているのに対し、「絶」(ZETSU)の滑走面は縦向きにベースに貼り付けられています。表面組織は、ベースに対して水平・垂直方向ともに歪みなく接着され、高精度で仕上げられています。この正確な接着は極めて重要です。わずかな歪みや斜めの接着でも、マウスの滑りに影響を与え、ゲーミングパフォーマンスを左右する可能性があるためです。「絶」(ZETSU)は、この点に細心の注意を払っていることがわかります。
底面
ゲーミングマウスパッドの性能において、デスク上での位置ずれを防ぐ滑り止め機能は極めて重要な要素です。
「絶」(ZETSU)も、自己粘着性のあるSlimFlexをベースに採用し、ダイヤモンドパターンの滑り止めを実装しています。このパターンは、最新のベース素材で使用されており、高い信頼性を持つ防滑性能を発揮します。この設計により、マウスパッドは通常の使用時に安定して机に固定されます。
アームカバー(スリーブ)との相性
代表的なアームカバー(スリーブ)との相性は以下の通りです。
項目 | 相性 |
---|---|
Pulsar Gaming Gears eS アームスリーブ | ○ |
REJECT GAMING ARM SLEEVE | △ |
KIBU Gear 布特化両面アームカバー for Gaming 表面 | ○ |
KIBU Gear 布特化両面アームカバー for Gaming 裏面 | △ |
WALLHACK ARM SLEEVE | △ |
AIM1 Sleeve | ○ |
表面硬度と厚み
- 「絶」(ZETSU)
- 硬度:45(SOFT)
- 厚み:4.0mm
- 特徴:「SOFT」と分類されるものの、実際はMIDに近い硬さを持つ。沈み込みが少なく、マウスの動きをスムーズにサポートしながら、わずかな制動力も提供します
「絶」(ZETSU)の厚みは4.0mmで、これは多くの布製ゲーミングマウスパッドで一般的に見られる厚さです。この厚さは、適度なクッション性を提供しつつ、マウスの動きに対する安定性を確保します。4.0mmという厚さは、様々なゲーミングタイトルやプレイスタイルに適応しやすく、多くのプレイヤーに好まれる理由の一つです。
静動摩擦測定(初動と滑り具合の評価)
- 静動摩擦測定条件と免責事項等について(クリックで開きます)
-
当サイトでは、マウスパッドの滑り性を定量的に評価するため、多機能型静動摩擦測定機と専用の治具、布マウスパッドはESPTIGER ARC2、ガラスマウスパッドはNitro Factory ACZ-Fを使用して摩擦データを測定しています。この高精度な機器により、マウスパッドの表面特性を詳細に分析することが可能となりました。
初動と滑りの評価を行い、他のマウスパッドと比較していきます。また、摩擦係数や硬度などの要素も考慮に入れ、総合的な評価を提供します。内容が徐々に専門的になるため、摩擦に関する用語や重要なポイントをまとめた補足ページを用意しました。このページでは、測定方法や結果の解釈についても詳しく説明しています。
測定に使用している装置はこちら多機能型静動摩擦測定機 TL201Tt免責事項等について免責事項・著作権評価について
初動の重さを以前はカテゴライズしていましたが、荷重が大きくなるほど初動の重さ係数(最大静摩擦係数)は小さくなることが分かりました。各マウスパッドで初動の重さ係数の変化が異なり、荷重に比例しないため、マウスパッド間での初動の重さ(最大静摩力)の単純な比較はできないと判断し、カテゴライズを中止しました。
滑り心地(平均動摩擦力および係数)について、マウスやマウスソールにかかる重さが変化しても、マウスパッドの動摩擦係数はほとんど変化しないことが分かりました。具体的には、測定機で確認できる範囲内で荷重による変動は見られるものの、その変動幅は小数点第三位程度です。そのため、動摩擦係数は小数第二位までの表記で十分な精度を確保できると判断しました。
カテゴライズについて
滑り心地は、平均動摩擦力の測定値に基づいて、以下の表のようにカテゴライズしています。※分類基準は予告なく変更される場合があります。
平均動摩擦力(単位:gf) 項目 – 13.0183 ハイスピード 13.0184 – 18.3832 スピード 18.3833 – 23.7481 スピードバランス 23.7482 – 29.1130 バランス 29.1131 – 34.4779 バランスコントロール 34.4780 – コントロール
初動(最大静摩擦力)
- 測定データ(クリックで開きます)
-
方向 | 最大静摩擦力 |
---|---|
X軸 | 77.0gf |
Y軸 | 84.4gf |
45度 | 80.4gf |
方向 | 最大静摩擦力 |
---|---|
X軸 | 94.1gf |
Y軸 | 88.5gf |
45度 | 89.5gf |
「絶」(ZETSU)の最大静摩擦力と平均動摩擦力のデータを詳細に分析し、比較してまとめます。
最大静摩擦力の詳細分析
最大静摩擦力は、マウスが静止状態から動き出す瞬間に必要な力を示す重要な指標です。この値が高いほど、マウスを動かし始めるのに多くの力が必要となります。
「絶」(ZETSU)
- X軸:77.0gf(やや低摩擦) – マウスの横方向の初動の動きがスムーズ
- Y軸:84.4gf(中摩擦) – 縦方向に適度な制御感を提供
- 45度:80.4gf(やや高摩擦) – 斜め方向の動きに微妙な抵抗を与え、精度向上をもたらす
ARTISAN ZERO SOFT
- X軸:94.1gf(高摩擦) – 横方向の動きに強い初動の重さをもたらし、精密な操作が可能
- Y軸:88.5gf(やや低摩擦) – 縦方向の動きがやや軽快
- 45度:89.5gf(高摩擦) – 斜め方向の動きに強い抵抗を与え、正確なエイミングをサポート
これらの数値から、「絶」(ZETSU)はマウスの初動がスムーズで、特に横方向の動きが容易です。一方、ARTISAN ZERO SOFTは初動時により高い制御性をもたらします。
滑り(平均動摩擦力)
方向 | 滑りの評価 | 平均動摩擦力 | 標準偏差 |
---|---|---|---|
X軸 | スピードバランス | 20.6gf | 1.83 |
Y軸 | スピードバランス | 23.0gf | 1.66 |
45度 | バランス | 23.8gf | 1.52 |
方向 | 滑りの評価 | 平均動摩擦力 | 標準偏差 |
---|---|---|---|
X軸 | バランス | 28.4gf | 1.41 |
Y軸 | バランス | 23.8gf | 1.59 |
45度 | バランス | 25.1gf | 1.66 |
平均動摩擦力と標準偏差の詳細分析
平均動摩擦力は、マウスが動いている間の抵抗を示す重要な指標です。標準偏差は、その抵抗の一貫性を表します。
「絶」(ZETSU)
- X軸:20.6gf(標準偏差1.83) – 最も低い摩擦力で、横方向の素早い動きに適している
- Y軸:23.0gf(標準偏差1.66) – X軸よりやや高い摩擦力で、縦方向に適度な制御を提供
- 45度:23.8gf(標準偏差1.52) – 最も高い摩擦力だが、バランスの取れた斜め方向の動きを実現
ARTISAN ZERO SOFT
- X軸:28.4gf(標準偏差1.41) – 最も高い摩擦力で、横方向の精密な動きに適している
- Y軸:23.8gf(標準偏差1.59) – X軸より低い摩擦力で、縦方向の動きがスムーズ
- 45度:25.1gf(標準偏差1.66) – バランスの取れた斜め方向の動きを提供
両製品とも方向によって異なる特性を示しており、「絶」は全体的に低い平均動摩擦力(20.6gf〜23.8gf)を示し、滑らかで軽快な操作感を提供します。しかし、X軸の標準偏差が1.83と比較的高く、横方向の滑りにやや一貫性が欠ける可能性があります。これは、高速な動きを必要とするゲームで有利に働く一方で、精密な操作が必要な場面では注意が必要かもしれません。
「絶」はX軸とY軸方向で「スピードバランス」と評価され、45度方向は「バランス」タイプです。平均動摩擦力は20.6gf〜23.8gfの範囲内にあります。一方、ARTISAN ZERO SOFTは全方向で「バランス」と評価され、平均動摩擦力は23.8gf〜28.4gfの範囲にあります。
ARTISAN ZERO SOFTは方向による差が大きく、特にX軸での高い制御性(28.4gf)が特徴的です。Y軸と45度方向では「絶」に近い値(23.8gf〜25.1gf)を示し、バランスの取れた滑り心地を提供します。また、標準偏差が1.41〜1.66の範囲内にあり、より一貫した滑りを実現しています。これは、精密な動きや微調整が必要なゲームで優位性を発揮する可能性があります。
主要なマウスパッドと比較
硬度と最大静摩擦力のマッピングマトリックス
以下の図は、ゲーミングマウスパッドの硬度と最大静摩擦力(初動の重さ)の関係を示しています。
硬度と平均動摩擦力のマッピングマトリックス
以下の図は、ゲーミングマウスパッドの硬度と平均動摩擦力(滑り心地)の関係を示しています。
硬度・最大静摩擦力(初動の重さ)・平均動摩擦力(滑り具合)
まとめ
MEOW GAMING「絶」(ZETSU)ゲーミングマウスパッドについて、以下の項目でまとめます
デザイン性
- サイバーパンクの世界観を表現した斬新なデザインを特徴とし、中央に神秘的な少女を配置。白地に赤のアクセントを効かせた幾何学模様やラインがハイテクな印象を強調し、デスク上のアートピースとしても機能する高い芸術性を持ちます
- 人気ソーシャルゲームのキャラクターデザイナーが手掛けたデザインです
- 背景色はホワイトとブラックの2種類から選択可能です
設計
- フラットなパッケージで梱包されており、開封後すぐに巻き癖のない状態で使用できます
- パッケージデザインは、ゲーミング製品らしい先進性と高級感を演出しつつ、開封時のワクワク感を高める細部へのこだわりが随所に見られます。シンプルながらも強い印象を与えるデザインは、製品の魅力を効果的に引き立てています
- 硬度は45の「SOFT」と分類されるものの、実際はMIDに近い硬さです。沈み込みが少なく、マウスの動きをスムーズにサポートしながら、わずかな制動力も提供します
- 厚みは4.0mmで、これは多くの布製ゲーミングマウスパッドで一般的に見られる厚さです。この厚さにより、適度なクッション性を提供しつつ、マウスの動きに対する安定性を確保します
性能特性
- 初動特性(マウスを動かし始める時の特徴)
- 横方向(X軸):77.0gf(やや滑りやすい) – マウスを横に動かし始めるのが比較的スムーズです
- 縦方向(Y軸):84.4gf(普通の滑り具合) – マウスを縦に動かす時、適度な抵抗があります。
- 斜め方向(45度):80.4gf(やや滑りにくい) – マウスを斜めに動かす時、少し抵抗があり、より正確な動きができます
- バランスの取れた摩擦力:全体的にスピードバランスからバランスタイプの平均動摩擦力を示し、マウスの動きが一貫して滑らかで操作しやすいです
- 適度な摩擦力範囲:平均動摩擦力が20.6gf〜23.8gfの範囲内で、素早い動きと精密な操作のバランスが取れています
- 標準偏差は方向によって微妙に異なります(X軸1.83、Y軸1.66、45度1.52)。これにより、横方向の滑りにやや一貫性が欠ける可能性がありますが、縦方向と斜め方向では高い安定性を実現しています。結果として、このマウスパッドは様々なゲームシーンや操作スタイルに対応できる柔軟性を持ち合わせています
「絶」(ZETSU)は、横方向の素早い動きに適しており、ジャンルやゲームタイトルを問わず、迅速なエイミングに有利です。特にAPEX LEGENDSやOVERWATCH2のような、絶え間なくマウスを動かし続けるタイトルを遊んでいたり、スピードバランスからバランスタイプのマウスパッドを求めている人に適しています。
[サンプル提供:KIBU]
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