ゲーミングマウスパッド
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シングルレビュー:Superbeings Lab Memoria Pro Control Mousepad Erabelles Blue

GMX
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レビューサンプル提供は、GrowthArts様より頂きました。心より感謝申し上げます。

この記事では、Superbeings Lab Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueをレビューしていきます。

Superbeings Lab

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blue

色鮮やかなターコイズカラーでとても美しく、非常に優れたバランスコントロールタイプのゲーミングマウスパッドです。横方向・縦方向・斜め方向とも、ほとんど同じ滑り具合でありながら滑らかで非常に安定した滑走面を持ちつつ、柔らかい中間層がストッピングをアシストしてくれる、とても扱いやすいマウスパッドです。

同シリーズには、ブラックカラーのMemoria Pro Control Mousepad Obsidianがあります。

販売価格7,500円でサイズは490×420×3.5mmの1種類のみの展開です。

販売価格 7,500円-

評価

S Tier (S/A/B/C/D) – 24/03/27

滑り具合(動摩擦力)

バランスコントロールタイプ

表面硬度(タイプE2で測定)

34 : Verysoft(独自基準)

類似硬度マウスパッド:ARTISAN ZERO SOFT / ESPTIGER SHE SHE JIA / QUAOAR OCEANUS PREMIUM

硬さのばらつき(S/A/B/C/D)

Aランク : ほとんどない

スペック(公称値)

表面Micro-woven textured fabric cloth surface
中間層ポリウレタンフォーム
寸法490×420×3.5mm

長所

・安定した滑らかな操作性

・滑りが切り返し前と後で同じ

・縦横斜め方向の切り返し前の初動の重さの差が小さい

注意点

・縦横斜め方向の切り返し後の初動の重さの差がややある

・アームカバーとの相性に難がある可能性あり

・常に在庫がなく、ほしいときにいつでも買えない(2024年3月27日現在)

短所

・特になし

結論から

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueは、色鮮やかなターコイズカラーでとても美しく、非常に優れたバランスコントロールタイプのゲーミングマウスパッドです。横方向・縦方向・斜め方向とも、ほとんど同じ滑り具合で、滑らかで非常に安定した滑走面が特徴です。柔らかい中間層がストッピングをアシストしてくれる、とても扱いやすいマウスパッドです。強くおすすめできるゲーミングマウスパッドです。

外見から確認

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueの、外見から分かることについてとても簡単に述べていきます。

梱包状態

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueの梱包状態はフラットパッケージで、巻き癖や反りは一切ありませんでした。パッケージデザインを兼ねた厚い紙にマウスパッド本体がサンドイッチされ、透明のケースに梱包されています。

表面組織の質感

Superbeings Lab Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blue
ESPTIGER Lei Ling Black

表面組織は手で撫でるとある程度のざらつきを感じました。繊維はARTISAN ZEROと似ているものの、構造はそれと異なり、どちらかと言えばESPTIGER Lei Ling Blackとよく似ているように見えます。

ステッチ

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueのステッチは滑走面よりも低いので、マウスがステッチの上に乗りあげたり、引っかかってしまうようなことはありません。

ベース 

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueのベースは、ドットが集合したような防滑パターンとなっており、筆者の環境(Flexispotメラミン化粧板ブラック天板・IKEAメラミン仕上げ天板トロッテン・無印良品デスク天板オーク材・無印良品パイン材テーブル)では、位置がずれるようなことはありませんでした。

アームカバー相性

アームカバー名相性補足
Pulsar Gaming Gears eS アームスリーブ Black滑らないことはないけど、引っかかる感覚は否めない
REJECT アームカバー滑らないことはないけど、引っかかる感覚は否めない
CW-X アームカバー滑らないことはないけど、引っかかる感覚は否めない
WALLHACKスリーブ滑らないことはないけど、引っかかる感覚は否めない
EADALIアームカバー相性は悪くないが、人によってはまだ引っ掛かりがあると思う可能性がある

ここから先を読む前に

ここから先は、結論で述べた内容を説明するために初動と滑りについて評価していきますが、内容が少しずつ難しくなると思うので摩擦に関する単語や分かったことについて簡単にまとめた補足ページをここに置いておきます。書いてある内容などがもし分からなかったら、下記のページを別タブで開きながら続きを読んでいただければ幸いです。

トピック:マウスパッドの摩擦係数と摩擦力の話
トピック:マウスパッドの摩擦係数と摩擦力の話

また、専門的な単語を極力避けるために以下のように置き換えます。

  • 最大静摩擦係数は、初動の重さ係数(最大静摩係数)
  • 最大静摩擦力は、初動の重さ(最大静摩力)
  • 平均動摩擦係数は、滑り具合の係数(平均動摩擦係数)
  • 平均動摩擦力は、滑り具合(平均動摩擦力)
  • 平均動摩擦力の標準偏差は、表面の粗さまたは滑り心地の滑らかさ

摩擦測定は横方向・縦方向・斜め45度方向の3方向ごとに、マウスが止まっている状態から動かしたシーンを想定した切り返し前(往路)と、動いている状態から反対方向へ切り返した、切り返し後(復路)の2つのパターンで測定しています。

なお、滑りの評価は係数が一定であることが実験で分かったので滑り具合の係数(動摩擦係数)で行います。初動の評価は荷重150gの条件で測定された初動の重さ(最大静摩力)で評価していきます。

初動と滑り具合の評価

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueは、結論で述べた通り非常に優れたバランスコントロールタイプのゲーミングマウスパッドです。縦横斜め方向問わず、安定した滑りを実現しています。

切り返し前(往路)

横方向(X-axis)

初動の重さ
(最大静摩力)
85.6gf
滑り具合の係数
(平均動摩擦係数)
0.15

縦方向(Y-axis)

初動の重さ
(最大静摩力)
82.2gf
滑り具合の係数
(平均動摩擦係数)
0.15

斜め45度方向(45deg)

初動の重さ
(最大静摩力)
82.9gf
滑り具合の係数
(平均動摩擦係数)
0.15
切り返し前(往路)の初動の重さ(荷重150g時)

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueの初動の重さ(最大静摩力)は、切り返し前(往路)横方向・縦方向・斜め方向ともほぼ同じ値で、揃っていました。

切り返し前では、横方向・縦方向・斜め方向にマウスを動かし始めても、初動の重さ(最大静摩力)にほとんど差がないことがわかりました。

切り返し前(往路)の滑り具合

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueの滑り具合の係数(平均動摩擦係数)は、表のとおり横方向・縦方向・斜め方向とも0.15でした。

これは横方向・縦方向・斜め方向とも、ほとんど同じ滑り具合(平均動摩擦力)でマウスを操作できることを示しています。

滑り具合の係数(平均動摩擦係数)を測定した区間の波形が、大きく波打つ事無くブレのない安定した波形なので、滑り心地がとても滑らかです。

切り返し後(復路)

横方向(X-axis)

初動の重さ
(最大静摩力)
89.1gf
滑り具合の係数
(平均動摩擦係数)
0.15

縦方向(Y-axis)

初動の重さ
(最大静摩力)
74.2gf
滑り具合の係数
(平均動摩擦係数)
0.15

斜め45度方向(45deg)

初動の重さ
(最大静摩力)
75.3gf
滑り具合の係数
(平均動摩擦係数)
0.16
切り返し後(復路)の初動の重さ(荷重150g時)

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueの初動の重さ(最大静摩力)は

  1. 横方向が切り返し前(往路)とほぼ同じ値でした。前:85.6gf / 後:89.1gf
  2. 縦方向・斜め方向が切り返し前(往路)の初動の重さ(最大静摩力)を下回りました。

つまり、横方向は切り返し前(往路)と同じ感覚で使えるけども、縦方向・斜め方向の切り返し後(復路)だけ初動の重さ(最大静摩力)が軽くなるので、この特性をすこし念頭に置いて使うとより正確な操作が期待できると思います。

切り返し後(復路)の滑り具合

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueは、滑り具合の係数(平均動摩擦係数)は、表のとおり横方向・縦方向・斜め方向とも0.15-0.16でした。

これは横方向・縦方向・斜め方向が、切り返し前(往路)も切り返し後(復路)もほとんど同じ滑り具合(平均動摩擦力)でマウスを操作できることを示しています。

滑り具合の係数(平均動摩擦係数)を測定した区間の波形が、切り返し前(往路)よりも若干粗くなっているものの、大きく波打つ事無くブレのない安定した波形なので、滑り心地がとても滑らかです。

他のマウスパッドと比較

表面硬度

硬度34(タイプE2で測定)でVerysoftに分類できるほど柔らかいゲーミングマウスパッドなので、ストッピングアシストが期待できます。よく似た硬度を持つ製品として、ARTISAN ZERO SOFT / ESPTIGER SHE SHE JIA / QUAOAR OCEANUS PREMIUMが挙げられます。

滑り具合の係数(平均動摩擦係数)

2024年時点の布製メインストリームゲーミングマウスパッド250種類のうち、滑り具合の係数(平均動摩擦係数)が0.15から0.16とやや大きい値であったので、バランスコントロールタイプのゲーミングマウスパッドに分類できます。よく似た滑り具合の係数(平均動摩擦係数)を持つ製品としてSTORIA PRIDE SHADE XLが挙げられます。

初動の重さ(最大静摩力)

荷重が大きくなるほど初動の重さ係数(最大静摩係数)が小さくなり、一定でないため他のマウスパッドとの比較は割愛します。

まとめ

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueは、色鮮やかなターコイズカラーでとても美しく、非常に優れたバランスコントロールタイプのゲーミングマウスパッドです。繊細な操作をしやすいマウスパッドです。

硬度34(タイプE2で測定)でVerysoftに分類できるほど柔らかい中間層がストッピングをアシストしてくれる、とても扱いやすいマウスパッドです。

滑り具合の係数(平均動摩擦係数)が横方向・縦方向・斜め方向とも、ほとんど同じ滑り具合でありながら、測定した波形が安定しているため滑り心地は滑らかで非常に安定した滑走面を持っています。

ARTISAN ZERO SOFTと同じ硬度を持っていながら、横方向(X-axis)の滑り具合の係数(平均動摩擦係数)が小さいので、バランスコントロールタイプの範囲内でARTISAN ZERO SOFTよりも滑り心地を速くしたい人に向いています。

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blueは、とてもおすすめできるゲーミングマウスパッドです。

Superbeings Lab

Memoria Pro Control Mousepad Erabelle’s Blue

販売価格 7,500円-

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