ゲーミンググレードの高品質なゲーミングマウスパッドでありながら、梅をモチーフにした美しく象徴的なデザインが特徴 EVOLAST GEAR-Prelude UME AND UME×AimStar ゲーミングマウスパッド レビュー
これらゲーミングマウスパッドについて
EVOLAST GEAR「Prelude UME」と「Prelude UME×Aimstar」は、競技シーンに特化した性能と梅をイメージした愛らしいデザインを兼ね備えたゲーミングマウスパッドです。
各製品の公称スペックと価格は以下の通りです。
外観的特徴
EVOLAST GEAR-Prelude UME
EVOLAST GEAR-Prelude UME×Aimstar
Prelude UMEとPrelude UME×Aimstarは、両モデルともマウスパッド全体にオリジナルキャラクターイラストがプリントされた、こだわりのデザインが特徴です。梅をモチーフにした美しく象徴的なデザインは、どんな環境にも調和し、ワークスペースに優雅さをもたらします。
このマウスパッドのデザインにある梅の花と女性の表情は、どちらも儚く美しいです。花びらが散るように、彼女の心の中の何かも今まさに散りゆこうとしているようです。それでも、新たな芽吹きを予感させる梅の花のように、彼女の瞳の奥底にはかすかな希望の光が宿っているようにも見えます。
そして、Prelude UMEとPrelude UME×Aimstarは単なる色違いではありません。後述のとおり、表面組織の向きと硬さが異なるため、性能に違いがあります。
梱包
Prelude UMEとPrelude UME×Aimstarは、フラットパッケージに梱包されています。そのため、開封後すぐに巻き癖なく使用できます。
形状
カッターマットの方眼を基準に、Prelude UMEとPrelude UME×Aimstarの水平・垂直に対する歪みを肉眼で確認しましたが、両モデルとも変形は見られませんでした。
EVOLAST GEAR-Prelude UMEのエッジ
EVOLASTGEAR-Prelude UME×Aimstarのエッジ
Prelude UMEとPrelude UME×Aimstarは、どちらも丁寧なステッチ加工が施されています。写真からわかるように、パイピング処理されたエッジの高さがマウスパッド表面よりも低く設計されています。この特徴により、端に置いたアクリルプレートがステッチに乗り上げることはありません。結果として、ゲーミングマウスがステッチに引っかかったり、乗り上げたりする心配がなく、スムーズな操作が可能です。
表面組織
Prelude UMEとPrelude UME×Aimstarは、化学繊維を用いた編地により、滑走面の平滑さと滑らかさを実現しています。両モデルともマットでさらさらとした手触りが特徴です。表面組織自体に違いはありませんが、ベースへの貼り付け方向が異なります。
Prelude UMEは縦向きに、Prelude UME×Aimstarは横向きにベースに貼り付けられ、プリントされています。マウスパッドの滑走面の表面組織は、ベースに対して水平・垂直方向ともに斜めや歪みなく接着されています。
底面
ゲーミングマウスパッドの性能において、机上での位置ずれを防ぐ滑り止め機能は極めて重要です。
Prelude UMEは、弱い自己粘着性と微細な吸盤構造を持つ従来の凹凸パターンを採用しています。一方、Prelude UME×Aimstarは、最近採用されつつある新しい防滑パターンを特徴としています。粘着性は皆無で、むしろサラサラとした心地よい触感です。光を当てるとキラキラと輝く外観が特徴的で、設置面に軽く押し付けたり引いたりしても、安定して固定されます。
アームカバー(スリーブ)との相性
代表的なアームカバー(スリーブ)との相性は以下の通りです。
◎:最適 ○:適する △:やや適する ×:不適
アームカバー(スリーブ) | EVOLAST GEAR-Prelude UME | EVOLAST GEAR-Prelude UME×Aimstar |
Pulsar Gaming Gears eS アームスリーブ | △ | ◎ |
REJECT GAMING ARM SLEEVE | ◎ | ◎ |
KIBU Gear 布特化両面アームカバー for Gaming 表面 | ◎ | △ |
KIBU Gear 布特化両面アームカバー for Gaming 裏面 | △ | ◎ |
WALLHACK ARM SLEEVE | × | ◎ |
表面硬度
Prelude UMEとPrelude UME×Aimstarは、高品質なポリウレタンベースを採用しています。この高反発特性を持つベースにより、安定したマウス操作と精密なエイム制御が可能になります。
- Prelude UMEの硬度はVERYSOFTの31です。柔らかいベースが特徴で、素早い沈み込みと高い反発力を実現しています。
- Prelude UME×Aimstarの硬度はVERYSOFTの29です。Prelude UMEと比べてわずかに早い沈み込みと少し強めのブレーキ力を持ちます。
静動摩擦測定
- 静動摩擦測定条件と免責事項等について(クリックで開きます)
-
当サイトでは、マウスパッドの滑り性を定量的に評価するため、多機能型静動摩擦測定機と専用の治具、布マウスパッドはESPTIGER ARC2、ガラスマウスパッドはNitro Factory ACZ-Fを使用して摩擦データを測定しています。この高精度な機器により、マウスパッドの表面特性を詳細に分析することが可能となりました。
初動と滑りの評価を行い、他のマウスパッドと比較していきます。また、摩擦係数や硬度などの要素も考慮に入れ、総合的な評価を提供します。内容が徐々に専門的になるため、摩擦に関する用語や重要なポイントをまとめた補足ページを用意しました。このページでは、測定方法や結果の解釈についても詳しく説明しています。
測定に使用している装置はこちら多機能型静動摩擦測定機 TL201Tt免責事項等について利用規約・免責事項・著作権初動の評価のカテゴライズ
いわゆる「初動の重さ」を、一般的に表現される軽いや重たいといった感覚を7段階に分類しました。
滑りの評価のカテゴライズ
マウスパッドの滑り具合を、一般的に使われる「スピード」「バランス」「コントロール」などの表現に基づいて7段階に分類しました。
初動と滑り具合の評価
初動(最大静摩擦力)
- 測定データ(クリックで開きます)
-
方向 | 初動の評価 | 最大静摩擦力 |
---|---|---|
X軸 | 高摩擦 | 95.9gf |
Y軸 | 中摩擦 | 100.0gf |
45度 | 超高摩擦 | 96.5gf |
方向 | 初動の評価 | 最大静摩擦力 |
---|---|---|
X軸 | 高摩擦 | 96.6gf |
Y軸 | やや高摩擦 | 103.0gf |
45度 | 超高摩擦 | 100.0gf |
最大静摩擦力
- X軸:Prelude UMEが95.9gf、Prelude UME×Aimstarが96.6gfとほぼ同等です。この僅かな差は実際の使用感にはほとんど影響しないでしょう。両モデルともX軸方向で高い初動摩擦を提供し、精密な横方向の動きを可能にします。
- Y軸:Prelude UMEが100.0gf、Prelude UME×Aimstarが103.0gfとUME×Aimstarの方がやや高い値を示しています。この差は、UME×Aimstarが垂直方向の動きにおいてより強い抵抗を提供することを意味し、より正確な縦方向の操作が可能になる可能性があります。
- 45度:Prelude UMEが96.5gf、Prelude UME×Aimstarが100.0gfとUME×Aimstarの方が高い値となっています。この差は斜め方向の動きにおいて顕著で、UME×Aimstarは対角線方向の動きに対してより強い初動抵抗を持ちます。
滑り(平均動摩擦力)
- 測定データ(クリックで開きます)
-
方向 | 滑りの評価 | 平均動摩擦力 | 標準偏差 |
---|---|---|---|
X軸 | コントロール | 26.7gf | 2.00 |
Y軸 | バランスコントロール | 25.1gf | 1.45 |
45度 | バランスコントロール | 24.4gf | 1.42 |
方向 | 滑りの評価 | 平均動摩擦力 | 標準偏差 |
---|---|---|---|
X軸 | バランスコントロール | 24.3gf | 1.50 |
Y軸 | コントロール | 28.1gf | 2.17 |
45度 | コントロール | 28.3gf | 1.67 |
滑りの評価
- X軸:
- Prelude UME:「コントロール」と評価。これは、マウスの動きをより細かく制御できることを示唆しています。精密な動きや微調整が必要な場合に適しています。
- Prelude UME×Aimstar:「バランスコントロール」と評価。コントロール性と滑らかさのバランスが取れており、幅広い用途に対応できる可能性があります。
- Y軸:
- Prelude UME:「バランスコントロール」と評価。X軸と比べてやや滑らかな動きで、垂直方向の動きにおいて柔軟性があります。
- Prelude UME×Aimstar:「コントロール」と評価。Y軸方向でより精密な操作が可能で、特に垂直方向の動きを重視するユーザーに適しています。
- 45度:
- Prelude UME:「バランスコントロール」と評価。斜め方向の動きにおいて、コントロール性と滑らかさが最もバランス良く調整されています。
- Prelude UME×Aimstar:「コントロール」と評価。斜め方向でもコントロール性を重視しつつ、適度な滑らかさを保っています。
平均動摩擦力と標準偏差
- X軸:
- Prelude UME: 26.7gf(標準偏差2.00)
- Prelude UME×Aimstar: 24.3gf(標準偏差1.50)
- 比較: UMEの方が平均動摩擦力が高く、ばらつきも大きい。UME×Aimstarはより安定した滑り。
- Y軸:
- Prelude UME: 25.1gf(標準偏差1.45)
- Prelude UME×Aimstar: 28.1gf(標準偏差2.17)
- 比較: UME×Aimstarの方が平均動摩擦力が高く、ばらつきも大きい。UMEはY軸方向でより安定した操作感。
- 45度:
- Prelude UME: 24.4gf(標準偏差1.42)
- Prelude UME×Aimstar: 28.3gf(標準偏差1.67)
- 比較: UME×Aimstarの方が平均動摩擦力が高く、ばらつきもやや大きい。UMEは斜め方向でより滑らかな動き。
全体的に、Prelude UMEは各方向でより一貫した性能を示し、Prelude UME×Aimstarは方向によって異なる特性を持ち、特にY軸と45度方向で高い摩擦力を示しています。
主要なマウスパッドと比較
表面硬度と初動の重さの比較
滑り具合の比較
まとめ
実測データの分析により、Prelude UMEは、X軸方向で高い初動摩擦とコントロール性を持ち、Y軸方向でバランスの取れた性能を示しています。全体的に安定した性能を持ち、特にX軸方向での精密な操作に適しています。Prelude UME×Aimstarは、Prelude UMEよりも若干柔らかいベースのため、全方向で高い初動摩擦を持ち、特にY軸とZ軸方向で高い静摩擦力を示しています。滑りの評価は方向によって異なりますが、全体的にコントロール性とバランスの取れた性能を持っています。
Prelude UMEの特徴
- 硬度はVERYSOFTの31で、柔らかいベースが特徴
- 素早い沈み込みと高い反発力を実現
- X軸方向で高い初動摩擦とコントロール性を持つ
- 全体的に安定した性能を示す
- 各方向でより一貫した性能を提供
Prelude UME×Aimstarの特徴
- 硬度はVERYSOFTの29で、Prelude UMEよりわずかに柔らかい
- Prelude UMEと比べて早い沈み込みと少し強めのブレーキ力を持つ
- 全方向で高い初動摩擦を持つ
- 特にY軸と45度方向で高い静摩擦力を示す
- 方向によって異なる特性を持つ
選び方の目安
Prelude UMEは、安定した操作感を重視する方や、X軸方向での精密な操作を必要とする方、そして一貫した性能を求める方に適しています。一方、Prelude UME×Aimstarは、より高い初動摩擦を求める方や、方向によって異なる特性を活かしたい方、特にY軸と45度方向での高い静摩擦力を活用したい方におすすめです。どちらのモデルを選ぶかは、使用者の個人的な好みや操作スタイルに応じて決めるのが最適でしょう。
また、デザインで選ぶのも一つの方法です。個人的には、Prelude UMEの配色と発色が梅の花と女性の表情の儚さを見事に表現しており、非常に魅力的です。
[サンプル提供:KIBU]
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