レビュー SPRIME PM1 ゲーミングマウス
PM1
接続方式 | 無線 / 有線 両方可能 |
ケーブル | 着脱式USB Type-C パラコードケーブル |
メインスイッチ | Omron Optical |
センサー | PAW3395 |
サイズ | 120.0×60.0x40.0mm |
重量 | 44±2g |
DPI | 最大26000DPIまで(50単位で調整可能) |
ポーリングレート | 最大8K対応の予定だが、別途専用レシーバーの購入が必要 |
LOD | 低と中の二段階で設定可 |
Motion Sync | 設定可 |
購入方法と販売店
メモ
- 手が小さい人におすすめ
- 小型軽量・エルゴノミクス形状
- ポーリングレート最大8K対応予定
- 別途専用レシーバーの購入が必須
- PAW3395センサーを搭載
- Omron光学スイッチ搭載
- インストール不要のウェブアプリ対応
動画
カラバリとコーティング
SPRIME PM1は、ホワイト・ブラック・レッドの3色展開です。コーティングは、手汗をかいてもすべりにくいマットコートを採用しており、グリップ力は良好です。
付属品
付属品には、Type-Cケーブル、1Kレシーバー、グリップテープ、交換用マウススケート、ステッカー、説明書一式が含まれています。
外見
上面
底面
SPRIME PM1は、人間工学に基づいたエルゴノミクス設計を採用した小型軽量マウスです。手の大きさに応じて、パームグリップ、クローグリップ、フィンガーティップグリップなど、個人の好みや使用状況に合わせて柔軟に持ち方を変えられます。
マウスの底面には、独特の形状に合わせて設計された専用スケートが装着されています。センサーはマウスの中心に配置され、電源のオン・オフスイッチも底面に設けられています。
正面
後面
マウスの正面を見ると、右から左にかけて緩やかなエルゴノミクス形状が確認できます。後面も同様に、非常に緩やかな曲線を描いています。
側面のデザインは、シェルがクリックエリアを挟み込む構造になっています。一般的な指の置き方をする人には問題ありませんが、クリック部分の端に指を置くような持ち方をする人にとっては、やや使いづらい可能性があります。PM1に搭載されているOmron Opticalスイッチは、「パキパキ」という歯切れの良い感触を提供します。
左側面
右側面
SPRIME PM1は、中央から前面にかけて緩やかな傾斜があり、人差し指と中指を自然に置ける設計です。中央後方が最も高くなっているため、手のひらに自然にフィットします。
マウス左側面の緩やかなくびれは、親指をそっと添えるのに適しています。一方、右側面はほぼまっすぐで、マウス本体が小型なため、手の大きい人には小指・薬指の置き場所が不足しがちです。これにより、指の定位置が定まらず、指先が余る可能性があります。ただし、持ち方や手の大きさは個人差が大きいため、実際に手に取って確認することをおすすめします。
コンパクトなマウス本体に比して、大きなサイドボタンが強く突出しています。これにより、親指で簡単にクリックできる、使い勝手の良いデザインとなっています。
SPRIME PM1のスクロールホイールは、やや低めの位置に配置されています。ノッチの感触は控えめで、カチカチとした感覚はあまり強くありません。
重量
SPRIME PM1の重量は実測値で44.6gでした。これは、肉抜きのない樹脂射出成形のマウス本体としては一般的な重さです。
持ち方
SPRIME PM1は、手が小さい方におすすめの人間工学に基づいたエルゴノミクス設計を採用した小型軽量マウスです。手の大きさに応じて、パームグリップ、クローグリップ、フィンガーティップグリップなど、個人の好みや使用状況に合わせて柔軟に持ち方を変えられます。
Logicool G703と形状比較
Logicool G703と比較すると、SPRIME PM1は一見似ているように思えるかもしれませんが、実際には両者の形状には違いがあります
- サイズと形状:SPRIME PM1は全体的にコンパクトな設計を採用しています。全長が短く、背の高さも低いため、手の小さいユーザーや指先でマウスを操作することを好むユーザーに適しています。
- エルゴノミクス設計:SPRIME PM1は、エルゴノミクス形状マウスに特有の傾斜が比較的緩やかです。これにより、様々な握り方に対応できる柔軟性が高まり、長時間の使用でも快適な操作感を維持できます。一方で、強い傾斜を好むユーザーには、やや物足りなさを感じさせる可能性があります。
- 側面デザイン:SPRIME PM1の左側面のくびれは、Logicool G703と比べてより緩やかな曲線を描いています。この設計により、親指のホールド感はやや弱くなりますが、その代わりに多様なグリップスタイルに対応しやすくなっています。また、この特徴は、マウスを持ち上げる際の安定性に影響を与える可能性があるため、使用感の好みが分かれるポイントとなるでしょう。
ウェブアプリ Sprime Pro
SPRIME PM1は、ウェブアプリ対応のため、PCに専用ソフトをインストールする必要がありません。Sprime ProでDPI、ポーリングレート、LOD等の設定が可能です。
入力遅延測定
ゲーミングマウスの性能評価において、入力遅延の測定は極めて重要です。当サイトでは、LDATを使用してマウスの入力遅延を計測しています。具体的には、マウスクリックからマズルフラッシュが発光するまでの時間を高精度で測定します。この方法により、マウスの実際の応答性能を客観的かつ相対的に評価できます。当サイトでは、この測定の最小値と平均値を掲載しています。
しかし、マウスの総合的な評価には、入力遅延だけでなく、前述の形状、重量、ボタン配置なども考慮する必要があります。LDATの結果と他の要素を総合的に分析することで、より自分に適したゲーミングマウスを見つけることができるでしょう。
条件
項目 | 備考 |
CPU | Ryzen 9 7950X3D |
Mother Board | ASRock B650 livemixerを使用。マウスはLightning Gamingポートに接続 マウス以外のUSB機器は接続せず、キーボードはBluetooth接続 |
GPU | RTX3090 |
Display | Dell AW2524HF 500Hz |
Game | VALORANTの射撃演習場で測定。設定はフルスクリーンモード、ローインプットバッファモードをオン、Nvidia Reflex Low LatencyはOn + Boost。 垂直同期はオフ、グラフィック設定は低。 |
Mouse DPI | 800固定 |
Mouse Polling Rate | 1000Hzからスタートし、最大8Kまで測定 |
デバウンスタイム | 変更できるものは最小値に設定 |
クリック回数 | 100回 |
入力遅延 – 平均値
入力遅延の平均値を考慮すると、有線モード(1K)では平均遅延が8.36msと、比較対象の中で最も高い値を示しましたが、Highspeed modeでは6.59ms、Competitive modeでは6.89msという結果を示し、どちらも有線モードを上回る性能を発揮しました。特筆すべきは、SPRIME PM1のHighspeed modeが、Logicool Pro X Superlight 2の無線4Kモード(6.28ms)に匹敵する性能を示したことです。これは、SPRIME PM1が高性能なワイヤレスマウスとして十分な競争力を持っていることを証明しています。
入力遅延 – 最小値
SPRIME PM1の最小遅延値テスト結果は、Highspeed mode wireless 1Kで3.90ms、Competitive mode wireless 1Kと有線1Kモードで4.10msを記録し、ワイヤレス性能、特にHighspeed modeの優位性が明らかになりました。
SPRIME PM1のHighspeed modeは、Logicool Pro X Superlight 2(無線1K)に次ぐ低遅延を実現しています。
これらの結果は、SPRIME PM1がワイヤレスモードで優れた低遅延性能を持ち、高性能ゲーミングマウスとしての潜在能力を証明しています。
Mouse Tester
WLmouse Beast Miniを精確に1インチ摺動させて、Mouse Testerでセンサーの動きを視ましたが、特に異常はありませんでした。
結論
SPRIME PM1は、手が小さい方向けに最適なエルゴノミクス形状を採用した小型軽量マウスです。約44グラムの軽量ボディと低遅延を両立し、ウェブアプリ対応により専用ソフトのインストールが不要で非常に便利です。
最大8Kのポーリングレートに対応予定ですが、現時点では別売りのレシーバーがまだ販売されていません。1K設定時の入力遅延結果から、PM1は多数のゲーミングマウスの中でトップクラスの低遅延性能を持つ可能性を秘めています。8K対応の実現が待ち遠しいところです。
[レビューサンプル提供:ふもっふのおみせ]
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