シングルレビュー：WALLHACK MO-001
GMX
Gear MetriX
シングルレビュー：PADSMITH Temple of Dreams
GMX
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レビューサンプル提供は、PADSMITH JAPAN様より頂きました。心より感謝申し上げます。
この記事では、PADSMITH Temple of Dreamsをレビューしていきます。
PADSMITH
Temple of Dreams
PADSMITH Temple of Dreamsは、横方向(X-axis)がバランスタイプに属するゲーミングマウスパッドです。
表面硬度は45のMID・裏面硬度は42のSOFT(タイプE2で測定)でした。硬すぎず柔らかすぎない表面硬度とほんの少しだけ沈むベースの組み合わせで。わずかなストッピングアシストが得られます。
裏面のベースにあるデボス加工の影響で、硬度にバラつきが生じてしまっています。
エッジのパイピングやステッチ処理が非常に丁寧です。マウスが乗り上げたり引っかかる心配はありません。
ごく一部のアームカバーを除いて、ほとんどのアームカバーとの相性がよく、引っかかることなく快適に使えます。
国内では、PADSMITH JAPANより2024年3月14日に発売されました。
評価
B Tier (S/A/B/C/D) – 24/04/19
滑り具合(動摩擦力 – GMX基準)
横方向(X-axis)基準でBalance-Control
硬度(タイプE2で測定 / Extrasoft ⇒ Verysoft ⇒ Soft ⇒ Mid ⇒ hard ⇒ Veryhard ⇒ Extrahard)
表面硬度45 : MID / 裏面硬度42：SOFT
表裏硬度類似硬度マウスパッド：Gamesense Radar 4mm / Fnatic Gear FOCUS 3 / LA ONDA BLITZ PURPLE HARD
硬さのばらつき(S/A/B/C/D)
Cランク：デボス加工の影響で、場所によって硬さにバラつきがある
スペック(公称)
| SURFACE | 高い動的および静的摩擦を提供し 最大のコントロールを可能にする 当社独自のメッシュ生地 |
| BASE | オープンセルPUベース |
| サイズ | 490x420x4.0mm |
注意点
- 裏面のベースにあるロゴのデボス加工があります。
- PRO X SUPERLIGHT 2のような面積の広いソールでは、先述のデボス加工の凹凸をまったく感じなくて実使用に問題ありません。
- ドットやドーム形状のいわゆる点または汎用ソールを装着したマウスを滑らせると、滑りのムラや裏面の凸凹が手に伝わってよくわかります。
メモ
- 弱粘着性のあるベースの防滑性能は、ベースの汚れ等に左右されるので、防滑性能が劣ってきたと感じたら、マウスパッドの裏面と机の上をウエットティッシュで拭いて清浄に保つようにするといいでしょう。
- デザインは1種類のみの展開です。
- サイズも490x420x4.0mmのみです。
結論から
- 切り返し前(往路)の初動の重さ(最大静摩力)は3方向とも“やや重たい”でした
- 切り返し後(復路)の初動の重さ(最大静摩力)は3方向とも“普通”でした
- 3方向とも切り返し前(往路)も切り返し後(復路)も滑り具合(平均動摩擦力)具合は、バランスタイプのマウスパッドでした
- 適度な抵抗感とスムーズさを兼ね備えており、精密なマウス操作が可能なバランスタイプのマウスパッドです
- 表面硬度は45のMID・裏面硬度は42のSOFT(タイプE2で測定)でした
- 中間層裏面に施されているロゴのデボス加工の影響で、場所によって沈み込み具合や硬度が異なり、凸凹とした感覚が手に伝わってくるので汎用ソールとの相性はあまりよくないです
- PRO X SUPERLIGHT 2のような、とても面積の広いタイプのソールであれば、裏面の凸凹は感じないの問題なさそうです
- エッジのパイピングやステッチ処理が非常に丁寧で、マウスが乗り上げたり引っかかる心配はありません
- 四角形のベースの辺に対して、表面組織の向きや格子状の構造が斜めになっていたり歪んだりせず、直角に表面組織が貼り合わされている点も素晴らしいです
| マウスパッド名 | 表面硬度 (タイプE2で測定) | 裏面硬度 (タイプE2で測定) | 横方向(X-axis)の滑り具合 |
|---|---|---|---|
| PADSMITH Temple of Dreams | 45:MID | 42：SOFT | バランス |
| Logicool G640s | 51:MID | 50:MID | スピードバランス |
| Logicool G740 | 52:MID | 49:MID | スピードバランス |
| Razer GIGANTUS V2 | 58:HARD | 58:HARD | スピードバランス |
| Steelseries QcK Edge | 50:MID | 52:MID | スピードバランス |
| Steelseries QcK HEAVY | 55:HARD | 54:HARD | スピード |
外見から確認
PADSMITH Temple of Dreamsの外見について簡単に述べていきます。
梱包状態
PADSMITH Temple of Dreamsはフラットパッケージに梱包されていました。フラットパッケージの中に半透明の袋にマウスパッド本体が封入されておりました。巻き癖や反りがないので開封してすぐにフラットな状態ですぐに使いはじめることができます。
表面組織の質感
PADSMITH Temple of Dreamsは、「高い動的および静的摩擦を提供し、最大のコントロールを可能にする当社独自のメッシュ生地を使用しています：PADSMITH JAPANより引用」とのことで、横方向(X-axis)はとてもサラサラとした手触りです。縦方向(Y-axis)もサラサラですが、指でなぞったときに横方向(X-axis)よりも抵抗を感じました。撚糸が適度な遊間を保ちつつ編まれている基本的な表面組織があり、その上に薄くて光沢がある撚糸がもうひとつ別のパターンで編まれています。そのパターンや光沢は肉眼でもわかります。
ベースの辺に対して表面組織の向きや格子状の構造が斜めになっていると、マウスの操作感に均一ではなく部分的な差が生じる恐れがあるのですが、四角形のベースの辺に対して、表面組織の向きや格子状の構造が斜めになっていたり歪んだりせず、直角に表面組織が貼り合わされている点が素晴らしいです。
ベース
先述したとおり、中間層裏面に施されているロゴのデボス加工が全体に施されているのが分かります。場所によって沈み込み具合や硬度が異なり、凸凹とした感覚が手に伝わってくるので汎用ソールとの相性はあまりよくないです
PADSMITH Temple of Dreamsの中間層底面に施されている防滑処理は、非常に高い性能を持っています。筆者の環境(Flexispotメラミン化粧板ブラック天板・IKEAメラミン仕上げ天板トロッテン)で、任意の設置位置からずれることはありませんでした。
アームカバー相性
| アームカバー名(順不同) | 相性 | 補足 |
| REJECT アームカバー | ◎ | 滑らかに滑って相性がよい |
| Pulsar Gaming Gears eS アームスリーブ | ◎ | 滑らかに滑って相性がよい |
| CW-X アームカバー | ◎ | 滑らかに滑って相性がよい |
| WALLHACKアームスリーブ | ◎ | 滑らかに滑って相性がよい |
| EADALIアームカバー | × | 縦方向(Y-axis)の相性が良くない |
| Vancer アームカバー (サイズ3XLのみVancerマウス付属) | ◎ | 滑らかに滑って相性がよい |
過去のレビュー記事はこちら
ファーストインプレッション：REJECT GAMING ARM SLEEVE
過去のレビュー記事はこちら
ファーストインプレッション：ウォールハック アームスリーブ
ここから先を読む前に
ここから先は、結論で述べた内容を説明するために初動と滑りについて評価しつつ、他のマウスパッドと詳しく比較していきますが、内容が少しずつ難しくなると思うので摩擦に関する単語や分かったことについて簡単にまとめた補足ページをここに置いておきます。書いてある内容などがもし分からなかったら、下記のページを別タブで開きながら続きを読んでいただければ幸いです。
トピック：マウスパッドの摩擦係数と摩擦力
また、専門的な単語を極力避けるために以下のように置き換えます。
- 最大静摩擦係数は、初動の重さ係数(最大静摩係数)
- 最大静摩擦力は、初動の重さ(最大静摩力)
- 平均動摩擦係数は、滑り具合の係数(動摩擦係数)
- 平均動摩擦力は、滑り具合(動摩擦力)
- 平均動摩擦力の標準偏差は、表面の粗さまたは滑り心地の滑らかさ
摩擦測定は横方向・縦方向・斜め45度方向の3方向ごとに、マウスが止まっている状態から動かしたシーンを想定した切り返し前(往路)と、動いている状態から反対方向へ切り返した、切り返し後(復路)の２つのパターンで測定しています。
なお、滑りの評価は係数が一定であることが分かったので滑り具合の係数(動摩擦係数)で行います。
初動の重さ係数(最大静摩係数)は、荷重を大きくすれば同係数が小さくなることが実験から分かったので、初動の評価は荷重150gの条件で測定された初動の重さ(最大静摩力)で評価していきます。
- 初動の重さ(最大静摩力)のタイプと順序
-
初動 初動の重さ(最大静摩力)のタイプ ↑ とても軽い 軽 軽い 普通 重たい 重 とても重たい ↓ 極めて重たい
Q
- 滑り具合(平均動摩擦力)のタイプと順序
-
滑り 滑り具合の係数(平均動摩擦係数)のタイプ ↑ スピード 軽 スピードバランス バランス バランスコントロール コントロール ハイコントロール 重 ウルトラコントロール ↓ スーパーウルトラコントロール
Q
初動と滑り具合の評価
- 切り返し前(往路)の初動の重さ(最大静摩力)は3方向とも“やや重たい”でした
- 切り返し後(復路)の初動の重さ(最大静摩力)は3方向とも“普通”でした
- 3方向とも切り返し前(往路)も切り返し後(復路)も滑り具合(平均動摩擦力)具合は、バランスタイプのマウスパッドでした
