レビュー RAZERの超高級ワイヤレスゲーミングマウス VIPER MINI Signature Edition
VIPER MINI Signature Edition ワイヤレスゲーミングマウス
接続方式 | 無線 / 有線 両方可能 |
ケーブル | 着脱式USB Type-C パラコートケーブルが付属 |
センサー | Razer Focus Pro 30Kオプティカルセンサー |
スイッチ | 第3世代Razer オプティカルマウススイッチ |
サイズ | 長さ119mm、幅62mm、高さ39mm |
重量 | 約49g |
DPI | 50-30000 DPI (50刻みで設定可) |
ポーリングレート | 最大8000㎐ |
クリックレスポンスタイム | 設定不可 |
LOD | 低い・ミディアム・高の三段階で設定可能 |
Motion Sync | 設定不可 |
購入方法と販売店
RAZER VIPER MINI Signature Editionについて
RAZER VIPER MINI SEは、高評価を得ている従来のRAZER VIPER MINIをベースに開発された高級ゲーミングマウスです。この「Signature Edition」は、VIPER MINIの人間工学に基づいた快適な形状を継承しつつ、さらなる進化を遂げています。特筆すべきは、軽量化と高性能化の見事な両立です。
従来のプラスチック素材に代わり、最先端のマグネシウム合金製シェルを採用することで、驚異的な軽量化を実現しています。マグネシウム合金は、その優れた強度と軽さで知られており、航空宇宙産業でも広く使用されている高性能素材です。この素材をRAZER VIPER MINI Signature Editionに採用することで、マウスの重量を大幅に削減しつつ、同時に耐久性と剛性を向上させるという、一見相反する目標を見事に達成しました。
マグネシウム合金の採用は単なる軽量化だけでなく、マウスの操作性にも大きな影響を与えています。軽量化により、ユーザーは長時間のゲームプレイ中でも疲労を感じにくくなり、より正確で素早い動きが可能になりました。
- 軽量設計: 約49gの軽さで、長時間の使用でも疲労を軽減。マグネシウム合金シャーシにより、耐久性と軽量性を両立しています。
- 高性能センサー: Razer Focus Pro 30Kオプティカルセンサーを搭載し、最大30,000DPIに対応。高速かつ精密な操作を実現します。
- ポーリングレート: HyperPolling Wireless技術により、最大8,000Hzのポーリングレートを達成。入力遅延を最小限に抑え、瞬時の反応が求められるゲームプレイに最適です。
- カスタマイズ可能なボタン: Razer Synapseソフトウェアで、ボタン割り当てやDPI設定を自由にカスタマイズ。最大5つの感度ステージを設定でき、プレイスタイルに合わせた調整が可能です。
- 付属品: パッケージにはPTFEマウスソールセットとCorning Gorilla Glass 3製マウスソールが含まれ、さらなるカスタマイズが可能。3年間の保証付きで安心して使用できます。
RAZER VIPER MINI SEは、一般的なワイヤレスゲーミングマウスとは一線を画しています。丁寧に加工されたマグネシウムシェルで構成された本体と、それを収める重厚で厳重なケースが特徴です。もはやただのゲーミングマウスにとどまらず、希少価値のある観賞用の超高級品としての位置づけも納得の逸品といえるでしょう。
動画
付属品
RAZER VIPER MINI SEには、豊富な付属品が同梱されており、ユーザーの使用体験を最大限に高めるよう配慮されています。これらの付属品は、マウスの性能を最大限に引き出し、快適な使用環境を整えるのに役立ちます。
- RAZER VIPER MINI SE 本体:革新的なマグネシウム合金製シェルによる超軽量設計
- USB-A to USB-C ケーブル:高速充電と安定した有線接続を実現する柔軟性に優れたケーブル
- Razer HyperPolling Wireless Dongle(Razer Viper Mini Signature Edition用):超低遅延で安定した無線接続を提供する最新技術搭載
- PTFEマウスソールセット:低摩擦で滑らかな動きを実現する高性能な交換用ソール
- Corning Gorilla Glass 3製マウスソール:耐久性に優れ、高速かつ正確な動きを可能にする高品質ガラスソール
- アルコールティッシュ2枚:スケートやグリップテープ貼付前の表面クリーニング用
- マイクロファイバー製クリーニングクロス:マウス本体の日常的なメンテナンス用
これらの豊富な付属品により、ユーザーは購入後すぐにRAZER VIPER MINI SEの性能を最大限に活用できます。マウスの機能を十分に引き出し、快適な操作環境を整えることで、ゲーミング体験をさらに向上させることができるでしょう。
外見
上面
底面
形状
- 左右対称形状:多様な手のサイズとグリップスタイルに適応する左右対称デザイン。小~中サイズの手に最適で、特につかみ持ちやつまみ持ちに適しています。
- シルエット:本体中央部が最も高く、後部に緩やかな隆起があり、手のひらにフィット。クロー、フィンガーティップを含む様々なグリップスタイルに対応。
- 底部ボタン:底面に電源兼DPI変更ボタンを1つ配置。
RAZER VIPER MINI SEは、エルゴノミクス形状のマウスと比較して際立つ特徴を持っています。エルゴノミクス形状のマウスが特定の持ち方を誘導するのに対し、RAZER VIPER MINI SEはより柔軟なアプローチを採用。この柔軟性により、ユーザーは自然な手の位置でマウスを操作でき、長時間の使用でも快適さを維持できます。さらに、この設計は様々なゲームジャンルやプレイスタイルに適応し、幅広いユーザーのニーズに応えます。
この高い自由度は、多様なユーザーのニーズに応える上で大きな利点です。個人の手の大きさ、形、握り方は千差万別であり、一つの固定的な形状ですべてのユーザーを満足させるのは困難です。RAZER VIPER MINI SEは、この課題に対して柔軟な解決策を提供しています。
センサー位置
- センサー:最新のRazer Focus Pro 30Kオプティカルセンサーを搭載し、最大30,000 DPIまでの可能です。
RAZER VIPER MINI SEのセンサー位置は、マウス本体のほぼ中央に設計されています。この配置は、多くのユーザーにとって直感的で使いやすい位置となっています。筆者の手の大きさでは、マウスを握った時の親指と小指のちょうど真横に来る位置にセンサーがあり、非常に意識しやすい場所です。これにより、精密な動きや素早い反応が求められるゲームプレイ時に、より自然な操作感を得ることができます。
正面
後面
メインボタン
- 滑らかな凹状のガイドデザイン:メインボタンに施された独自の凹状形状が、人差し指と中指の自然な配置を誘導。この設計により、直感的で精密な操作が可能になり、長時間のゲームプレイでも指の疲労を軽減しつつ、高精度の操作を維持できます。
- デザイン:メインボタンが左右シェルを覆う構造。端に指を置くスタイルのユーザーにも適し、自然な手の位置で効率的かつ正確なクリックが可能。
- クリック感:第3世代Razerオプティカルマウススイッチを採用。やや硬めながら明確な反応と歯切れの良さが特徴。
- トラベル:短いプリトラベルと短いポストトラベルを組み合わせることで、クリック時の反応性と操作感を最適化しています。
剛性
- 高級素材: 高級マグネシウム合金を採用し、プラスチック製マウスを超える強度と軽さを実現
- 精密な3D設計: 最適化された肉抜き加工により、強度を維持しつつ不要な部分を削減
- 驚異的な軽さ: わずか49gの重量を達成しながら、激しいゲームプレイにも耐える耐久性を確保
- 高品質な操作感: クリック時や握った時に軋みやたわみを感じさせない優れた感触
RAZER VIPER MINI SEは、最先端の設計技術と素材選択により、軽量性と堅牢性を両立させた革新的なゲーミングマウスです。高級マグネシウム合金を採用し、従来のプラスチック製マウスでは実現不可能だった強度と軽さを実現しています。
精密な3D設計による最適化された肉抜き加工は、不要な部分を徹底的に削ぎ落としながら、必要な強度を維持しています。その結果、わずか49gという驚異的な軽さを達成しつつ、激しいゲームプレイにも耐える耐久性を確保しています。
左側面
右側面
コーティング
コーティングの改善余地:RAZER VIPER MINI SEは特殊な滑り止めコーティングを謳っていますが、実際の効果は期待を下回ります。グリップ力を高めるため、グリップテープの追加をお勧めします。この点についてRAZERも配慮しており、専用のグリップテープを付属しています。
グリップテープにより、マウスのホールド力が大幅に向上し、長時間のゲームプレイでも安定したコントロールが可能になります。好みや使用環境に合わせて適切なグリップテープを選べば、さらに快適な使用感が得られるでしょう。サードパーティー製のグリップテープも有効な選択肢です。
おすすめのサードパーティーグリップテープ
ロゴデザイン
- ロゴデザインの魅力:左メインボタンに「RAZER」のロゴが配置されており、洗練されたデザインが所有欲を刺激します。これらのロゴは単なる装飾以上の意味を持ち、ブランドの個性と品質へのこだわりを象徴しています。
サイドボタン
RAZER VIPER MINI SEのサイドボタンは、使いやすさを重視した設計が特徴です。適度に突出した角張ったデザインにより、ユーザーの親指が自然に触れる位置に配置されています。サイドボタンは浅めのクリック感を持ち、この形状によって視覚的な確認なしでも触感だけで正確に操作できます。さらに、ボタン表面の微細な凹凸加工が指先の滑りを防ぎ、確実なクリックを可能にします。
こういった細部へのこだわりにより、ゲーム中の素早い操作や長時間の使用でも、ストレスフリーで正確な入力が実現されています。
スクロールホイール
RAZER VIPER MINI SEのスクロールホイールは、高級マウスにふさわしくアルミ製です。このホイールには、ローレット加工による凹凸が施され、滑り止め効果を高めています。しかし、実際は手汗の多い方にとっては、このアルミ製ホイールでも十分なグリップ力が得られない可能性があります。
スクロールホイールの高さは、使いやすさと操作性を重視して、低めに配置されています。この配置により、指の動きが最小限に抑えられ、素早く正確なスクロール操作が可能となります。
スクロールは、1ノッチごとに明確な「カチカチ」感はありません。代わりに、弱い抵抗感があり、軽い感覚でスムーズにスクロール操作をすることができます。これにより、長時間の使用でも指の疲労を軽減できる可能性があります。
一方、ホイールのクリックは明確にカチカチとしたクリック感で入力することができました。この明確なフィードバックにより、誤操作を防ぎ、正確な入力が可能となります。
スイッチ
第3世代Razer オプティカルマウススイッチの主な特徴
RAZER公式サイトによると第3世代Razerオプティカルマウススイッチは、以下の特徴を持ち合わせています。
- 第3世代Razerオプティカルマウススイッチの特徴
- Razerが開発した最新のマウススイッチ
- 応答時間:0.2ms(非常に高速)
- 耐クリック回数:9,000万回
- チャタリングの問題を排除
- 耐久性とスピードを兼ね備える
- Razerが開発した最新のマウススイッチ
- スイッチの動作原理
- 光学技術を使用
- クリック時に赤外線が通過し、電気信号を送信
- 従来のメカニカルスイッチの3倍の速さでアクチュエーション
重量
RAZER VIPER MINI SEは、わずか48.3gという驚異的な軽さで高い剛性を実現しています。この重量は、現代のゲーミングマウスにおいて画期的な軽量化の成果と言えるでしょう。同クラスの競合製品と比べても、その軽さは際立っています。
軽量化の鍵は、最先端のマグネシウム合金製シェルの採用と、マウスシェルの大胆な肉抜き加工にあります。マウスの構造強度を維持しつつ、可能な限り素材を削ぎ落とす設計が施されています。この精密な加工により、マウスの各部位から余分な重量が徹底的に取り除かれました。結果として、驚異的な軽さと卓越した操作性を兼ね備えた、ゲーミングマウスが誕生しました。
おすすめの持ち方
RAZER VIPER MINI SEは、その洗練された左右対称デザインにより、幅広いユーザーに適したマウスとなっています。特筆すべきは、その大きさが小~中サイズの手に最適化されている点です。本体の形状は、人間工学に基づいて設計されており、中央部が最も高く、後部に緩やかな隆起を持つことで、手のひらに自然にフィットします。
RAZER VIPER MINI SEは多様なグリップスタイルに対応しています。パームグリップ、クローグリップ、フィンガーティップグリップなど、個人の手の大きさ、形、握り方は千差万別です。一つの固定的な形状ですべてのユーザーを満足させることは困難ですが、このマウスはユーザーの好みや習慣に合わせて快適に使用できます。さらに、この高い適応性により、長時間のゲームプレイでも疲労を軽減し、一貫して快適な操作感を提供します。
- 左右対称形状の特徴
- 多様な手のサイズとグリップスタイルに適応する左右対称デザインを採用
- 小~中サイズの手に最適化されており、特につかみ持ち(クローグリップ)やつまみ持ち(フィンガーティップグリップ)に適している
- シルエットの特徴
- 本体中央部が最も高く設計され、手の自然な曲線に沿う形状
- 後部に緩やかな隆起があり、手のひらに心地よくフィット
私自身の経験から言えば、手の大きい人間として、このRAZER VIPER MINI SEは特に「つまみ持ち」(フィンガーティップグリップ)に非常に適していると感じました。マウスの小ぶりなサイズと軽量性が、素早く正確な動きを可能にし、長時間のゲームプレイでも疲労を感じにくいのが特徴です。
バッテリーライフ
RAZER VIPER MINI SEのバッテリーライフは、無線接続時に公称値で最大60時間の持続時間を実現しています。HyperPolling Wirelessモードでは、最大12時間の使用が可能です。実際の使用テストでは、最も電力を消費する設定の一つである8,000Hzのポーリングレートでも、11時間の連続使用が可能でした。
この結果は一般的な使用環境下での実測値ですが、ユーザーの使用パターンや設定により多少の変動があり得ます。この優れたバッテリー性能により、充電の頻度が減り、途切れのないゲームプレイや作業が可能になります。さらに、ポーリングレートを低く設定すれば、消費電力が抑えられ、より長時間の使用が期待できます。
レシーバー
RAZER VIPER MINI SEには、8Kのレシーバーが標準で付属しています。高性能な8Kレシーバーが最初から装備されているため、ユーザーは追加購入することなく、最高のパフォーマンスを即座に体験できます。
RAZER SYNAPSE
RAZER VIPER MINI SEは、インストール型ソフトウェア「RAZER SYNAPSE」に対応しています。
このソフトウェアを使用することで、DPI調整、ボタン割り当て、ポーリングレート設定、LEDカスタマイズなど、マウスの機能を最大限に活用するための豊富なオプションを設定できます。
他のマウスとの比較
RAZER VIPER MINI SE vs PRO X SUPERLIGHT 2
RAZER VIPER MINI SEは、小~中サイズの手に最適な小型のゲーミングマウスです。同じ左右対称形状で絶大な人気を誇るPRO X SUPERLIGHT 2と比較してみましょう。
デザインと形状
- RAZER VIPER MINI SE:長さ119mm、幅62mm、高さ39mmの小~中サイズの手に適した左右対称デザイン。独特の曲線が手にフィットし、多様なグリップスタイルに対応。左右サイドが強くくびれ、上から下にかけて「V」字型に緩やかに細くなる特徴的な形状。
- PRO X SUPERLIGHT 2:RAZER VIPER MINI SEより一回り大きく、縦長のデザイン。中~大サイズの手に適している。サイドのくびれが緩やかで、ほぼ直線的な側面を持つ。
スイッチとクリック感
- 両モデルとも光学式スイッチを搭載し、チャタリングを防止。
- RAZER VIPER MINI SE:第3世代Razer オプティカルマウススイッチを採用。やや硬めながら明確な反応と歯切れの良さが特徴。
- PRO X SUPERLIGHT 2:ロジクール独自のハイブリッド光学式スイッチ「LIGHTFORCE」を搭載。クリック感は硬め。
重量とバランス
- RAZER VIPER MINI SE:実測48.3gの軽量設計。重心が中央にあり、バランスの取れた重量分布を実現。
- PRO X SUPERLIGHT 2:63.0gとやや重めだが、優れた重量バランスを持つ。全体的に均一な重量分散が特徴。
コーティングと素材
- RAZER VIPER MINI SE:高品質のマグネシウム合金を採用。特殊な滑り止めコーティングを謳っていますが、実際の効果は期待を下回ります。グリップ力を高めるため、グリップテープの追加をお勧めします。
- PRO X SUPERLIGHT 2:滑り止め効果のあるマットコーティングを採用。汗や皮脂による汚れが目立ちにくい表面処理が施されています。
入力遅延測定
ゲーミングマウスの性能評価において、入力遅延の測定は極めて重要です。当サイトでは、LDATを使用してマウスの入力遅延を計測しています。具体的には、マウスクリックからマズルフラッシュが発光するまでの時間を高精度で測定します。この方法により、マウスの実際の応答性能を客観的かつ相対的に評価できます。当サイトでは、この測定の最小値と平均値を掲載しています。
しかし、マウスの総合的な評価には、入力遅延だけでなく、前述の形状、重量、ボタン配置なども考慮する必要があります。LDATの結果と他の要素を総合的に分析することで、より自分に適したゲーミングマウスを見つけることができるでしょう。
条件
項目 | 備考 |
CPU | Ryzen 9 7950X3D |
Mother Board | ASRock B650 livemixerを使用。マウスはLightning Gamingポートに接続 マウス以外のUSB機器は接続せず、キーボードはBluetooth接続 |
GPU | RTX3090 |
Display | Dell AW2524HF |
Game | VALORANTの射撃演習場で測定。設定はフルスクリーンモード、ローインプットバッファモードをオン、Nvidia Reflex Low LatencyはOn + Boost。 垂直同期はオフ、グラフィック設定は低。 |
Mouse DPI | 800固定 |
Mouse Polling Rate | 1000Hzからスタートし、最大8Kまで測定 |
デバウンスタイム | 変更できるものは最小値に設定 |
クリック回数 | 100回 |
Receiver Firmware | 1.4.0.0 |
Mouse Firmware | 1.4.0.0 |
Motion Sync | オン |
入力遅延 – 平均値
RAZER VIPER MINI SEの平均値の入力遅延結果について、
- RAZER VIPER MINI SEの遅延は、比較対象の中では最も高い値を示していますが、これは決して悪い結果ではありません。比較対象が最速クラスのゲーミングマウスであることを考慮すると、RAZERの性能は一般的なゲーミングマウスとしては十分に競争力があると言えます。
- 有線接続と無線接続の差がわずかであることは注目に値します。これは、RAZER VIPER MINI SEの無線技術が高度に最適化されていることを示唆しています。
- ポーリングレート(1Kから8K)による遅延の違いも比較的小さく、ユーザーにとって実感できる差はほとんどないでしょう。
総合的に見て、RAZER VIPER MINI SEは、最速のゲーミングマウスには及ばないものの、一般的なゲーミング用途には十分な性能を持っていると評価できます。無線技術の最適化や一貫した性能は、多くのゲーマーにとって魅力的な特徴となるでしょう。
入力遅延 – 最小値
RAZER VIPER MINI SEの最小値の入力遅延結果について、
- 最小入力遅延値では、RAZER VIPER MINI SEは比較対象の中で最も高い値を示していますが、これは必ずしも悪い結果ではありません。比較対象が最速クラスのゲーミングマウスであることを考えると、RAZERの性能は一般的なゲーミングマウスとして十分に競争力があります。その差は、実際の使用ではほとんど感じられないレベルでしょう。
- 興味深い点は、RAZER VIPER MINI SEの有線接続と無線接続の差がわずかなことです。これは、RAZERの無線技術が高度に最適化されていることを示唆しており、多くのユーザーにとって魅力的な特徴となるでしょう。
- ポーリングレート(1Kから8K)による遅延の違いも比較的小さく、ユーザーが実感できる差はほとんどないと考えられます。これは、RAZERが異なる設定でも一貫した性能を提供していることを示しています。
また、マウスの選択には遅延だけでなく、ユーザーの好み、使用環境、そして他の機能(重量、形状、ボタン配置など)も考慮することが重要です。
まとめ
RAZER VIPER MINI SEは、ここ一年で登場したゲーミングマウスの中でも超高級なワイヤレスゲーミングマウスです。マグネシウム合金製シェルによる49gという驚異的な軽量化と堅牢性の両立、最大30,000 DPIのセンサーと8,000Hzのポーリングレートによる高性能、そして左右対称形状による多様なグリップスタイルへの対応など、多くの優れた特徴を備えています。
しかし、完璧な製品ではありません。実使用にあたってはコーティングの効果や、アルミ製スクロールホイールのグリップ力に関して、改善の余地があります。また、高価格帯の製品であることも考慮すべき点です。
総合的に評価すると、RAZER VIPER MINI SEは以下のような特徴を持つユーザーに特におすすめです。
- 希少性と美的価値を兼ね備えた、コレクター向けの超高級ゲーミングマウスを求めている人
- 軽さと高性能を求めるプロゲーマーや熱心なゲーマー
- 長時間のゲームプレイでも疲れにくいマウスを探している人
- 最新のテクノロジーと革新的なデザインに価値を見出す人
- 小~中サイズの手を持つ人、特につかみ持ちとつまみ持ちを好む人
RAZER VIPER MINI SEは、確かに高価ですが、その革新的な設計と高性能は、多くのゲーマーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。ただし、購入を検討する際は、自身のニーズ、予算、そして使用環境をよく吟味することをおすすめします。このマウスは、最高峰の性能を求める熱心なゲーマーにとっては素晴らしい選択となりますが、すべてのユーザーにとって最適というわけではありません。個々のニーズに合わせて、慎重に検討することが重要です。
最後に、RAZER VIPER MINI SEの初回発表から1周年を迎えた2024年10月17日、RAZER VIPER MINI SEのホワイトエディションが発表されました。従来のブラック一色からホワイトが加わり、選択肢の幅が広がりました。このホワイトモデルは、従来のデザインに新たな印象を与え、非常に魅力的な外観となっています。
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