レビュー D-GLOW B4N AND JIN SBA.ver ゲーミングマウスパッド
D-GLOWについて
D-GLOWは、中国メーカーが手掛けるゲーミングマウスパッド専門ブランドです。主にFPS(ファーストパーソンシューティング)ゲーム向けに特化し、ガラス製と布製のマウスパッドを展開しています。D-GLOW製品は、滑走面の素材や設計により異なる操作感と性能を実現し、多様な選択肢を市場に提供しています。
代表的な製品には、ガラス製の「D-GLOW 1.0」「D-GLOW 2.0」と、布製の「烬(JIN)」があります。最近では「究(JIU)」「垅(LONG)」「壹(YI)」「岚(LAN)」などの布製ゲーミングマウスパッドや、ガラスマウスパッドの「影」「速」の新色など、新製品開発に精力的に取り組んでいます。さらに、マウスパッド専用収納ケースを開発・発売し、一躍注目を集めました。
今回紹介する「D-GLOW JIN SBA.ver」と「D-GLOW B4N」ゲーミングマウスパッドは、日本国内の「KIBUSHOP」などの主要オンラインショップで購入できます。D-GLOW製品は高品質ながら、比較的手頃な価格帯に設定されています。
例えば、D-GLOW B4Nは7,500円で、高性能な布製マウスパッドとしては非常に競争力のある価格です。一方、布製のD-GLOW JIN SBA.verは6,380円で、プレミアムな布製マウスパッドを求めるユーザーにとって魅力的な選択肢です。これらの価格設定により、D-GLOWは品質と価格のバランスの取れた製品ラインナップを提供しています。
外観的特徴
D-GLOW JIN SBA.ver
D-GLOW B4N
D-GLOW JIN SBA.verのマウスパッドは、D-GLOW JINをベースに、長い銀髪と青い瞳を持つ女性キャラクターが描かれています。このキャラクターは黒と赤を基調とした大胆な衣装を纏い、動きのあるポーズで表現されています。風になびく髪が全体に躍動感を演出し、印象的なデザインとなっています。
背景には、炎のような赤橙色の破片と煌めく光の粒子が散りばめられ、画面全体に躍動感と臨場感を与えています。黒、赤、銀、青を巧みに組み合わせたカラーパレットは、強烈なコントラストを生み出し、目を引く印象的なビジュアルを創出しています。なお、SBA娘は中国のVALORANTコミュニティと非常に強い関連があるようです。
D-GLOW B4Nのゲーミングマウスパッドは、黒を基調とした滑走面に鮮やかなピンク色のアクセントを使用し、印象的なビジュアルを実現しています。中央には、長髪で鋭い目つきの女性キャラクターが刀を口元に横たえたポーズで描かれており、セクシーさと戦闘的な雰囲気を醸し出しています。背景のピンク色のスプラッシュ効果が、全体に動きと躍動感を与えています。
梱包
「D-GLOW JIN SBA.ver」と「D-GLOW B4N」は、フラットなパッケージで梱包されています。そのため、開封後すぐに巻き癖のない状態で使用できます。「D-GLOW JIN SBA.ver」のパッケージには、シンプルなブランドロゴとこだわりのある厚紙の箱が採用されています。一方、「D-GLOW B4N」のフラットパッケージには、凝ったキャラクターデザインのプリントや装飾が施されており、製品の高級感と開封時の体験価値を高める工夫が見受けられます。
形状
製品の品質を評価するため、「D-GLOW JIN SBA.ver」と「D-GLOW B4N」の両モデルについて、歪みのチェックを行いました。、精密なカッターマットの方眼を基準に使用し、水平方向と垂直方向の両面から歪みの有無を綿密に確認しました。
結果、両モデルともに目に見える変形や歪みは一切ありませんでした。さらに、複数の角度からマウスパッドを観察し、光の反射具合も慎重に考慮しながら入念に調べましたが、微細な歪みや不均一性は一切見られませんでした。
D-GLOW JIN SBA.verのエッジ
D-GLOW B4Nのエッジ
「D-GLOW JIN SBA.ver」と「D-GLOW B4N」は、両モデルともに高度な技術と細心の注意を払って製造されています。特筆すべきは、その精巧なステッチ加工です。エッジ部分には黒い糸を使用した丁寧なパイピング処理が施されており、これがマウスパッド全体にシャープかつ洗練された印象を与えています。黒糸の使用により、デザインの輪郭が引き締まり、より高級感のある仕上がりとなっています。
製品の設計において特に注目すべき点は、エッジの高さ設計です。通常のマウスパッドでは、エッジが表面よりも高くなっていることが多いのですが、Kurosunの両モデルでは逆の設計を採用しています。つまり、パイピング処理されたエッジの高さが、マウスパッド本体の表面よりもわずかに低く設計されているのです。この独特な設計は、単なる見た目の美しさだけでなく、機能性も考慮されています。
この特殊な設計により、マウスパッドの端に置いたアクリルプレートがステッチに乗り上げることがありません。これは、ゲーミングマウスの操作性に直接影響を与える重要な特徴です。結果として、ゲーミングマウスがステッチに引っかかったり、乗り上げたりするリスクが大幅に軽減されます。これにより、ゲーマーはマウスパッドの端まで余すことなく使用でき、スムーズで正確な操作が可能となります。
また、マウスパッドの耐久性と快適性を大幅に向上させています。滑走面とベースの確実な縫合により表面の剥離を防ぎ、丸みを帯びたエッジは手首や腕に優しく触れるため、長時間の使用でも快適です。結果として、製品寿命が延び、優れたコストパフォーマンスを実現しています。
このように、「D-GLOW JIN SBA.ver」と「D-GLOW B4N」は、見た目の美しさだけでなく、使用時の快適性や耐久性まで考慮された、非常に洗練されたゲーミングマウスパッドと言えるでしょう。
表面組織
「D-GLOW JIN SBA.ver」と「D-GLOW B4N」は、高品質な化学繊維を用いた特殊な編地により、優れた滑走面の平滑性と滑らかさを実現しています。両モデルとも、滑走面は縦横斜めのどの方向でもサラサラとした心地よい手触りを提供し、マウスの動きを妨げることなく、精密な操作を可能にします。
「D-GLOW JIN SBA.ver」の表面組織は、マウスの精密な動きを可能にしつつ、適度な抵抗を提供し、ゲーミングに適した特性を持っています。
- 非常に細かい編み目構造を持つ表面
- 規則正しく均一なパターン
- 規則的に交差する「矢羽根」パターンに似た糸の編み方
- 光を反射する光沢のある糸
- 高密度の織り目による滑らかで均一な表面
「D-GLOW B4N」のマウスパッドの表面組織も同様に、以下のような特徴を持っています。
- 非常に細かい編み目構造を持つ表面
- 規則正しく均一なパターン
- 斜めに交差する「ヘリンボーン」パターンに似た糸の編み方
- 光を反射する光沢のある糸
- より高密度の編み目で滑らかで均一な表面
両モデルの滑走面は横向きにベースに貼り付けられています。表面組織は、ベースに対して水平・垂直方向ともに歪みなく接着され、高精度で仕上げられています。この正確な接着は極めて重要です。わずかな歪みや斜めの接着でも、マウスの滑りに影響を与え、ゲーミングパフォーマンスを左右する可能性があるためです。D-GLOWは、この点に細心の注意を払い、ユーザーに最高の使用体験を提供しています。
底面
ゲーミングマウスパッドの性能において、机上での位置ずれを防ぐ滑り止め機能は極めて重要です。
両モデルとも、自己粘着性のあるポリウレタンベースを採用していますが、防滑パターンが異なります。「D-GLOW JIN SBA.ver」は全体に均一に配置された小さな円形の突起による凹凸パターンの滑り止めを採用しています。一方、「D-GLOW B4N」はダイヤモンドパターンの滑り止めを採用しています。これらは、SlimFlexやポリウレタンなどの最新ベースで使用されている信頼性の高い防滑パターンと同等の性能を発揮します。この設計により、マウスパッドは通常の使用時には安定して机に固定されます。
アームカバー(スリーブ)との相性
代表的なアームカバー(スリーブ)との相性は以下の通りです。
◎:最適 ○:適する △:やや適する ×:不適
アームカバー(スリーブ) | D-GLOW JIN SBA.ver | D-GLOW B4N |
---|---|---|
Pulsar Gaming Gears eS アームスリーブ | ◎ | ○ |
REJECT GAMING ARM SLEEVE | ○ | × |
表面:KIBU 布製マウスパッド 特化両面アームカバー | △ | △ |
裏面:KIBU 布製マウスパッド 特化両面アームカバー | ◎ | △ |
WALLHACK ARM SLEEVE | ◎ | ○ |
表面硬度と厚み
- 「D-GLOW JIN SBA.ver」
- 硬度:32(VERYSOFT)
- 厚み:3.5mm
- 特徴:適度な柔らかさで沈み込みやすく、マウスの動きを滑らかにサポートしつつ、ブレーキ効果も提供
- 注意点:頻繁なマウス操作やトラッキングエイムを多用する場合、手や腕の疲労が生じやすい可能性あり
- 「D-GLOW B4N」
- 硬度:35(VERYSOFT)
- 厚み:5.5mm
- 特徴:適度な柔らかさで沈み込みやすく、マウスの動きを滑らかにサポートしつつ、ブレーキ効果も提供
- 注意点:丁寧なエッジ処理が施されているものの、5.5mmの厚さにより、一部のユーザーは手首や腕との干渉に違和感を覚える可能性あり
「D-GLOW JIN SBA.ver」の厚みは3.5mmで、これは多くの布製ゲーミングマウスパッドで一般的に見られる厚さです。この厚さは、適度なクッション性を提供しつつ、マウスの動きに対する安定性を確保します。3.5mmという厚さは、様々なゲーミングタイトルやプレイスタイルに適応しやすく、多くのプレイヤーに好まれる理由の一つです。
一方、「D-GLOW B4N」の厚みは5.5mmで、これは布製ゲーミングマウスパッドとしては珍しく、かなり分厚い部類に入ります。この厚みには、いくつかの利点があります。
- 底打ち防止:通常、3.0〜4.0mmの厚さで十分ですが、マウスを強く押し付ける操作では、許容沈み込み量を超え、机の硬さを感じることがあります。厚みを増すことでこの問題を解消できます
- 優れたクッション性:手首や腕の疲労を軽減し、長時間のゲームプレイをより快適にします
- 表面均一性の向上:厚みにより設置面の微細な凹凸を緩和し、より安定した操作面を実現します
- 音の吸収:マウスの動きや操作音を軽減し、より静かな使用環境を提供します
静動摩擦測定
当サイトでは、マウスパッドの滑り性を定量的に評価するため、多機能型静動摩擦測定機と専用の治具、ESPTIGER ARC2スケートを使用して摩擦データを測定しています。この高精度な機器により、マウスパッドの表面特性を詳細に分析することが可能となりました。
初動と滑りの評価を行い、他のマウスパッドと比較していきます。また、摩擦係数や硬度などの要素も考慮に入れ、総合的な評価を提供します。内容が徐々に専門的になるため、摩擦に関する用語や重要なポイントをまとめた補足ページを用意しました。このページでは、測定方法や結果の解釈についても詳しく説明しています。
初動の評価のカテゴライズ
いわゆる「初動の重さ」を、一般的に表現される軽いや重たいといった感覚を7段階に分類しました。
滑りの評価のカテゴライズ
マウスパッドの滑り具合を、一般的に使われる「スピード」「バランス」「コントロール」などの表現に基づいて7段階に分類しました。
初動と滑り具合の評価
初動(最大静摩擦力)
- 測定データ(クリックで開きます)
-
方向 | 初動の評価 | 最大静摩擦力 |
---|---|---|
X軸 | やや高摩擦 | 93.7gf |
Y軸 | やや高摩擦 | 104.0gf |
45度 | 超高摩擦 | 100.0gf |
方向 | 初動の評価 | 最大静摩擦力 |
---|---|---|
X軸 | やや高摩擦 | 92.7gf |
Y軸 | 中摩擦 | 90.5gf |
45度 | 超高摩擦 | 90.8gf |
「D-GLOW JIN SBA.ver」と「D-GLOW B4N」の最大静摩擦力と平均動摩擦力のデータを詳細に分析し、比較してまとめます。
最大静摩擦力の詳細分析
D-GLOW JIN SBA.ver
- X軸: 93.7gf – やや高摩擦
- マウスの左右の動きに対して適度な抵抗を提供
- 精密な水平方向の動きを可能にし、オーバーエイムを防止
- Y軸: 104.0gf – やや高摩擦
- 垂直方向の動きに対してより高い抵抗を示す
- 上下の動きを正確にコントロール
- 45度: 100.0gf – 超高摩擦
- 斜め方向の動きに対して最も高い抵抗を提供
- 複雑な軌道や曲線的な動きを正確に制御可能
D-GLOW B4N
- X軸: 92.7gf – やや高摩擦
- JIN SBA.verと同様に、水平方向の動きに適度な抵抗を提供
- 左右の動きを安定させ、正確なエイミングをサポート
- Y軸: 90.5gf – 中摩擦
- 垂直方向の動きに対してやや低い抵抗を示す
- 素早い上下の動きを可能にし、垂直方向のフリックに適している
- 45度: 90.8gf – 超高摩擦
- 斜め方向の動きに対して高い抵抗をもたらす
JIN SBA.verは方向によって最大静摩擦力の差が大きく、特に垂直・斜め方向での制御性に優れています。一方、B4Nは全方向でより均一な静摩擦力を示し、一貫した初動の重さを提供します。
滑り(平均動摩擦力)
- 測定データ(クリックで開きます)
-
方向 | 滑りの評価 | 平均動摩擦力 | 標準偏差 |
---|---|---|---|
X軸 | バランスコントロール | 23.1gf | 1.47 |
Y軸 | コントロール | 27.6gf | 1.45 |
45度 | コントロール | 26.5gf | 1.33 |
方向 | 滑りの評価 | 平均動摩擦力 | 標準偏差 |
---|---|---|---|
X軸 | バランス | 20.3gf | 1.29 |
Y軸 | バランス | 20.1gf | 1.57 |
45度 | バランス | 20.0gf | 1.32 |
平均動摩擦力と標準偏差の詳細分析
D-GLOW JIN SBA.ver
- X軸: 23.1gf (標準偏差1.47) – バランスコントロール
- 中程度の平均動摩擦力を示し、滑りとコントロールのバランスが取れている
- 標準偏差が比較的低く、X軸方向の滑りの一貫性が高い
- 精密な水平方向の動きを可能にしつつ、過度の滑りを防止
- Y軸: 27.6gf (標準偏差1.45) – コントロール
- X軸よりも高い動摩擦力を示し、垂直方向の動きに対して強いコントロール性を提供
- 標準偏差が低く、Y軸方向の滑りの安定性が高い
- 特に上下の微調整や精密な垂直方向のエイミングに適している
- 45度: 26.5gf (標準偏差1.33) – コントロール
- Y軸に近い高い動摩擦力を持ち、斜め方向の動きに対して強いコントロール性を提供
- 最も低い標準偏差を示し、45度方向の滑りが最も安定している
- 複雑な軌道や曲線的なエイムを正確に制御可能
D-GLOW B4N
- X軸: 20.3gf (標準偏差1.29) – バランス
- JIN SBA.verよりも低い動摩擦力を示し、より滑らかな水平方向の動きを実現
- 最も低い標準偏差を持ち、X軸方向の動きが最も一貫して安定いる
- 素早い左右の動きや長距離のフリックに適しており、トラッキング能力を向上させる可能性がある
- Y軸: 20.1gf (標準偏差1.57) – バランス
- X軸とほぼ同等の動摩擦力を示し、垂直方向の動きもスムーズ
- 最も高い標準偏差を示すが、それでも比較的滑りが安定している
- 垂直方向の素早い動きや長距離のフリックに適しているが、微細な調整には若干の慣れが必要かもしれない
- 45度: 20.0gf (標準偏差1.32) – バランス
- 他の方向とほぼ同等の動摩擦力を持ち、全方向で一貫した操作感を提供
- 低い標準偏差を示し、斜め方向の動きも安定している
- 多様な方向への素早い動きを必要とするゲームプレイに適しており、プレイヤーの直感的な操作を支援する
両モデルの比較分析
JIN SBA.verは全体的に高い動摩擦力を示し、特にY軸と45度方向で顕著なコントロール性を提供します。各方向で異なる特性を持ち、それぞれの方向に適した操作感を実現しています。標準偏差は全体的に低く、滑りの一貫性が高いことを示しています。このモデルは、精密な動きや微調整を重視するプレイヤー、特に垂直方向や斜め方向の正確性を求めるFPSゲーマーに適しています。
一方、B4Nは全方向でほぼ均一な動摩擦力を示し、バランスの取れた滑りを実現しています。JIN SBA.verよりも全体的に低い動摩擦力を持ち、より滑らかで素早い動きを可能にします。Y軸の標準偏差がやや高いものの、全体的に安定した性能を示しています。このモデルは、多様なゲームジャンルや、素早い全方向の動きを必要とするプレイスタイルに適しており、特にトラッキング能力や広範囲のフリック操作を重視するプレイヤーに向いています。
両モデルとも高品質で安定した性能を示していますが、プレイヤーの好みや主にプレイするゲームジャンルによって、より適したモデルが異なる可能性があります。JIN SBA.verはコントロール重視、B4Nは速度とバランス重視と言えるでしょう。
主要なマウスパッドと比較
表面硬度と初動の重さの比較
滑り具合の比較
まとめ
「D-GLOW JIN SBA.ver」と「D-GLOW B4N」ゲーミングマウスパッドについて、以下の項目でまとめます
デザイン性
- D-GLOW JIN SBA.verは、銀髪青眼の女性キャラクターが特徴。黒と赤の大胆な衣装、なびく髪が印象的です。背景の赤橙色の破片と光の粒子が臨場感を演出し、黒、赤、銀、青のコントラストが目を引くデザインとなっています
- D-GLOW B4Nは黒地にピンクのアクセントを施し、中央に刀を持つ長髪の女性キャラクターを配置。セクシーさと戦闘的な雰囲気を演出し、ピンクのスプラッシュ効果が躍動感を添えています
設計
- フラットなパッケージで梱包されており、開封後すぐに巻き癖のない状態で使用できます
- パッケージには凝ったキャラクターデザインのプリントや装飾が施されており、製品の高級感と開封時の体験価値を高めています
- Kurosun Ninjaには織物の滑走面、Kurosun Samuraiには編物の滑走面を採用しています
- ベースは共通して高密度ポリウレタンベースを採用しています
- 硬度は、D-GLOW JIN SBA.verが32のVERYSOFT、D-GLOW B4Nは35のVERYSOFTの柔らかさです
性能特性
D-GLOW JIN SBA.ver
- 最大静摩擦力が高く、特にY軸方向で104.0gfと最も高いです。これにより、静止状態からの滑り出しに強い初期抵抗を示し、精密な位置決めが可能になります
- 平均動摩擦力も全体的に高く(23.1gf~27.6gf)、特にY軸と45度方向で高いコントロール性をもたらします。これにより、細かいエイム調整が可能です
- 各方向で異なる特性を持ち、X軸方向では比較的滑らかな動きを、Y軸方向では高いコントロール性能をもたらします
- 標準偏差は全体的に低く(1.33~1.47)、滑りの一貫性が高いため、操作感が安定しています
D-GLOW B4N
- 最大静摩擦力はJIN SBA.verよりも低く(90.5gf~92.7gf)、全方向でほぼ均一。これにより、素早い滑り出しが可能で、急激な方向転換にも対応しやすいです
- 平均動摩擦力も全体的に低く(20.0gf~20.3gf)、JIN SBA.verよりもさらに滑らかで素早い動きを実現。高速な動きや広範囲のフリックやトラッキングに適しています
- 全方向でほぼ均一な動摩擦力を示し、バランスの取れた滑りを実現。これにより、方向に依存しない一貫した操作感をもたらします
- Y軸の標準偏差がやや高い(1.57)ものの、全体的に安定した性能を示し、多様なゲームタイトルやプレイスタイルに対応可能です
総合評価
両モデルは高品質で安定した性能を示していますが、プレイヤーの好みやプレイスタイル、主にプレイするゲームジャンルによって、より適したモデルが異なります。以下に詳細な比較を示します
D-GLOW JIN SBA.ver(コントロール重視)
- 高い静摩擦力と動摩擦力により、精密な位置決めと細かい調整が可能
- 特にY軸方向での強い制御性能が特徴的で、垂直方向の正確な動きを要するFPSゲームに適している
- 方向による特性の違いを活かした選択肢を提示
- 低感度設定でのプレイや、狙撃などの精密な照準合わせを必要とするプレイスタイルに最適
D-GLOW B4N(速度とバランス重視)
- 全方向で均一な低摩擦力により、素早く一貫した動きが可能
- 急激な方向転換や広範囲のエイム操作などが求められるゲームに適している
- 素早い反応を要するバトルロワイアルゲームやトラッキングを重視するゲームタイトルなどに最適
- バランスタイプのマウスパッドなので、多様なゲームジャンルに対応できる汎用性の高さが特徴
プレイヤーは自身のプレイスタイルや主力ゲームの特性を考慮し、より自分に合ったモデルを選択することが重要です。例えば、精密な狙撃を主体とするプレイヤーはJIN SBA.verを、素早い動きと広範囲の照準移動を多用するプレイヤーはB4Nを選ぶことで、それぞれのパフォーマンスを最大限に引き出すことができるでしょう。
[サンプル提供:KIBU]
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