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【レビュー】ATK Blazing Sky F1 Extreme!入力遅延最速3.8msの性能を備えたゲーミングマウス

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ATK

Blazing Sky F1 Extreme

ゲーミングマウスの選択に悩む方は多いでしょう。特に軽量性、性能、手になじむ形状のバランスを求めると、選択肢は意外と限られてきます。

ATKは、ゲーミングデバイス市場で革新的な製品を生み出してきたブランドとして知られ、特にBlazing Skyシリーズは多くのプロゲーマーから支持を得ています。

今回レビューするATK Blazing Sky F1 Extremeは、わずか35gの超軽量ボディに、最新のPAW3950 Ultraセンサーと8000Hzポーリングレートを搭載。さらに穴なしデザインを実現した意欲作です。

本記事では、実際の使用感から入力遅延まで、徹底的な検証結果をお伝えします。結論として、ATK Blazing Sky F1 Extremeは、軽量性と性能を両立させた、現代のeスポーツシーンにふさわしい高性能ゲーミングマウスといえます。

このマウスについて

ATK Blazing Sky F1 Extremeの特長

EloShapesよりSS掲載許可を取得済み

ATK Blazing Sky F1 Extreme(以下、Blazing Sky F1 Extreme)は、公称わずか35gの超軽量ゲーミングマウスです。軽量化のための穴がない洗練されたデザインと高性能なPAW3950 Ultraセンサーを搭載しています。

本体サイズは118.2 × 62.4 × 38.8 mm (D×W×H)で、スモールからミディアムサイズの手に最適です。クローグリップ、フィンガーチップグリップ、パームグリップなど、あらゆる持ち方に対応します。

有線(USB Type-C)と無線(2.4GHz)の両方の接続に対応し、いずれの接続方式でも最大8,000Hzの高速ポーリングレートを実現します。信頼性の高いオムロン製オプティカルマイクロスイッチを採用することでチャタリングを防止。200mAhのバッテリーを搭載し、1,000Hz動作時では約60時間の連続使用が可能です。

さらに、アイスフィーリングコーティング加工により汚れや滑りを防ぐ表面処理を施しており、長時間のゲームプレイでも快適な操作性を保ちます。

付属品

製品パッケージには、Blazing Sky F1 Extremeワイヤレスマウス本体、USBケーブル、8Kドングル、マウスソールセット、グリップテープセット、取扱説明書が同梱されています。

8Kレシーバーは内蔵LEDライトを搭載しており、専用ソフトウェアを使用することでエフェクト、カラー、明るさ、速度、非使用時の消灯時間などの設定をカスタマイズすることができます。パッケージに必要なアイテムがすべて揃っているため、開封後すぐに使用を開始できます。

外見と特徴

形状とサイズ

本製品は左右対称の標準的な形状を採用し、120.1 × 63.2 × 38.1 mmのコンパクトサイズで設計されています。

小から中サイズの手に最適で、クローグリップ、フィンガーチップグリップ、パームグリップなど、様々な持ち方に対応します。穴のないスムーズで洗練されたボディデザインと、中央部が最も高くなるアーチ形状が特徴です。シルエットはHITSCAN HYPERLIGHTに類似していますが、両側面のくびれのカーブ形状が異なります。

剛性

シェルの強度

本製品は、わずか35gという超軽量設計でありながら、シェルは十分な強度を確保しています。穴のないデザインで、優れた構造強度を実現しています。また、最新の製造ロットでは側面構造を強化し、側面のたわみの問題も解消されています。

ボタン部分の剛性

メインボタンとサイドボタンは、いずれも強く押し込んでも遊びやガタつきがなく、しっかりとした作りで確実な操作感を実現しています。

メインボタンとサイドボタン

メインボタン

メインボタンのデザインは、指の形状に合わせた緩やかなクリックガイドが施され、左右が独立して分かれている構造を採用しています。スイッチには、7000万回の耐久性を誇るオムロン製オプティカルスイッチを採用し、光学式の特性によりチャタリングを防止しています。

クリック感については、光学スイッチの特性により、従来の機械式スイッチと比べてより軽快で明確な感触です。また、プリトラベル(押し始めの遊び)が少なく素早い入力が可能で、セパレートタイプの設計により安定したクリック感をもたらしています。

サイドボタン

サイドボタンのデザインは、シェルからしっかりとはみ出した設計を採用しており、小ぶりなサイズ感で直線的かつ少し尖った形状となっています。親指の自然な可動範囲内に配置されているため、快適な操作性を実現しています。

クリック感については、適度な硬さで明確なフィードバックで、プリトラベル(押し始めの遊び)がほぼないため素早い入力が可能です。また、セパレートタイプの設計により、安定したクリック感を実現しています。

センサー位置

センサーはマウス本体のほぼ中央に配置されており、筆者のような手の大きなユーザーが握った場合でも、つかみ持ちやかぶせ持ちのどちらの持ち方でも、親指と小指を結んだライン上にセンサーの中心が位置するように設計されています。

コーティング

Blazing Sky F1 Extremeはアイスフィールコーティングと呼ばれる表面処理を採用し、快適な操作性を実現しています。

マットな滑り止め加工は見た目の美しさだけでなく、実用的な機能性を兼ね備えています。長時間のプレイでもグリップ力が持続し、手汗をかきやすいゲーマーでも安定した操作が可能です。優れたグリップ性能と快適さを両立し、ゲーミングマウスとして高い完成度を誇ります。

スクロールホイール

Blazing Sky F1 Extremeのスクロールホイールは、メインボタンを基準にやや高めに突出しています。黒いプラスチック製のホイールにゴム製のリングが装着されており、表面には凹凸加工が施されています。ただし、この凹凸の刻みが比較的浅いため、使用者によっては滑りやすく感じる可能性があります。

スクロールは適度なノッチ感があり、正確な操作が可能です。動作音は控えめで静かな環境でも気にならず、1ステップごとの刻み感が明確なため、ゲーム中の武器切り替えなども正確に行えます。

スクロールホイールのクリック機能は、適度な押し込み圧と明確なフィードバックを備えており、誤操作を防ぎながらも確実な操作が可能です。「カチッ」という感触ではなく、「カコッ」という少し乾いた籠もった音が特徴的で、長時間使用しても疲れにくい押し込み荷重を実現しています。

重量

Blazing Sky F1 Extremeは実測値35.3gの超軽量ゲーミングマウスです。公称値は約35g(±2-3g)で、実測値はこの範囲内に収まっています。

従来の超軽量マウスでよく見られる穴あきデザインを採用せずに滑らかな表面デザインを維持しながら、35gという軽量化を実現した鍵は、バッテリー容量の最適化にあります。

バッテリー持ち

Blazing Sky F1 Extremeは200mAhのバッテリーを搭載しています。一般的なゲーミングマウスが250~300mAhのバッテリーを採用することが多い中、この小容量バッテリーの選択は徹底的な軽量化を追求した結果といえます。

一方、同じ形状とスペックながら500mAhのバッテリーを搭載したATK Blazing Sky F1 Ultraが日本の正規代理店から販売されています。本体重量は約50グラムと増加しますが、バッテリー持続時間が最長150時間まで延長され、長時間の使用を優先するユーザーには最適な選択肢です。

使用条件別の持続時間

  • 1000Hzポーリングレート使用時:実測約59時間の連続使用が可能でした
  • 8000Hzポーリングレート使用時:バッテリー消費が増加するためバッテリー持ちは短くなり、実測約15時間の連続使用が可能でした

使用時の注意点

  • ポーリングレートの設定により、バッテリー持続時間が大きく変動します
  • 高いポーリングレート(4000Hz/8000Hz)設定時は、より頻繁な充電が必要になります

一般的な使用であれば十分なバッテリー持続時間を提供しますが、高いポーリングレートでの使用時は、バッテリー消費が増加することに注意が必要です。

持ち方

かぶせ持ち(パームグリップ)

スモールからミディアムサイズの手に最適な握り方で、やや後ろに位置するハンプが手のひらを効果的にサポートします。

また、35gという軽量設計により、パームグリップでも素早い操作が可能です。

つかみ持ち(クローグリップ)

クローグリップはこのマウスの形状に最も適したグリップスタイルです。中型から大型の手でも快適に操作でき、両側面の形状により親指・薬指・小指が自然な位置に収まります。また、35gという軽量設計により、素早く正確な操作が可能です。

つまみ持ち(フィンガーティップグリップ)

小型から中型サイズの手に最適な握り方となっています。35gという軽量設計と高品質なアイスコーティングにより、指先での繊細な操作が容易で、優れたグリップ感を実現しています。さらに、サイドボタンの配置も指先での操作がしやすい位置に設計されており、フィンガーティップグリップにも適しています。

ソフトウェア

Blazing Sky F1 Extremeは、ウェブベースの「ATK HUB WEB」とインストール型の「ATK V HUB」の両方に対応する専用ソフトウェアを利用できます。

「ATK HUB WEB」の基本機能として、シンプルなUI設計を採用し、バッテリー残量を1%単位で表示します。マウスボタンの割り当てやDPI設定、ポーリングレートなど、豊富なカスタマイズ機能を備えています。

主な設定項目は以下のとおりです。

  • ボタン設定
    • マウス、キーボード、メディア機能、マクロの割り当てが可能
  • DPI設定
    • 10-42,000 DPIの範囲で10単位ごとに調整
    • 最大8段階のプリセットを保存可能
    • カラーコードで視覚的に識別
  • 詳細設定
    • ポーリングレート:125Hz~8000Hz
    • デバウンスタイム調整機能
    • リフトオフディスタンス:0.7mm-1.7mm(0.1mm刻み)で設定可
    • Motion Sync機能のオン・オフ
    • Eスポーツモードのオン・オフ
    • 超長距離モードのオン・オフ
    • レシーバーのライト効果のオン・オフ、パターン、光の強さと速さの設定

ATK HUB WEBは必要な機能を十分に備えた軽量で使いやすいソフトウェアです。日本語には対応していませんが、ブラウザベースのため翻訳ツールを活用できます。初心者にも直感的な操作性を提供しながら、上級者向けの詳細な設定オプションも充実しています。

インストール型の「ATK V HUB」は日本語にある程度対応しているため、英語が不得意な方でも安心してマウスの詳細設定が行えます。

他のマウスと比較

EloShapesよりSS掲載許可を取得済み

比較表

項目ATK Blazing Sky F1 ExtremeHITSCAN HYPERLIGHTG PRO X SUPERLIGHT 2
奥行き(D)118.2mm118.0mm125.0mm
幅(W)62.4mm61.0mm63.5mm
高さ(H)35.0mm38.0mm40.0mm
重量35g39g60g
ハンプの位置やや後ろやや後ろマウス中央
側面の曲率内側向き内側向きフラット

形状の特徴と比較

ATK Blazing Sky F1 Extremeと比較対象のHITSCAN HYPERLIGHTは、中型サイズのゲーミングマウスです。

ATK Blazing Sky F1 Extremeは、穴なしデザインを採用し、スモールからミディアムサイズの手に最適な62.4mmの幅を備えています。

HITSCAN HYPERLIGHTは61.0mmの幅で、特にクロウグリップに適した左右対称形状が特徴です。シルエットだけを見ると両マウスは基本設計が似ていますが、両側面のウエストの絞り込みのカーブ形状など、各部の細かな設計思想が異なります。

G PRO X SUPERLIGHT 2は安定感を重視した大型マウスです。63.5mmの広い幅、左右対称デザイン、そしてマウス中央が最も高くなる万能的な形状により、安定した操作性と確実なグリップ感を実現します。

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入力遅延測定

Q
入力遅延測定の条件と免責事項等について(クリックで開きます)

ゲーミングマウスの性能評価において、入力遅延の測定は重要な要素です。当サイトでは、NVIDIAが開発した遅延測定ツールLDAT(Latency Display Analysis Tool)を使用して、マウスの入力遅延を計測しています。LDATは、ゲームやアプリケーションにおけるクリックからマズルフラッシュまでの遅延を、迅速かつ正確に測定するツールです。

測定の仕組みは、光センサーをディスプレイ表面に取り付け、マズルフラッシュを検出します。測定したいマウスが実際にクリックされてからマズルフラッシュ発光までの時間を高精度で計測することで、マウスの実際の応答性能を客観的に評価できます。当サイトではこの測定における最小値を掲載しています。

ただし、マウスを総合的に評価する際は、入力遅延だけでなく、前述の形状、重量、ボタン配置なども重要な判断材料となります。LDATの測定結果と他の要素を総合的に分析することで、より自分に適したゲーミングマウスを選択できるでしょう。

他のゲーミングマウスの入力遅延データは、こちらで見れます
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免責事項等について
免責事項・著作権
免責事項・著作権
測定条件
項目備考
CPURyzen 9 7950X3D
Mother BoardASRock B650 livemixerを使用。マウスはLightning Gamingポートに接続
マウス以外のUSB機器は接続せず、キーボードはBluetooth接続
GPURTX3090
DisplayDell AW2524HF
GameVALORANTの射撃演習場で測定。設定はフルスクリーンモード、ローインプットバッファモードをオン。Nvidia Reflex Low Latencyはオン+ブースト。垂直同期はオフ、グラフィック設定は低。
Mouse DPI800に固定
Mouse Polling Rate1000Hzからスタートし、最大ポーリングレートまで測定
デバウンスタイム変更できるものは最小値に設定
クリック回数100回
免責事項
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msはミリ秒の略で、1秒の1000分の1を表す時間の単位です。コンピューターやゲーミングデバイスの性能を測定する際によく使用されます。

例えば、マウスの入力遅延を測定する際にmsが使われています。入力遅延とは、マウスをクリックしてから、そのアクションがコンピューターに認識されるまでの時間のことです。

これらの数値が小さいほど、マウスの反応が速いことを意味します。ゲーミングマウスの場合、低い遅延値(つまり、より小さいms値)が求められ、それによってゲーム内でのより速い反応が可能になります。

測定結果

Mouse Firmware:v0218 Receiver Firmware:v0218 Motion Sync:オン

Blazing Sky F1 Extremeの入力遅延結果

Blazing Sky F1 Extremeは、Eスポーツモードで最小3.8msの優れた入力遅延性能を実現しています。これは現在のゲーミングマウス市場でトップクラスの性能です。特筆すべきは、有線・無線の両モードで同等の低遅延を達成している点です。

競合製品との比較

トップクラスの競合製品と比較すると

  • HITSCAN Hyperlight Wireless: 最小3.5ms(wireless 8K)
  • Logicool Pro X Superlight 2: 最小3.7ms(OPTICAL MODE wireless 1K)
  • Finalmouse ULX: 最小3.8ms(wireless 1K)

HITSCAN Hyperlight Wirelessにはわずかに及ばないものの、他の主要競合製品と同等以上の性能を発揮しています。

特筆すべき点

  • Eスポーツモードは通常モードと比べて0.1~0.6msの遅延改善を実現
  • 8K、4K、2K、1Kの各ポーリングレートで安定した性能を維持
  • 有線・無線で性能差が極めて小さく、接続方式を問わず高い性能を実現

まとめ

ATK Blazing Sky F1 Extremeは、ゲーミングマウスにおける最高峰の性能を備えています。

本体重量はわずか35gという軽量設計で、高性能PAW3950 Ultraセンサーを搭載。有線・無線どちらの接続でも最大8,000Hzのポーリングレートを実現し、1,000Hz設定時のバッテリー持続時間は実測約59時間を誇ります。

本体サイズは118.2×62.4×38.8mmのミドルサイズで、小型から中型の手に最適なフィット感をもたらします。

左右対称デザインと穴のないスムーズなボディに、アイスコーティング加工を施すことで、優れたグリップ感を実現しています。

Eスポーツモードでは最小3.8msの低遅延を達成し、接続方式を問わず安定した高性能を発揮します。

市場価格15,800円という手頃な価格設定でありながら、豊富な付属品と多彩な機能を搭載しています。

プロゲーマーから一般ユーザーまで、高性能なゲーミングマウスを求めるすべてのゲーマーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

[サンプル提供:株式会社ゲート]

購入方法と販売店

今回レビューしたマウス

形状はそのままでバッテリー容量を500mAhに

増量したモデルはこちら

公称スペック

項目仕様
本体サイズ118.2 × 62.4 × 38.8 mm (D×W×H)
重量35g ±2g(ケーブル除く)
センサーPAW3950 Ultra
DPI範囲10-30,000 DPI(最大42,000 DPIまでオーバークロック可能)
トラッキング速度最大750 IPS
最大加速度50G
ポーリングレート最大8,000Hz(有線/無線)
メインスイッチオムロン製オプティカルマイクロスイッチ(7,000万回クリック耐久)
制御チップNordic 52840
接続方式USB Type-C / 2.4GHzワイヤレス
バッテリー容量EXTREME 200mAh
バッテリー持続時間約60時間(1,000Hz動作時)
ボタン数メインボタン2個、サイドボタン2個、ホイール1個
表面加工アイスフィーリングコーティング
LOD調整範囲0.7mm-1.7mm(0.1mm刻み)

執筆者

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Gear MetriX 主筆|Aimerz+|GEARZGG|
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