マイルドな滑り心地が特徴。AIM1初のガラスマウスパッド 叢雲 ガラスマウスパッド レビュー

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AIM1 叢雲 ガラスマウスパッド

AIM1はFPSゲーマー向けのゲーム周辺機器ブランドで、主にマウスとマウスパッドを展開しています。AndGAMER株式会社が運営するこのブランドは、エイム精度の追求に特化した製品開発を行っています。この度、AIM1から初となるガラスマウスパッド「叢雲」が登場。コントロール重視の性能が特徴とされています。

国内向けの販売はAIM1公式サイトで行われており、販売価格は12,980円と、ガラスマウスパッドとしては中庸な価格設定となっています。

コントロールタイプ ¥12,980 税込み価格 サイズ: 500×500(mm)

外観的特徴

表面
底面

叢雲 ガラスマウスパッドは、サラサラとした滑走面が特徴的で、肌への張り付き防ぎやすくアームカバーなしでも長時間快適に使用できます。

叢雲という名前は、群がり立つ雲という意味、気象学的には高積雲などを指しますが、三種の神器の一つ「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」にも使われた由緒あるお名前であります。

余談ではありますが、AIM1の製品ラインナップにおいて、初風、陽炎、叢雲、時雨、夕霧、霞といった製品名は旧大日本帝国海軍の駆逐艦の艦艇名から、また零などの名称は旧海軍の艦上戦闘機から採用されています。TGS2024での取材によると、各製品のコンセプトと由来となる艦艇の歴史やストーリーを照らし合わせ、名実ともに相応しいものを厳選して命名しているとのことです。

叢雲 ガラスマウスパッドの通常モデルは、歴代の初風と陽炎マウスパッドと同様、非常にシンプルなデザインを採用しています。左上にマウスパッド名「叢雲」、右下にAIM1ロゴのみを配置することで、洗練された印象を実現しています。本体カラーは「叢雲」という名にふさわしく、純粋なホワイトではなく、ホワイトとグレーが溶け合った雲のような深みのある色合いが特徴です。

本体カラーはホワイトのみの展開となっており、現在流行のアートワークモデルは本稿執筆時点で未発売です。

ただし、TGS2024のAndGAMER株式会社様のブースでは、coalowl x AIM1 叢雲の試作品がAIM1 時雨 ゲーミングマウスの試遊台に設置されていました。このことから、今後様々なアートワークモデルが展開される可能性が示唆されています。

底面全体には滑り止め効果のある凹凸ラバーが採用されています。このベースがデスク上にしっかりと密着し、マウスパッドの使用中の滑りやズレを防止。結果として、安定した操作環境を実現します。

サイズは500mm×500mmで、現代のゲーミングマウスパッドに求められる十分な大きさを備えています。これにより、広範囲のマウス操作や低感度設定のプレイヤーにも対応できます。

叢雲 ガラスマウスパッドは、製品の安全性と品質保持を最優先に考え、厳重なフラットパッケージで梱包されています。この特殊な梱包方法により、輸送中の破損リスクを最小限に抑えることができます。また、平らな形状を維持することで、製品の変形や歪みを防ぎ、高品質なガラスマウスパッドの特性を損なうことなく届けることが可能になっています。

さらに、この包装方法により自宅での安全な保管も容易になります。使用しないときは元のパッケージに戻して保管することで、製品を傷や汚れから守ることができます。

形状とエッジ

叢雲 ガラスマウスパッドの厚さは公称値は約3.5mmです。実測値では、防滑の凹凸ベース込みで合計3.75mmとなります。このガラスマウスパッドは丸みを帯びたラウンドエッジを採用しており、薄さと角の丸さにより、エッジ部分が手首や腕に与える圧力や不快感を最小限に抑えています。この設計により、長時間の快適な使用が可能になります。さらに、叢雲 ガラスマウスパッドはある程度、軽量なため、持ち運びや設置位置の調整、デスクスペースの清掃が特に容易になっています。

カッターマットの方眼を基準に、叢雲 ガラスマウスパッドの水平・垂直方向の歪みを目視で慎重に確認しました。複数の角度から観察し、光の反射具合も考慮しながら詳細に検証しましたが、いかなる変形や歪みも見られませんでした。この結果は、叢雲 ガラスマウスパッドの製造過程における高い品質管理と精度の高さを示しています。

表面組織と底面

表面組織
底面

叢雲 ガラスマウスパッドの滑走面は、熱処理された強化ガラスにより耐久性が向上しています。マットでサラサラとした手触りの表面は極めて滑らかに仕上げられ、ガラスマウスパッドの中ではやや遅めの滑走面に調整されています。これにより、高速な動きや急激なフリック、トラッキングに対してマイルドな応答性を示します。ガラスマウスパッド特有の乾いた感触と相まって、非常にスムーズな操作感を実現しています。

底面全体に滑り止め効果のある凹凸ラバーを採用しています。このベースがデスク上にしっかりと密着し、マウスパッドの使用中の滑りやズレを防止します。この設計によって、デスクの表面を傷つけることなく、長期間にわたって快適で安定した使用が可能となります。

ゲーミングマウスパッドの防滑性能の重要性

  • 防滑性能の高いマウスパッドは、プレイヤーが激しくマウスを操作しても、マウスパッドの位置がズレません。これによりマウスの動きが正確に反映され、マウスの操作やエイムの精度が向上します。
  • 特にFPSやMOBAなど、瞬時の反応が求められるゲームでは、マウスパッドのズレが致命的なミスを引き起こす可能性があります。

アームカバー(スリーブ)との相性

代表的なアームカバー(スリーブ)との相性は以下の通りです。

アームカバー(スリーブ)相性
CW-X アームカバー
Pulsar Gaming Gears eS アームスリーブ
REJECT GAMING ARM SLEEVE
KIBU Gear 布特化両面アームカバー for Gaming – 表面
KIBU Gear 布特化両面アームカバー for Gaming – 裏面
AIM1 Sleeve
WALLHACK ARM SLEEVE
D-GLOW アームカバー
Eadali アームカバー
◎:最適 ○:適する △:やや適する ×:不適

アームカバーを着用する利点

  • 摩擦の低減が挙げられます。アームカバーを着用すると、腕とマウスパッド間の摩擦が減少し、マウス操作がよりスムーズになります
  • 汗などの水分による操作性低下を防止する役割があります。長時間のゲームプレイ中に発生する汗は、手や腕がマウスパッドにくっつく原因となり、操作性を低下させます。アームカバーは汗を吸収し、腕の滑りを防ぐことで、安定した操作感を維持します
  • アームカバーはマウスパッドの保護にも一役買います。汗や皮脂がマウスパッドに直接付着するのを防ぎ、マウスパッドの耐久性を延ばす効果が期待できます

静動摩擦測定

Q
静動摩擦測定条件と免責事項等について(クリックで開きます)

当サイトでは、マウスパッドの滑り性を定量的に評価するため、多機能型静動摩擦測定機と専用の治具、布マウスパッドはESPTIGER ARC2、ガラスマウスパッドはNitro Factory ACZ-Fを使用して摩擦データを測定しています。この高精度な機器により、マウスパッドの表面特性を詳細に分析することが可能となりました。

初動と滑りの評価を行い、他のマウスパッドと比較していきます。また、摩擦係数や硬度などの要素も考慮に入れ、総合的な評価を提供します。内容が徐々に専門的になるため、摩擦に関する用語や重要なポイントをまとめた補足ページを用意しました。このページでは、測定方法や結果の解釈についても詳しく説明しています。

測定に使用している装置はこちら
多機能型静動摩擦測定機 TL201Tt
多機能型静動摩擦測定機 TL201Tt
免責事項等について
免責事項・著作権
免責事項・著作権
測定条件
  • 摩擦測定は3方向(横方向・縦方向・斜め45度方向)で実施します。
  • 初動の評価に関しては、実験により荷重が増加すると初動の重さ係数(最大静摩擦係数)が減少することが明らかになりました。
    • そのため、荷重150gの条件下で測定された初動の重さ(最大静摩擦力)を評価基準として採用します。
  • 滑りの評価には、滑りの重さ(平均動摩擦力)を使用します。
免責事項
  • 当サイトは、科学的な情報や数値データを詳細に解説することを目的としておらず、あくまでも参考情報の提供に留まります。掲載されている情報、画像、動画は、すべて当サイトが独自に調査・測定したものですが、記載されている使用範囲や性能は保証値ではありません。
  • 使用目的や用途、条件への適合性については、ユーザーご自身の責任で判断してください。当サイトの情報利用により生じるいかなる問題や危険についても、ユーザーご自身の責任となり、当サイトは一切の責任を負いかねます。製品の詳細な仕様については、必ず各メーカーに直接お問い合わせください。
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  • 当サイトの測定データや結果は、製品の優劣や真贋を判断するものではありません。これらは詳細な科学的解析を目的としたものではなく、個人による参考情報として提供しています。掲載している情報、画像、動画はすべて当サイトが独自に調査・測定したものですが、記載されている使用範囲や性能について保証はいたしかねます。
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評価について

初動の重さを以前はカテゴライズしていましたが、荷重が大きくなるほど初動の重さ係数(最大静摩擦係数)は小さくなることが分かりました。各マウスパッドで初動の重さ係数の変化が異なり、荷重に比例しないため、マウスパッド間での初動の重さ(最大静摩力)の単純な比較はできないと判断し、カテゴライズを中止しました。

滑り心地(平均動摩擦力および係数)について、マウスやマウスソールにかかる重さが変化しても、マウスパッドの動摩擦係数はほとんど変化しないことが分かりました。具体的には、測定機で確認できる範囲内で荷重による変動は見られるものの、その変動幅は小数点第三位程度です。そのため、動摩擦係数は小数第二位までの表記で十分な精度を確保できると判断しました。

カテゴライズについて

滑り心地は、平均動摩擦力の測定値に基づいて、以下の表のようにカテゴライズしています。

※分類基準は予告なく変更される場合があります。

平均動摩擦力(単位:gf)項目
– 13.0183ハイスピード
13.0184 – 18.3832スピード
18.3833 – 23.7481スピードバランス
23.7482 – 29.1130バランス
29.1131 – 34.4779バランスコントロール
34.4780 – コントロール

当サイトでは、マウスパッドの静動摩擦測定にトリニティーラボ 多機能型静動摩擦測定機TL201Ttを使用しています。

  • カテゴリー分けは、内容をより分かりやすく整理するための試験的な取り組みです。
  • マウスパッドの滑り具合の評価カテゴリーは、独自の調査に基づいて作成したデータベースを基準としています。
  • 特定の方向での滑り具合を単純に比較したい場合は、最大静摩擦力(gf)と平均動摩擦力(gf)の数値を直接参照することをお勧めします。

最大静摩擦力(初動の重さ)の評価

Q
測定データ(クリックで開きます)
叢雲 ガラスマウスパッド X軸
叢雲 ガラスマウスパッド Y軸
叢雲 ガラスマウスパッド 45度
WALLHACK SP-004 X軸
WALLHACK SP-004 Y軸
WALLHACK SP-004 45度
方向最大静摩擦力
X軸69.2gf
Y軸68.9gf
45度70.7gf
叢雲 ガラスマウスパッド
方向最大静摩擦力
X軸65.5gf
Y軸69.5gf
45度69.7gf
WALLHACK SP-004

主要なガラスマウスパッドのWALLHACK SP-004と比較しながら、評価を進めていきます。

最大静摩擦力は、マウスが静止状態から動き出す瞬間に必要な力を示す重要な指標です。この値が高いほど、マウスを動かし始めるのに多くの力が必要となります。

最大静摩擦力(初動の重さ)の詳細分析

叢雲 ガラスマウスパッドは、各方向で以下のような特徴的な最大静摩擦力を示しています。

叢雲 ガラスマウスパッド
  • X軸では69.2gfの最大静摩擦力を示し、ガラスマウスパッド特有の低い抵抗により、水平方向の軽い初動を実現しています。これにより、左右の照準合わせがスムーズに行えます。
  • Y軸は68.9gfを記録し、X軸とほぼ同等の特性を持ちます。この垂直方向の安定した軽い初動により、上下の照準調整時に一貫した操作感が得られます。
  • 45度方向では70.7gfと若干高めの値を示すものの、ガラスマウスパッド本来の特徴である滑らかな動作始動を維持しています。

全方向における最大静摩擦力の差は最大でも1.8gf程度に抑えられており、方向による違和感のない、極めて均一な操作感を実現しています。

WALLHACK SP-004は、各方向で以下のような特徴的な最大静摩擦力を示しています。

WALLHACK SP-004
  • X軸では65.5gfを記録し、3つの測定方向の中で最も軽い初動を実現しています。この特性により、水平方向の素早いフリックやトラッキング動作で優れた性能を発揮します。
  • Y軸は69.5gfを示し、X軸と比べて約4gf高い値となっています。この微妙な差異により、垂直方向の動きでわずかに重い初動となります。
  • 45度方向では69.7gfと最も高い値を記録し、Y軸とほぼ同等です。この適度な初動の重さにより、意図しない方向への逸脱を防ぎながら、斜めフリックなどの複合的な動きをスムーズに行えます。

この方向による特性の違いは、特にX軸における軽い初動が際立っており、水平方向の高速な動きを重視するプレイスタイルに適しています。同時に、Y軸と45度方向でより高い摩擦力を維持することで、バランスの取れた操作感を実現しています。

叢雲ガラスマウスパッドは、WALLHACK SP-004と比較すると、X軸で約3.7gf高い最大静摩擦力(69.2gf)を示しています。これにより、SP-004の方がより素早い水平方向の動き出しを実現できます。一方、Y軸(68.9gf)と45度方向(70.7gf)については、SP-004(Y軸69.5gf、45度69.7gf)とほぼ同等の値を示しており、垂直・斜め方向の操作感に大きな違いはありません。このことから、叢雲は方向による特性の違いを抑えた安定した操作感を提供し、一方のSP-004は水平方向の素早い振り向き動作などのプレイスタイルに適していると言えます。


平均動摩擦力(滑り)の評価

Q
測定データ(クリックで開きます)
叢雲 ガラスマウスパッド X軸
叢雲 ガラスマウスパッド Y軸
叢雲 ガラスマウスパッド 45度
WALLHACK SP-004 X軸
WALLHACK SP-004 Y軸
WALLHACK SP-004 45度
方向滑りの評価平均動摩擦力標準偏差
X軸ハイスピード10.0gf1.55
Y軸ハイスピード9.41gf1.65
45度ハイスピード9.23gf1.28
叢雲 ガラスマウスパッド
方向滑りの評価平均動摩擦力標準偏差
X軸ハイスピード7.14gf1.35
Y軸ハイスピード7.37gf1.18
45度ハイスピード7.49gf1.15
WALLHACK SP-004

平均動摩擦力と標準偏差の詳細分析

平均動摩擦力とは、マウスの移動中に生じる摩擦力を示す重要な指標です。この値が大きいほどコントロール重視の滑り心地に、小さいほどスピード重視の滑り心地となります。また、標準偏差は平均動摩擦力のばらつき具合を示し、滑りの一貫性を表す指標となります。

叢雲 ガラスマウスパッド

叢雲 ガラスマウスパッドは各方向で以下のような特徴的な平均動摩擦特性を示しています

  • X軸方向では10.0gf(標準偏差1.55)を記録しており、3方向の中で最も高い平均動摩擦力を示しています。この特性により、水平方向の動きに対して適度な抵抗が生まれ、特に精密な照準合わせや微細な調整において優れた性能を発揮します。標準偏差が比較的高めなことから、表面のテクスチャがより豊かで、触覚的なフィードバックが得られやすい特徴があります。
  • Y軸方向では9.41gf(標準偏差1.65)と、X軸よりもやや低い値を示しています。この差は約0.6gfであり、垂直方向の動きがわずかにスムーズになっています。標準偏差が最も高い値を示していることから、Y軸方向では最も繊細な表面特性を持っていることが分かります。
  • 45度方向では9.23gf(標準偏差1.28)を記録し、最も低い摩擦力と最も安定した滑り心地を実現しています。この特性により、斜め方向の動きが最もスムーズになっています。
WALLHACK SP-004

対照的に、WALLHACK SP-004は全体的に叢雲 ガラスマウスパッドより低い平均動摩擦力を示しています

  • X軸方向では7.14gf(標準偏差1.35)という低い摩擦力を実現しています。叢雲 ガラスマウスパッドと比較して約2.9gf低い値であり、より素早い水平方向の動きが可能です。標準偏差も適度に抑えられており、安定した滑走感を提供します。
  • Y軸方向は7.37gf(標準偏差1.18)を示し、X軸よりもわずかに高い値となっています。この差は約0.23gfと微小であり、方向による特性の違いが最小限に抑えられています。標準偏差の低さから、より一貫した滑り心地が得られます。
  • 45度方向では7.49gf(標準偏差1.15)と、3方向の中で最も高い摩擦力を示していますが、その差は最大でも0.35gfに抑えられています。最も低い標準偏差により、最も安定した滑走特性を持っています。

両製品の比較分析

叢雲 ガラスマウスパッドとWALLHACK SP-004の間には、平均で約2.5gfの摩擦力の差が存在します。この差により、叢雲 ガラスマウスパッドはより制御重視の特性を、SP-004はより高速な動きに適した特性を持っていることが分かります。

総合評価

叢雲 ガラスマウスパッドは、全方向で均一な低摩擦特性を保ちながらも、WALLHACK SP-004と比べてやや高めの平均動摩擦力を示します。この特性により、素早い動作の開始とガラスマウスパッドの中で適度なバランス性を両立しています。両製品とも標準偏差が低く、安定した滑り心地が特徴です。素早い初動と圧倒的なスピード性能が必要な場合はWALLHACK SP-004を、ガラスマウスパッドの中でもバランスの取れた操作感を求める場合は叢雲 ガラスマウスパッドがおすすめです。


主要なガラスマウスパッドと比較


まとめ

デザインとコンセプト

  • 洗練されたミニマルデザインを採用しており、左上には「叢雲」の名称を、右下にはAIM1ロゴを控えめに配置しています。
  • 表面には、ホワイトとグレーが優美に溶け合った、まるで雲が漂うような深みのある色合いを施しています。この独特な色合いは、デスク環境に上質な雰囲気をもたらします。

叢雲ガラスマウスパッドの設計

  • 500mm×500mmという大型サイズを採用しており、現代のゲーミングシーンで求められる広い操作スペースを十分に確保しています。この余裕のあるサイズ設計により、様々なプレイスタイルに対応することができます。
  • 本体の厚さは公称値で約3.5mm(実測値では3.75mm)となっており、手首への負担を軽減するラウンドエッジを採用しています。この絶妙な厚みと角の処理により、長時間の使用でも快適な操作感を維持できます。
  • 底面には全体にわたって特殊な凹凸ラバーを採用しており、デスクへの確実な密着力を実現しています。この設計により、激しい操作時でも安定した位置を保持することができます。

叢雲ガラスマウスパッドの性能特性

  • 方向別の最大静摩擦力は、X軸で69.2gf、Y軸で68.9gf、45度方向で70.7gfという数値を示しています。これらの値は、初動の軽さと適度な制動力のバランスを考慮して最適化されています。
  • 動摩擦力については、全方向において9-10gf程度に調整されており、極端なスピード性能を追い求めたガラスマウスパッドというよりも、ガラスマウスパッドの中でバランス性能を重視した特性となっています。

使い心地

  • 表面には特殊な熱処理を施した強化ガラスを採用しており、優れた耐久性と安定した性能を実現しています。日常的な使用による摩耗や劣化にも強い特性を持っています。
  • マットな質感でサラサラとした心地よい手触りを実現しており、やや遅めに設定された滑走面により、マイルドで制御しやすい応答性をもたらします。この特性により、正確なエイミングと快適な操作感を両立することができます。
  • 市販の各種アームカバーとの相性が非常に良好で、摩擦や引っかかりのない快適な操作が可能です。様々なアームカバーとの組み合わせでも安定したパフォーマンスを発揮します。

[サンプル提供:AIM1]

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コントロールタイプ ¥12,980 税込み価格 サイズ: 500×500(mm)

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Gear MetriX 主筆|Aimerz+|GEARZGG|
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