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【レビュー】Zaopin Z2ゲーミングマウス PAW3395搭載|入力遅延3.5ms 4000Hz対応の大型エルゴマウスを徹底検証

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Zaopin

Z2 Swappable Wireless Gaming Mouse

ゲーミングマウスの選択に悩んでいませんか?軽量化と高性能化が進む現在、自分に最適なマウスを見つけることは以前より難しくなっています。

Zaopin Z2は、PAW3395センサーを搭載した右利き用ゲーミングマウスです。競技シーンで求められる高精度な追従性と即応性を実現し、人間工学に基づいた設計により、特に大きな手でクロー・パームグリップを使用するユーザーに最適化されています。

本レビューでは、Zaopin Z2の形状、ボタン配置、バッテリー持続時間、入力遅延など、実使用における性能を徹底検証しました。最大4,000Hzの高速ポーリングレートや交換可能なマイクロスイッチなど、競技志向のゲーマーが求める機能を完備しています。

長時間のゲームプレイでも安定したパフォーマンスを維持できる、信頼性の高いゲーミングマウスをお探しの方に、このレビューをお役立てください。

このマウスについて

技適未取得製品の取り扱いについて

本製品は、本稿執筆時点で日本国内の電波法に基づく「技術基準適合証明」(技適)を取得していません。

技適マークのない無線機器は日本国内での使用が法的に認められていませんが、当サイトでは総務省の「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」に基づき、適切な届出を行った上で製品レビューを実施しています。

なお、当サイトでレビューした製品について、一般使用時の適合性や合法性を保証するものではありません。製品の購入・使用に際しては、各自の責任でご判断ください。

Zaopin Z2は、右利き用ゲーミングマウスの最新モデルです。PAW3395センサーを搭載し、競技シーンで求められる高い精度と応答性を実現しています。

マウス本体は人間工学に基づいた設計を採用し、中央部に最適な高さのリアハンプと滑らかな前後の傾斜を備えています。この形状とサイズは、特にクロー・パームグリップを使用する大きな手のユーザーに最適です。本体重量は65gで現代のゲーミングマウスとしては若干重めですが、人間工学的な形状のおかげで長時間のプレイでも疲労が少なく済みます。

最大4,000Hzの高速ポーリングレートにより、FPSやRTSなどの競技ゲームで優れたパフォーマンスを発揮します。マウスの動きを正確にトラッキングし、遅延を最小限に抑えることで、素早い操作を可能にしました。

接続方式はBluetooth、2.4GHzワイヤレス、USB Type-C有線から選択できます。マイクロスイッチは交換可能で、性能やクリック感などを好みに合わせてカスタマイズできます。

付属品

Zaopin Z2のパッケージには、USB Type-A to Type-Cケーブル、4,000Hzポーリングレート対応のワイヤレスレシーバー、2種類の追加PTFEスケート、グリップテープ一式、専用ポーチ、ユーザーマニュアルが同梱されています。

ワイヤレスレシーバーには内蔵LEDインジケータがあり、接続状態を表示します。

外見と特徴

形状と剛性

  • 左右非対称形状:人間工学に基づいた設計により、クロー・パームグリップに最適化されています。
  • サイズ:大きな手のユーザーに合わせた寸法設計を採用しています。
  • シルエット:中央部が最も高く、長めのテール部分が親指から薬指・小指の付け根まで自然にフィットします。親指部分のくびれは極めて緩やかで、側面はV字型ではなく、ほぼ垂直な I 字型の形状となっています。
  • 高剛性構造:マウス本体は高品質なプラスチックを採用しています。激しいゲームプレイでも強度を発揮する堅牢な設計で、軋みやたわみがありません。高品質な素材と加工技術により、長時間のプレイでも安定した操作感を実現します。

メインボタン

  • デザイン:メインボタンは左右側面のシェルで挟まれる構造です。通常のグリップでは問題ありませんが、ボタンの端に指を置くような持ち方の場合、押下時シェルと指が干渉する可能性があります。
  • ぐらつき:メインボタンを強く押し続けても、パーツの遊びやズレは一切ありません。
  • クリック感:TTC Gold 60Mスイッチは、高耐久性と明確な感触を備えています。メインボタンは適度な抵抗感で誤クリックを防ぎ、素早い連打も可能な設計です。この設計により、競技シーンでも安定した操作性を実現します。
  • クリックトラベル:メインボタンは押し心地と操作性に優れた設計を採用しています。クリックまでの距離は標準的な長さで、クリック後の沈み込みは深めです。

ホットスワップ

Zaopin Z2のメインボタンはホットスワップ対応で、マイクロスイッチを簡単に交換できます。マウス裏面のプラスネジ3箇所を外してアクセスすると基板が現れ、PCB側面のプラスネジを緩めるだけでマイクロスイッチの着脱が可能です。Kailh GM8.0やHuano Blue Shellなど、市販の3ピンマイクロスイッチを使用して、好みのクリック感や耐久性にカスタマイズできます。

サイドボタン

Zaopin Z2のサイドボタンは大きく丸みを帯びた突起形状で、優れた操作性を備えています。

サイドボタンは親指の自然な位置に配置され、表面にはマットな滑り止め加工が施されています。素早い操作時でも確実なクリックが可能で、ストローク深さとクリック感は適度な設計となっています。

センサー位置

Zaopin Z2のセンサーは、マウスの全長に対し、やや前方に配置されています。

筆者の場合、パームグリップでもクローグリップでも、親指と小指を結んだ線上にマウスセンサーが位置します。このセンサー位置により、直感的な操作が可能でした。

コーティング

Zaopin Z2のグリップ性能は高品質な滑り止めコーティングにより優れています。手汗をかきやすいユーザーでも、グリップテープなしで安定したホールドが可能です。

グリップテープの装着でさらなる把持力が得られます。PulsarやREJECTのグリップテープは特に効果的で、長時間のゲームプレイでも安定した操作を維持できます。グリップテープは使用環境や好みに合わせて選択することで、最適な操作感を実現します。

LEDライト

Zaopin Z2は上面のメインボタン付近にLEDインジケーターを搭載しています。このLEDは装飾的な要素だけでなく、DPI設定(マウスの感度)、バッテリー残量、充電状況といった重要な情報を色の変化で分かりやすく表示する機能的な設計となっています。

スクロールホイール

Zaopin Z2のスクロールホイールは、標準的な高さと滑らかな回転を備えています。耐久性の高いラバーリングを採用し、指先で正確な操作が可能です。

スクロールホイールは優れた操作感を提供し、G PRO X SUPERLIGHTと同等の触覚フィードバックにより精密なスクロールを実現します。ホイールクリックは軽めの感触で、クイックな操作に適しています。

重量

Zaopin Z2は実測65.2グラムの重量で、穴あけ加工などの軽量化処理を施していません。近年の超軽量ゲーミングマウスのトレンドと比較すると、やや重めに感じる方もいるかもしれません。この重量感の好みは個人差があります。

マウスの重心は、本体のほぼ真ん中に位置しており、底面から見て低めに設計されています。この重心設計により、マウスを持ち上げた際の安定性が高く、素早い動きでも制御しやすい特徴があります。

バッテリー持ち

Zaopin Z2は500mAhの大容量バッテリーを搭載し、ポーリングレートによって駆動時間が異なります。実測値では、1000Hzモードで97時間、2000Hzモードで54時間、4000Hzモードで45時間の連続使用が可能でした。

高速ポーリングレートの4000Hzモードでも約2日間の連続使用を実現し、ゲーミングマウスとして十分な性能を備えています。充電はUSB Type-Cケーブルで約2~2.5時間で完了し、充電中も有線モードで使用できます。

効率的な省電力設計により、ハイエンドゲーミングマウスに求められるバッテリー持続時間と充電の利便性を両立しています。

持ち方

パームグリップ
クローグリップ
フィンガーティップグリップ

Zaopin Z2は大きな手のユーザーに最適な右利き用ゲーミングマウスです。中央部が高く設計され、長めのテール部分が手のひらに自然にフィットします。

パームグリップとクローグリップの両方で快適な操作を実現します。マウスの形状は手のアーチに合わせて設計され、手首への負担を軽減します。側面の親指部分はほぼ垂直なI字型の形状により、親指の位置を自由に調整できます。

人間工学に基づいた設計と重量バランスにより、長時間の使用でも疲労を抑えられます。3時間以上の連続プレイでも、手首や指への負担が少なく、安定したパフォーマンスを維持できます。

ソフトウェア

Zaopin Z2のカスタマイズソフトは「Zaopin Wireless Mouse」です。インストール型のソフトウェアで、マウスの細かな設定が可能です。DPI調整、ポーリングレート、LOD、ボタン割り当て、デバウンスタイム、スリープモードなど、豊富な設定項目を備えています。最大4つのプロファイルを登録できるため、ゲームごとに最適な設定を保存できます。

ソフトウェアは日本語に対応していませんが、アイコンと直感的なレイアウトで設定が簡単です。初心者でもスムーズに操作できる設計となっています。

他のマウスと形状比較

Zaopin Z2は、人間工学に基づいた形状を採用した軽量ゲーミングマウスで、以下のような特徴があります。

  • 緩やかなトップシェル傾斜:トップシェルは緩やかな傾斜と小さな高低差を持ち、手のひらに自然にフィットする設計です。
  • 左右非対称デザイン:一見左右対称に見えますが、右側がやや長く、クラシックな形状と人間工学的形状を融合した独特のデザインです。
  • 右手用エルゴノミクス形状:右手専用設計で、特に左側の高さが手の自然な形状に合わせて最適化されています。
  • 直線的なサイド部分:サイド部分は直線的で、グリップスタイルを制限せず、多様な持ち方に対応します。

Razer DeathAdder V3 Hyperspeedとの比較

  • Razer DeathAdder V3 Hyperspeedは全長122mm、高さ65mmで、Zaopin Z2(64mm)よりも1mm高く、手のひら全体を包み込む形状となっています。一方、Zaopin Z2は僅かに低めの設計により、素早く軽快な操作を好むユーザーに適しています。

Lamzu Thornとの比較

  • Lamzu Thornは全長119mm、高さ65mmで、Zaopin Z2より1mm高く設計されています。Zaopin Z2はより平らな形状で、手のひらへの圧迫感が少なくなっています。Lamzu Thornは親指側に深いくびれがあり、直線的なサイド形状のZaopin Z2とは対照的に、親指をくびれに自然に収めることで安定したグリップが可能です。

Zaopin Z2は、エルゴノミクスマウスとして独自の形状を持ち、なだらかな傾斜と直線的なサイド部分が特徴です。他のエルゴノミクスマウスと比べても、汎用性の高い設計となっています。

入力遅延測定

Q
入力遅延測定の条件と免責事項等について(クリックで開きます)

ゲーミングマウスの性能評価において、入力遅延の測定は重要な要素です。当サイトでは、NVIDIAが開発した遅延測定ツールLDAT(Latency Display Analysis Tool)を使用して、マウスの入力遅延を計測しています。LDATは、ゲームやアプリケーションにおけるクリックからマズルフラッシュまでの遅延を、迅速かつ正確に測定するツールです。

測定の仕組みは、光センサーをディスプレイ表面に取り付け、マズルフラッシュを検出します。測定したいマウスが実際にクリックされてからマズルフラッシュ発光までの時間を高精度で計測することで、マウスの実際の応答性能を客観的に評価できます。当サイトではこの測定における最小値を掲載しています。

ただし、マウスを総合的に評価する際は、入力遅延だけでなく、前述の形状、重量、ボタン配置なども重要な判断材料となります。LDATの測定結果と他の要素を総合的に分析することで、より自分に適したゲーミングマウスを選択できるでしょう。

免責事項等について
免責事項・著作権
免責事項・著作権
測定条件
項目備考
CPURyzen 9 7950X3D
Mother BoardASRock B650 livemixerを使用。マウスはLightning Gamingポートに接続
マウス以外のUSB機器は接続せず、キーボードはBluetooth接続
GPURTX3090
DisplayDell AW2524HF
GameVALORANTの射撃演習場で測定。設定はフルスクリーンモード、ローインプットバッファモードをオン。Nvidia Reflex Low Latencyはオン+ブースト。垂直同期はオフ、グラフィック設定は低。
Mouse DPI800に固定
Mouse Polling Rate1000Hzからスタートし、最大ポーリングレートまで測定
デバウンスタイム変更できるものは最小値に設定
クリック回数100回
免責事項
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msはミリ秒の略で、1秒の1000分の1を表す時間の単位です。コンピューターやゲーミングデバイスの性能を測定する際によく使用されます。

例えば、マウスの入力遅延を測定する際にmsが使われています。入力遅延とは、マウスをクリックしてから、そのアクションがコンピューターに認識されるまでの時間のことです。

これらの数値が小さいほど、マウスの反応が速いことを意味します。ゲーミングマウスの場合、低い遅延値(つまり、より小さいms値)が求められ、それによってゲーム内でのより速い反応が可能になります。

測定結果

Mouse Firmware:V2.17 Receiver Firmware:V2.15 Motion Sync:オン

Zaopin Z2は、入力遅延が極めて低く、競技シーンに最適なゲーミングマウスです。

ワイヤレス1000Hz(HP Mode)モードでは、最小遅延値3.5msを記録しました。この数値はLogicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXと同等で、一般的なゲーミングマウスの入力遅延を上回ります。

4000Hzワイヤレスモードの遅延は3.6msです。1000Hz動作時との差はわずか0.1msで、高ポーリングレート時も安定した性能を維持します。 有線1000Hz接続時は4.2msの遅延値で、WLMOUSE SWORD X 8Kと同等の性能です。

他社製品との比較では、

  • Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXとワイヤレス性能が同等です。
  • LAMZU THORNに対しては全ポーリングレートで優位性を示し、特に4000Hz時は3.6ms対4.5msと大きな差があります。
  • Zaopin Z2は高性能な競技向けゲーミングマウスとして、ワイヤレス接続の安定性と低遅延性能を実現しました。

測定結果から、競技シーンでの使用に十分な性能を備えていることが実証されました。

まとめ

Zaopin Z2は、PAW3395センサーを搭載し、最大4,000Hzの高速ポーリングレートを実現した高性能ゲーミングマウスです。測定結果では、ワイヤレス1000Hz(HP Mode)時に最小遅延値3.5msを記録し、Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXと同等の優れた応答性能を示しています。

人間工学に基づいた設計により、特にクロー・パームグリップを使用する大きな手のユーザーに最適な形状となっています。65gという本体重量は現代のゲーミングマウスとしては若干重めですが、独自の形状により長時間のプレイでも疲労が少なく済みます。

また、Bluetooth、2.4GHzワイヤレス、USB Type-C有線の3つの接続方式に対応し、マイクロスイッチの交換も可能な高いカスタマイズ性を備えています。

FPSなどの競技性の高いゲームをプレイするユーザーにとって、その優れた性能と操作性から、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

一方で、65gという重量は超軽量マウスを使用したい方にとっては少し重く感じる可能性があります。また、大きめの形状は小さな手のユーザーには適さない場合もあります。しかしながら、1万円未満という価格帯で、PAW3395センサーや4000Hzポーリングレートなどの高性能な機能を搭載していることを考慮しますと、Zaopin Z2は非常に高いコストパフォーマンスを実現したゲーミングマウスといえます。

[サンプル提供:MechKeys]

技適未取得製品の取り扱いについて

本製品は、本稿執筆時点で日本国内の電波法に基づく「技術基準適合証明」(技適)を取得していません。

技適マークのない無線機器は日本国内での使用が法的に認められていませんが、当サイトでは総務省の「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」に基づき、適切な届出を行った上で製品レビューを実施しています。

なお、当サイトでレビューした製品について、一般使用時の適合性や合法性を保証するものではありません。製品の購入・使用に際しては、各自の責任でご判断ください。

購入方法と販売店

通常カラーモデル

ZAOPIN Z2 は、4K リターン レートをサポートする最新のワイヤレス ゲーミング マウスです。超低遅延パフォーマンス、フラッグシップ レベルのセンサー、多用途の 3 モード接続により、究極のパフォーマンス向上をお楽しみいただけます。

Nachocustomzコラボモデル

Zaopinの有名なz2高性能ゲーミングマウスの新しいアバターを紹介します。 ユニークな芸術的タッチでカスタマイズされたデザインを作成することに特化した本格的なアーティストであるnachocustomzと共同でデザインされました。

公称スペック

項目仕様
メーカーZaopin
モデル名Z2
重量約65g
サイズ123 x 64.3 x 39.5 mm
センサーPAW3395
最大DPI26,000
ポーリングレート最大4,000Hz(ワイヤレス時)
スイッチTTC Gold 60M
エンコーダーTTC Gold エンコーダ
接続方式2.4GHzワイヤレス技術
形状右利き用エルゴノミクスデザイン

この記事を書いた人

Neu(@Neucom3)
Neu(@Neucom3)
Gear MetriX 主宰|Aimerz+|GEARZGG|
Profile
ガジェットやゲーミングギアが大好きです。分かりやすいコンテンツ、詳しいコンテンツを作成することをモットーにしております。 お仕事やご依頼はお問い合わせフォームか、gearmetrix[@]gmail.com 、Xのダイレクトメッセージにて受け付けております。何卒よろしくお願い申し上げます。
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